ハニカミ少年少女
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「チュース」
「ウース」
「ちゅーす」
湘北との試合の翌日
放課後はいつも通り部活。
試合の次の日だからといって陵南バスケ部に休みなんかない。
昨日、俺達陵南は湘北に負けた。
インターハイの切符をかけた試合だった。
全力を出した。
全力以上だった。
それでも、負けた。
海南にも、湘北にも。
インターハイには、行けない。
昨日家に帰ってから、悔しくて風呂場で泣いた。
悔やんで、悔やんで、今日は切りかえることができた。と、思う。
俺達は来年にかけるしかない。
そのためには、クヨクヨしてる暇なんかないんだ。
冬には選抜もある。
次に向けて、前進あるのみ!
そんな前向きな気持ちで放課後までの1日を過ごしたけど…
あとひとつ、気がかりがある。
……みょうじさん、昨日の試合は観に来てたのかな。
今日、みょうじさんから話しかけられることはなかった。
武里に勝った翌日は“おめでとう”って言ってくれたけど……
でも、負けた奴に何て声を掛けたら良いかなんてわかんないよな。
俺の方だって、負けたのに「昨日観に来てくれた?」とか、とてもじゃないけど聞けなかったし。
“ぜってー勝つから!”なんて自信満々に言ったのに、結果は負け。
みょうじさんは、どう思っただろう。
元々あまり話す仲じゃなかったのに、このままじゃ、これからもずっと話さないんじゃないかとすら思ってしまう。
バスケのことならいくらでも前向きになれるのに、恋愛はこんなにも後ろ向きだ……
「はぁ………」
「越野、ため息なんてついてどうしたの?」
隣で着替えていた仙道が声をかけてくる。
……少し前に同じようなことがあった気がするな…
デジャヴ、ってやつか。
「…何でもねぇよ。あ、落ち込んでるとかじゃないからな!」
「……ふぅん?」
深く突っ込んで聞いてくるわけじゃないけど、仙道には全部見透かされているんじゃないかとよく思う。
根拠なんかないけど、そんな感じがする。
仙道はそういう奴だから。それだけの理由。
「越野、これ何?手紙?」
俺のカバンから、仙道が何かをつまみ出した。
「ちょっ!バカ!返せよ!」
それは、今日俺の机の中に入っていた2つの封筒で。
まだ中身を見ていないから、何を書いているのか、誰からのものなのかさえ知らない。
今日はなんとなくその手紙を読む気になれなくて、カバンの中にしまい込んでいたんだ。
俺の声もお構いなしに仙道が封を開けて手紙を広げる。
「バカ!返せって!」
190センチの仙道が両腕を上げて手紙を読めば、20センチ近く身長差のある俺には到底届かない。
「おい!仙道!かえ…」
「越野……これ、読んだ?」
「まだだよ!だからさっさと返せ!」
手紙を差し出す仙道から、奪い取るように手紙を受け取った。
さすがに手紙の内容が気になって、その場で目を通す。
………これ、
………これって、
「俺、こんな熱烈なラブレターもらったことないよ。良いなあ、越野」
「っ仙道!俺!腹痛いから便所!もしかしたら練習出れねぇかも!後は頼んだ!」
いつも通りヘラヘラと笑う仙道に一言告げて、俺は部室を飛び出した。
「はいはい、ごゆっくり~」
仙道、本当にムカツク奴だ!勝手に人の手紙読みやがって!後でシバく!ぜってーシバく!
でも…………
ありがとな!
「ウース」
「ちゅーす」
湘北との試合の翌日
放課後はいつも通り部活。
試合の次の日だからといって陵南バスケ部に休みなんかない。
昨日、俺達陵南は湘北に負けた。
インターハイの切符をかけた試合だった。
全力を出した。
全力以上だった。
それでも、負けた。
海南にも、湘北にも。
インターハイには、行けない。
昨日家に帰ってから、悔しくて風呂場で泣いた。
悔やんで、悔やんで、今日は切りかえることができた。と、思う。
俺達は来年にかけるしかない。
そのためには、クヨクヨしてる暇なんかないんだ。
冬には選抜もある。
次に向けて、前進あるのみ!
そんな前向きな気持ちで放課後までの1日を過ごしたけど…
あとひとつ、気がかりがある。
……みょうじさん、昨日の試合は観に来てたのかな。
今日、みょうじさんから話しかけられることはなかった。
武里に勝った翌日は“おめでとう”って言ってくれたけど……
でも、負けた奴に何て声を掛けたら良いかなんてわかんないよな。
俺の方だって、負けたのに「昨日観に来てくれた?」とか、とてもじゃないけど聞けなかったし。
“ぜってー勝つから!”なんて自信満々に言ったのに、結果は負け。
みょうじさんは、どう思っただろう。
元々あまり話す仲じゃなかったのに、このままじゃ、これからもずっと話さないんじゃないかとすら思ってしまう。
バスケのことならいくらでも前向きになれるのに、恋愛はこんなにも後ろ向きだ……
「はぁ………」
「越野、ため息なんてついてどうしたの?」
隣で着替えていた仙道が声をかけてくる。
……少し前に同じようなことがあった気がするな…
デジャヴ、ってやつか。
「…何でもねぇよ。あ、落ち込んでるとかじゃないからな!」
「……ふぅん?」
深く突っ込んで聞いてくるわけじゃないけど、仙道には全部見透かされているんじゃないかとよく思う。
根拠なんかないけど、そんな感じがする。
仙道はそういう奴だから。それだけの理由。
「越野、これ何?手紙?」
俺のカバンから、仙道が何かをつまみ出した。
「ちょっ!バカ!返せよ!」
それは、今日俺の机の中に入っていた2つの封筒で。
まだ中身を見ていないから、何を書いているのか、誰からのものなのかさえ知らない。
今日はなんとなくその手紙を読む気になれなくて、カバンの中にしまい込んでいたんだ。
俺の声もお構いなしに仙道が封を開けて手紙を広げる。
「バカ!返せって!」
190センチの仙道が両腕を上げて手紙を読めば、20センチ近く身長差のある俺には到底届かない。
「おい!仙道!かえ…」
「越野……これ、読んだ?」
「まだだよ!だからさっさと返せ!」
手紙を差し出す仙道から、奪い取るように手紙を受け取った。
さすがに手紙の内容が気になって、その場で目を通す。
………これ、
………これって、
「俺、こんな熱烈なラブレターもらったことないよ。良いなあ、越野」
「っ仙道!俺!腹痛いから便所!もしかしたら練習出れねぇかも!後は頼んだ!」
いつも通りヘラヘラと笑う仙道に一言告げて、俺は部室を飛び出した。
「はいはい、ごゆっくり~」
仙道、本当にムカツク奴だ!勝手に人の手紙読みやがって!後でシバく!ぜってーシバく!
でも…………
ありがとな!
