1章
夢小説設定
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それからというもの、学校やレッスンが忙しく、なかなかあの場所に行く機会が作れないでいた。私たちのグループは『IDOLiSH7』。7人のアイドルグループだ。個性的なメンバーが集まっていると思う。一人一人の個性や得意分野はあるが、ライブをするのにはまだまだ練習が足りない。グループとしての統率力もまだまだだ。そんな私たちに初めてのライブの話が飛び込んできた。キャパは3000人。正直、埋まるわけがない。社長は何を考えているのだろうか。急なオーディションといい、今回のライブといい。しかし、社長は相当なやり手のはず。私は何も言わずに今回のライブの事だけを考える事にした。
私たちのグループを支えるのは、小鳥遊紡という女性マネージャーだ。まだ若い。社長の娘だから始めはコネだろう、なんて嫌味なことを考えていたが、彼女なりに頑張っている姿を何度も見て来た。...今日もそうだ。徹夜でもしたのだろう。「みなさん、おはようございます!フライヤー出来ました!」そう言って手渡されたのはライブのフライヤーだ。メンバーの顔や名前はもちろん、グループ名も大きく記載されている。...もし、彼女にこれを渡したら。招待したら。来てくれるだろうか。
駅前でメンバーもフライヤーを配る事になった。みんなそれぞれ準備を始めていた隙を伺って、マネージャーを呼んだ。
「マネージャー。ちょっといいですか。...あの、このフライヤー一部頂いても構いませんか。」「はい、大丈夫ですよ!どなたか招待したい方でもいらっしゃるんですか?」...鋭い。いつもは鈍いくせに。「別に、あなたには関係のない事です...。」とは言ったものの少し顔に出てしまったらしい。「来てくださるといいですね!」なんて、悪気のない顔で言われてしまえば何も言い返せない。
明日は確か、夕方のレッスンが無かったはず。...行くなら明日しかない。学校帰りに寄ってみよう、と決意を固めた。
朝、鞄にフライヤーを入れて、四葉さんと家を出た。ねむいー、プリン食いてぇー、と今日もうるさい。...彼は今日も補習だろう。そうなってもらわなければ困る。付いてくるなんて言ったら...面倒くさいことになりかねない。
「なぁ、いおりん。そういや、今日は俺、宿題ちゃんとして来たんだぜ!」......なぜだ。今日に限って。「...それは珍しいですね。逢坂さんにでも怒られましたか。」「だってそーちゃんうるせぇんだもん!宿題終わるまでプリン無しとか鬼だろ!!」...逢坂さん、今日ばかりは恨みますよ。「だからいおりん今日カラオケ行こうぜ!」「行きません。」何でだよ、どうせ暇だろーーっと駄々をこねている隣の幼稚園児をあしらう。「失礼な、私にも予定くらいありますよ。」...しまった。うっかり言ってしまった。...ああ、本当に今日はついてない。
私たちのグループを支えるのは、小鳥遊紡という女性マネージャーだ。まだ若い。社長の娘だから始めはコネだろう、なんて嫌味なことを考えていたが、彼女なりに頑張っている姿を何度も見て来た。...今日もそうだ。徹夜でもしたのだろう。「みなさん、おはようございます!フライヤー出来ました!」そう言って手渡されたのはライブのフライヤーだ。メンバーの顔や名前はもちろん、グループ名も大きく記載されている。...もし、彼女にこれを渡したら。招待したら。来てくれるだろうか。
駅前でメンバーもフライヤーを配る事になった。みんなそれぞれ準備を始めていた隙を伺って、マネージャーを呼んだ。
「マネージャー。ちょっといいですか。...あの、このフライヤー一部頂いても構いませんか。」「はい、大丈夫ですよ!どなたか招待したい方でもいらっしゃるんですか?」...鋭い。いつもは鈍いくせに。「別に、あなたには関係のない事です...。」とは言ったものの少し顔に出てしまったらしい。「来てくださるといいですね!」なんて、悪気のない顔で言われてしまえば何も言い返せない。
明日は確か、夕方のレッスンが無かったはず。...行くなら明日しかない。学校帰りに寄ってみよう、と決意を固めた。
朝、鞄にフライヤーを入れて、四葉さんと家を出た。ねむいー、プリン食いてぇー、と今日もうるさい。...彼は今日も補習だろう。そうなってもらわなければ困る。付いてくるなんて言ったら...面倒くさいことになりかねない。
「なぁ、いおりん。そういや、今日は俺、宿題ちゃんとして来たんだぜ!」......なぜだ。今日に限って。「...それは珍しいですね。逢坂さんにでも怒られましたか。」「だってそーちゃんうるせぇんだもん!宿題終わるまでプリン無しとか鬼だろ!!」...逢坂さん、今日ばかりは恨みますよ。「だからいおりん今日カラオケ行こうぜ!」「行きません。」何でだよ、どうせ暇だろーーっと駄々をこねている隣の幼稚園児をあしらう。「失礼な、私にも予定くらいありますよ。」...しまった。うっかり言ってしまった。...ああ、本当に今日はついてない。