1章
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帰宅して直ぐに鞄の中から手紙を取り出した。シンプルなクリーム色の便箋には、相変わらずの文字で丁寧に文章が書かれていた。
愛梨さんへ
この度はお手紙ありがとうございます。また、ライブも楽しんで頂けたようで何よりです。
ライブ中、もちろんあなたの存在に気が付いていました。目が合った、と思っているのも勘違いではありません。ライブを楽しむあなたの笑顔も素敵でしたよ。アイドルになって良かった、ライブに誘って良かったと心から思いました。また、私の色のライトを振って下さってたのも、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
これからもアイドリッシュセブンの応援をよろしくお願い致します。
和泉一織
これだけでもう嬉しかったのに、もう一枚重なっている事に気付いた。追伸かな、なんて思いつつ、文字を目で追う。
ここから先はアイドルとしてではなく、一人の人間である私の気持ちです。
私は初めてあなたに会った時から、あなたの事が頭から離れませんでした。あの雨の日は、今回のライブ以上に忘れる事の出来ない日です。アイドルになるのだから、一人の女性に特別な感情を抱く事は、極力避けるべき事です。でも、どうしてもこの感情を抑える事が出来ませんでした。 あなたの事が好きです。
手紙を持っている手が震えているのがわかる。意味を理解するのに、もう一度読み返した。普段から慣れ親しんでる日本語なのに、初めて見る言語みたいだ。彼も、私の事が好きなのか。...信じられない。あの一織くんが、私の事を。
アイドルだから、と一度は割り切ったのに、ライブで簡単に、また恋に落ちてしまった。だめだ。私は一織くんが本気で好きなのだろう。彼も同じ気持ちなのだろうか。だとしたら、こんな奇跡は、もう二度と起こらないだろう。
愛梨さんへ
この度はお手紙ありがとうございます。また、ライブも楽しんで頂けたようで何よりです。
ライブ中、もちろんあなたの存在に気が付いていました。目が合った、と思っているのも勘違いではありません。ライブを楽しむあなたの笑顔も素敵でしたよ。アイドルになって良かった、ライブに誘って良かったと心から思いました。また、私の色のライトを振って下さってたのも、とても嬉しかったです。ありがとうございます。
これからもアイドリッシュセブンの応援をよろしくお願い致します。
和泉一織
これだけでもう嬉しかったのに、もう一枚重なっている事に気付いた。追伸かな、なんて思いつつ、文字を目で追う。
ここから先はアイドルとしてではなく、一人の人間である私の気持ちです。
私は初めてあなたに会った時から、あなたの事が頭から離れませんでした。あの雨の日は、今回のライブ以上に忘れる事の出来ない日です。アイドルになるのだから、一人の女性に特別な感情を抱く事は、極力避けるべき事です。でも、どうしてもこの感情を抑える事が出来ませんでした。 あなたの事が好きです。
手紙を持っている手が震えているのがわかる。意味を理解するのに、もう一度読み返した。普段から慣れ親しんでる日本語なのに、初めて見る言語みたいだ。彼も、私の事が好きなのか。...信じられない。あの一織くんが、私の事を。
アイドルだから、と一度は割り切ったのに、ライブで簡単に、また恋に落ちてしまった。だめだ。私は一織くんが本気で好きなのだろう。彼も同じ気持ちなのだろうか。だとしたら、こんな奇跡は、もう二度と起こらないだろう。