1章
夢小説設定
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「ただ今帰りました。」
「お帰り一織!どうだった?会えたか?名前は聞けたのか?」
玄関に駆けてくる兄さんは今日も可愛い。
「いえ、今日はまだ出勤していないみたいでした。」そうか...と、自分の事のようにしゅんとする。「でも、名前は知ることができましたよ。櫻葉愛梨さんというらしいです。」
櫻葉愛梨、知った時から何度も心の中で繰り返した名前。兄さんは私が、しっかりと名前を聞いてきたことに驚いていたようだった。
「そっか、よかったな。とりあえず一歩前進だな!」いつもの顔でにししっと笑う。明日は引越しだし、夕飯食って荷造り頑張ろうぜ、と言った兄さんの背中について行く。
明日、私たちはこの家から出て、小鳥遊事務所の寮に入る。晴れてアイドルとして活動する事が決定したのだ。
彼女はアイドル、好きなのだろうか。どんな曲を聴くのだろうか。もし、私たちが晴れてデビューする事になったら、ファンになってくれるのだろうか...。私のことを、好きになってくれるのだろうか。
一織は昔から何でも出来る奴だった。兄として引け目を感じる程に。一度喧嘩をした事もあったが、一織の事は大好きだ。勉強も運動も出来る。ルックスも良い。...そんな一織の欠点。それは、素直じゃないところ。いざという時に弱いところ。恋愛もそつなくこなすものだろうと予想していたが、昨日の一件でダメそうだな、と直感した。それが、なんと。しっかり名前を聞いてきたというではないか!流石俺の弟!と褒めてやりたくなったが、また照れてしまうだろう。まぁ、俺がとやかく言う事でもないから、一織のペースで頑張って行ってほしいな、と感じた。
でも、問題が1つある。俺らはアイドルになるんだ。恋愛はもちろん自由だが、アイドルになるとわけが違う。...まだ気が早いだろうが、俺らが売れてきたら一定のファンもつくだろう。そしたら自由に恋愛とはいかない。芸能界はシビアだ。隠すとしてもそれは大変な事だろう。堂々とデートにも行けない。彼女がもし、一織のことが好きになって、付き合う事になったら、彼女はこういう事に耐えられるのだろうか。隠すのも大変、バレても大変。最近まで普通の高校生だった一織は、どのようにこの問題を考えているだろうか。
...まあ、その前に自分の事だな。とりあえず荷物をまとめ、明日から始まるアイドル生活に精を出すとするか。
「お帰り一織!どうだった?会えたか?名前は聞けたのか?」
玄関に駆けてくる兄さんは今日も可愛い。
「いえ、今日はまだ出勤していないみたいでした。」そうか...と、自分の事のようにしゅんとする。「でも、名前は知ることができましたよ。櫻葉愛梨さんというらしいです。」
櫻葉愛梨、知った時から何度も心の中で繰り返した名前。兄さんは私が、しっかりと名前を聞いてきたことに驚いていたようだった。
「そっか、よかったな。とりあえず一歩前進だな!」いつもの顔でにししっと笑う。明日は引越しだし、夕飯食って荷造り頑張ろうぜ、と言った兄さんの背中について行く。
明日、私たちはこの家から出て、小鳥遊事務所の寮に入る。晴れてアイドルとして活動する事が決定したのだ。
彼女はアイドル、好きなのだろうか。どんな曲を聴くのだろうか。もし、私たちが晴れてデビューする事になったら、ファンになってくれるのだろうか...。私のことを、好きになってくれるのだろうか。
一織は昔から何でも出来る奴だった。兄として引け目を感じる程に。一度喧嘩をした事もあったが、一織の事は大好きだ。勉強も運動も出来る。ルックスも良い。...そんな一織の欠点。それは、素直じゃないところ。いざという時に弱いところ。恋愛もそつなくこなすものだろうと予想していたが、昨日の一件でダメそうだな、と直感した。それが、なんと。しっかり名前を聞いてきたというではないか!流石俺の弟!と褒めてやりたくなったが、また照れてしまうだろう。まぁ、俺がとやかく言う事でもないから、一織のペースで頑張って行ってほしいな、と感じた。
でも、問題が1つある。俺らはアイドルになるんだ。恋愛はもちろん自由だが、アイドルになるとわけが違う。...まだ気が早いだろうが、俺らが売れてきたら一定のファンもつくだろう。そしたら自由に恋愛とはいかない。芸能界はシビアだ。隠すとしてもそれは大変な事だろう。堂々とデートにも行けない。彼女がもし、一織のことが好きになって、付き合う事になったら、彼女はこういう事に耐えられるのだろうか。隠すのも大変、バレても大変。最近まで普通の高校生だった一織は、どのようにこの問題を考えているだろうか。
...まあ、その前に自分の事だな。とりあえず荷物をまとめ、明日から始まるアイドル生活に精を出すとするか。