2章
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彼女、愛梨さんと交際を始めて二ヶ月が経過した。外で堂々とデートする訳にもいかない為、デート場所は主に小鳥遊事務所の寮か、彼女のバイト先のカフェだ。今日は一週間ぶりに二人の予定が合ったので、彼女を寮に招待した。...もちろん他のメンバーもいる為、恋人らしい事は出来ないが。というか、するつもりもないけれど。初めて寮に来た時は緊張していた彼女も、今は慣れたものである。...四葉さんと七瀬さんと新作のテレビゲームで盛り上がっている。私を放ったらかして。
彼女が初めて寮に来たのは、交際を始めて一週間後の事だった。私は交際をするにあたり、事務所側やメンバーの協力は必要不可欠なものだと感じ、交際を始めた日にその旨を全員に伝えた。...無論、社長からは長々と忠告されたが「絶対に世間にバレないようにする」という事を条件に許可を得ることが出来た。世間にバレないようにする為、いくつか細かいルールを設けられたが、彼女と交際出来るなら、どんなルールも守るつもりだ。近いうちに連れて来なさい、と言われた為、彼女を連れて来る事になったのだ。彼女は事務所に行くの...?大丈夫かな、反対されたら泣く...なんて、弱気で可愛い事を言っていたが、当日しっかり菓子折りまで待って来た彼女に改めて感心した。ふわふわしてて緩そうに見える彼女は、実はかなりのしっかり者なのだ。私より年上という事にも頷ける。彼女が帰宅した後、社長と大神さんが、しっかりした可愛らしい子だね、彼女なら安心だ、と言っていたのを盗み聞きした時は嬉しく思った。マネージャーやメンバーからも好印象だったらしい。可愛いだの、一織の好きそうなタイプだの、みんなで口々に好きな事を言っていたが、逢坂さんの「彼女なら大丈夫だね、一織くんにお似合いだよ。」という言葉が一番嬉しかった。...実際、すごく心配していた。私が他のメンバーの立場なら反対していたに違いない。アイドルの恋愛なんて、デメリットしかない。しかも、7人もメンバーがいる中で、17歳の私が、まだ正式にデビューすらしていない状況で彼女を作るなんて、本来ならとんでもないことだ。それでもみんなが協力すると言ってくれた。流石に人前では泣かなかったが、部屋に入ってから安堵して少し泣いた。
それから、大学にバイトに忙しい愛梨さんと、高校に活動に忙しい私の都合が合う日には、なるべく会うようにしている。寮に来るのは4回目くらいのはずだが、他のメンバーともすっかり打ち解けている。特に、四葉さんと七瀬さんには気に入られているようだった。...レベルが同じなのでしょうか。彼女はゲームが上手らしい。聞けば、小さい頃兄と良くやっていた、との事だ。...その時初めて兄のいる末っ子だという事も知った。まだまだ知らない事ばかりだ。
彼女が初めて寮に来たのは、交際を始めて一週間後の事だった。私は交際をするにあたり、事務所側やメンバーの協力は必要不可欠なものだと感じ、交際を始めた日にその旨を全員に伝えた。...無論、社長からは長々と忠告されたが「絶対に世間にバレないようにする」という事を条件に許可を得ることが出来た。世間にバレないようにする為、いくつか細かいルールを設けられたが、彼女と交際出来るなら、どんなルールも守るつもりだ。近いうちに連れて来なさい、と言われた為、彼女を連れて来る事になったのだ。彼女は事務所に行くの...?大丈夫かな、反対されたら泣く...なんて、弱気で可愛い事を言っていたが、当日しっかり菓子折りまで待って来た彼女に改めて感心した。ふわふわしてて緩そうに見える彼女は、実はかなりのしっかり者なのだ。私より年上という事にも頷ける。彼女が帰宅した後、社長と大神さんが、しっかりした可愛らしい子だね、彼女なら安心だ、と言っていたのを盗み聞きした時は嬉しく思った。マネージャーやメンバーからも好印象だったらしい。可愛いだの、一織の好きそうなタイプだの、みんなで口々に好きな事を言っていたが、逢坂さんの「彼女なら大丈夫だね、一織くんにお似合いだよ。」という言葉が一番嬉しかった。...実際、すごく心配していた。私が他のメンバーの立場なら反対していたに違いない。アイドルの恋愛なんて、デメリットしかない。しかも、7人もメンバーがいる中で、17歳の私が、まだ正式にデビューすらしていない状況で彼女を作るなんて、本来ならとんでもないことだ。それでもみんなが協力すると言ってくれた。流石に人前では泣かなかったが、部屋に入ってから安堵して少し泣いた。
それから、大学にバイトに忙しい愛梨さんと、高校に活動に忙しい私の都合が合う日には、なるべく会うようにしている。寮に来るのは4回目くらいのはずだが、他のメンバーともすっかり打ち解けている。特に、四葉さんと七瀬さんには気に入られているようだった。...レベルが同じなのでしょうか。彼女はゲームが上手らしい。聞けば、小さい頃兄と良くやっていた、との事だ。...その時初めて兄のいる末っ子だという事も知った。まだまだ知らない事ばかりだ。