1章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつ渡せばいいのか。いや、まず、私たちアイドル始めたのでライブ来てください、なんて言ったら変な奴だと思われはしないだろうか。全ての経緯を話すべきか、それこそスカウトされた所から。...なんて考えていた事は杞憂だった。
「俺らね、アイドルになったんだぜ。」...四葉さんを連れて来てよかった。説明は下手だが素直に話せる彼の話をへぇ!そうなんだ!、うんうん、などと相槌を入れながら聞いている彼女と目が合った。「じゃあ、一織くんもアイドルになったの?」...四葉さんと話していたせいか、素の口調になった彼女が聞いてきた。...可愛い。「まぁ、そういう事です。兄さんもメンバーなんですよ。」と言いながらやっとフライヤーを渡すことができた。いおりん持ってきたのかよ!なんて言っている彼の声は聞こえてこない。フライヤーを手に持ち見つめる彼女から目が離せなかった。
「アイドリッシュセブン...って言うんだね!みんなカッコいい顔してる!」なんてにこにこ笑う彼女に、私だけ見て欲しいなんて思ってしまうのはメンバー失格だろうか。
「ここ見て。俺らライブやんの。」四葉さん、今日はファインプレーが多いです...!プリン買ってあげましょう。
「ほんとだ!すごいね、もうライブできるんだ!」「...もし、興味があったら、来てくださいませんか?」「もちろん!友達も誘って行くね!」
トントン拍子で話が進んだ。彼女は行くと言ってくれた。こんなに嬉しい事はない。
帰り道、コンビニに寄り王様プリンを二個買ってあげた。四葉さんは食べながらよかったなーいおりん、なんて呑気そうに言っている。
「愛梨ちんさー、誰推しになるのかなー。」...そうだ。もし、彼女が来てくれても、その、贔屓にしてくれるメンバーが自分ではなかったら少し悲しい。心配は尽きることがなかった。
「それはそうと、四葉さん。今日あった事は他言無用でお願いしますよ。そのプリンは口止め料分ですからね!」わかってんよ、と言いつつプリンを口に運ぶ彼の横顔を見つめた。......私より先に、兄さんに買収されていたとは知らずに。
「俺らね、アイドルになったんだぜ。」...四葉さんを連れて来てよかった。説明は下手だが素直に話せる彼の話をへぇ!そうなんだ!、うんうん、などと相槌を入れながら聞いている彼女と目が合った。「じゃあ、一織くんもアイドルになったの?」...四葉さんと話していたせいか、素の口調になった彼女が聞いてきた。...可愛い。「まぁ、そういう事です。兄さんもメンバーなんですよ。」と言いながらやっとフライヤーを渡すことができた。いおりん持ってきたのかよ!なんて言っている彼の声は聞こえてこない。フライヤーを手に持ち見つめる彼女から目が離せなかった。
「アイドリッシュセブン...って言うんだね!みんなカッコいい顔してる!」なんてにこにこ笑う彼女に、私だけ見て欲しいなんて思ってしまうのはメンバー失格だろうか。
「ここ見て。俺らライブやんの。」四葉さん、今日はファインプレーが多いです...!プリン買ってあげましょう。
「ほんとだ!すごいね、もうライブできるんだ!」「...もし、興味があったら、来てくださいませんか?」「もちろん!友達も誘って行くね!」
トントン拍子で話が進んだ。彼女は行くと言ってくれた。こんなに嬉しい事はない。
帰り道、コンビニに寄り王様プリンを二個買ってあげた。四葉さんは食べながらよかったなーいおりん、なんて呑気そうに言っている。
「愛梨ちんさー、誰推しになるのかなー。」...そうだ。もし、彼女が来てくれても、その、贔屓にしてくれるメンバーが自分ではなかったら少し悲しい。心配は尽きることがなかった。
「それはそうと、四葉さん。今日あった事は他言無用でお願いしますよ。そのプリンは口止め料分ですからね!」わかってんよ、と言いつつプリンを口に運ぶ彼の横顔を見つめた。......私より先に、兄さんに買収されていたとは知らずに。