2章
夢小説設定
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彼の部屋のドアの前に立つ。部屋を見た事はあるが入った事はないので少し緊張する。...入れてもらえるかわからないけど。
「いお、入っていい?」ノックをしてからそう告げると、不機嫌そうな彼の声がした。
「...なんか用ですか。勉強するので邪魔しないで貰えますか。...三人でゲームしていればいいじゃないですか。」ドアを少し開けて答える彼は拗ねた顔をしていた。...可愛い。
「ごめんねいお、ついつい熱中しちゃって...。いおの事ほっといた訳じゃないんだよ?」
「あんな盛り上がっていたくせに、何言ってるんですか。」...うーん。
「じゃあ、勉強手伝うから!」
「必要ないです。」
「じゃあ、いおが勉強してる所見たい!」これならどうだ。
「...勝手にしてください。邪魔だけはしないでくださいよ。」と言ってドアを開けたまま部屋に戻って行った。よし、勝った。彼の言う勝手にしろ、は了承なのだといつも解釈している。
彼は勉強デスクに向かっている。仕方なく床に敷いてあるラグにペタッと座って彼の背中を眺める事にした...が、2分くらいで沈黙に耐えられなくなった。
「ねぇ、なんの勉強してるの?何かの宿題?」
「...邪魔するなって言いましたよね。...数学の課題です。」何だかんだ言って答えてくれる。へぇー、と言いながら近寄って覗いてみると...何だっけこれ。微分積分か。
「懐かしい!ここら辺全然分からなかったー!いおスラスラ解けるんだね!」と褒めたら、まあ当然です、こんなのも分からなかったんですか、なんて悪態ついてきたからだって文系だもーん、と返しておいた。数学は苦手だ。でも改めて、彼は何でも出来るのだな、と感じた。三月さんが我が弟ながら褒めざるを得ない、一織は勉強も運動も出来る、と言っていたのも全て真実なのだろう。もちろん元のスペックの高さはあると思うが、彼は基本的に努力家なのだ。
「...いおは偉いね。頭撫でてあげよっか?」凄く軽い気持ちで言ったら、想像以上に動揺させてしまったらしい。
「...っは!?何ですか突然!?」ガタンっと机を揺らした彼に私の方が驚いてしまった。と同時に、やっぱ年相応だな、可愛い、なんて思ってしまうのは、やはり惚れた弱みなのだろう。
「...別にいいです、なんなんですか、子ども扱いですか。」顔がまだ赤いのにそんな事を言う彼が可愛くて仕方がない。
「子ども扱いじゃないよ。頑張ってるからさ、なんか撫でてあげたくなったの。...だめ?」
「.........勝手にしてください。」了承だ。じゃあ、と思い頭を撫でてみたら髪が凄くサラサラでびっくりした。...それよりも大人しく撫でられてる彼が可愛すぎることの方が衝撃だったが。
「...もういいでしょう!!いつまでそうしてるんですか!?」と、彼が限界を迎えたらしいので手を退ける。
「いやー、いお髪の毛サラサラだね!びっくりした!」と言ってヘラヘラしてたら、ふわふわの方がいいじゃないですか、と小声で言ってきた。ふわふわと言うか、パーマとカラーで少しダメージがあるだけだ。でも、彼はこういうのが好きらしい。本人から聞いた訳では無いが、ふわふわしてたり小さかったり可愛かったりするものが好きらしいのだ。うさぎとか猫とか。なんて考えてたら私の頭に重みを感じた。彼が撫でてくれてる、という状況を理解するのに少しかかった。...えっ、と困惑していると、仕返しです、と言われてしまい、物凄く照れてしまった。
どうせこの事を友人に話したら、中学生でもそんな事じゃ照れないわ!!と馬鹿にされるのだろうな、と思った。
「いお、入っていい?」ノックをしてからそう告げると、不機嫌そうな彼の声がした。
「...なんか用ですか。勉強するので邪魔しないで貰えますか。...三人でゲームしていればいいじゃないですか。」ドアを少し開けて答える彼は拗ねた顔をしていた。...可愛い。
「ごめんねいお、ついつい熱中しちゃって...。いおの事ほっといた訳じゃないんだよ?」
「あんな盛り上がっていたくせに、何言ってるんですか。」...うーん。
「じゃあ、勉強手伝うから!」
「必要ないです。」
「じゃあ、いおが勉強してる所見たい!」これならどうだ。
「...勝手にしてください。邪魔だけはしないでくださいよ。」と言ってドアを開けたまま部屋に戻って行った。よし、勝った。彼の言う勝手にしろ、は了承なのだといつも解釈している。
彼は勉強デスクに向かっている。仕方なく床に敷いてあるラグにペタッと座って彼の背中を眺める事にした...が、2分くらいで沈黙に耐えられなくなった。
「ねぇ、なんの勉強してるの?何かの宿題?」
「...邪魔するなって言いましたよね。...数学の課題です。」何だかんだ言って答えてくれる。へぇー、と言いながら近寄って覗いてみると...何だっけこれ。微分積分か。
「懐かしい!ここら辺全然分からなかったー!いおスラスラ解けるんだね!」と褒めたら、まあ当然です、こんなのも分からなかったんですか、なんて悪態ついてきたからだって文系だもーん、と返しておいた。数学は苦手だ。でも改めて、彼は何でも出来るのだな、と感じた。三月さんが我が弟ながら褒めざるを得ない、一織は勉強も運動も出来る、と言っていたのも全て真実なのだろう。もちろん元のスペックの高さはあると思うが、彼は基本的に努力家なのだ。
「...いおは偉いね。頭撫でてあげよっか?」凄く軽い気持ちで言ったら、想像以上に動揺させてしまったらしい。
「...っは!?何ですか突然!?」ガタンっと机を揺らした彼に私の方が驚いてしまった。と同時に、やっぱ年相応だな、可愛い、なんて思ってしまうのは、やはり惚れた弱みなのだろう。
「...別にいいです、なんなんですか、子ども扱いですか。」顔がまだ赤いのにそんな事を言う彼が可愛くて仕方がない。
「子ども扱いじゃないよ。頑張ってるからさ、なんか撫でてあげたくなったの。...だめ?」
「.........勝手にしてください。」了承だ。じゃあ、と思い頭を撫でてみたら髪が凄くサラサラでびっくりした。...それよりも大人しく撫でられてる彼が可愛すぎることの方が衝撃だったが。
「...もういいでしょう!!いつまでそうしてるんですか!?」と、彼が限界を迎えたらしいので手を退ける。
「いやー、いお髪の毛サラサラだね!びっくりした!」と言ってヘラヘラしてたら、ふわふわの方がいいじゃないですか、と小声で言ってきた。ふわふわと言うか、パーマとカラーで少しダメージがあるだけだ。でも、彼はこういうのが好きらしい。本人から聞いた訳では無いが、ふわふわしてたり小さかったり可愛かったりするものが好きらしいのだ。うさぎとか猫とか。なんて考えてたら私の頭に重みを感じた。彼が撫でてくれてる、という状況を理解するのに少しかかった。...えっ、と困惑していると、仕返しです、と言われてしまい、物凄く照れてしまった。
どうせこの事を友人に話したら、中学生でもそんな事じゃ照れないわ!!と馬鹿にされるのだろうな、と思った。