グロウアップ
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足……さみぃ…………
目が覚めてまず感じたのは足先のひんやりと冷たい感覚だった。
うわ、アッタマいてぇ……
昨日……そうか、打ち上げで酒飲み過ぎて……
どうやって家に帰ったか記憶にねぇんだけど。自力?いや、誰かが連れて帰ってきてくれた?土屋か諸星か……
おぼろげな記憶を辿りながら上体を起こすと頭がズキズキと脈打つように痛んだ。
ん?これ……
マフラー…?俺のじゃねぇし……つーか女物だろコレ。まさか見ず知らずの人間に世話になったかもしれねぇ!?やっべ……
自分の身体に掛かっていた布を手にとってまじまじと見つめてみるも、記憶もなければ手がかりもなさそうでもはや絶望しかない。
やべぇ、なんか、ほんとに、なんか手がかり……
回らない頭を無理矢理に回転させながら部屋をぐるりと見渡すと、ベッド横にあるテーブルに置かれたコンビニ袋が目に入った。
俺が買ったのか?いや、それどころじゃなかったハズだし……
袋の中を見ると食べ物がいくつか入っていて、その内容は自分の好きな雰囲気のパンやおにぎりで。
つーことはやっぱり土屋が諸星…?
でもじゃあこの赤いマフラーはどう説明するんだよ。諸星の女のヤツか…?
………ダメだ。ますますわかんねぇ。
とりあえず、なんか飲み物………
「いらっしゃいませー!」
結局あの後は頭が痛すぎてもう一回寝てから大学に行った。
部活が終わってからコンビニに入ると若宮がレジにいるのが見えて、弁当と飲み物を選んでからレジに向かった。
「三井くんいらっしゃいませ!」
「おす」
「昨日はお疲れさま!」
「ん。コレ、若宮のだろ?」
「あ、うん」
カバンから例の赤いマフラーを取り出して若宮に渡した。今朝俺の身体に掛かってたヤツ。
今日若宮がコンビニにいるかわかんねぇんだからメールしろよって話なんだけどな、忘れるんだよ。
ま、若宮いたし結果オーライ。
「今日土屋に聞いた。悪かったな」
「ううん。こちらこそ勝手に入っちゃってゴメンね」
「別にいーよ。あ、あとコレ部屋に落ちてたぞ」
「あ、デイジーちゃん…」
冷蔵庫に飲み物を取りに行くときに部屋の床にコイツが転がっててピンときた。
このマフラーもしかして若宮のじゃねぇ?って。
で、大学で土屋に聞いたらやっぱりそうだった。
つーかアイツ今日やたら機嫌良かったけどなんかあったのか?昨日負けたっつーのによ。
「もう金具がバカになってんじゃねぇの?交換しろよ」
「あはは、だね」
そういやこのキーホルダーを拾ったところから若宮と話すようになったんだよな。
ドナルドの女の、そうそう、デイジーな、デイジー。しっかしよく落ちるヤツだ。
「じゃ、サンキューな。またな」
「はーい!ありがとうございました!」
いやぁ、負けたとはいえヤケ酒は良くなかったな。若宮にも世話になっちまったし。
禁酒すっか。
まぁまた試合あるからしばらくは飲めねぇけど。
さ、メシ食ったら走るかなー。
「三井くんっ!」
コンビニを出て大通りを歩いていたら名前を呼ばれて振り向くと、若宮が走ってこちらに向かってきていて。
「おー、あがったのか?」
「うっ、うん」
「お疲れさん」
「三井くん、」
「おう」
「あのね、あの、あのね?」
「ん」
「おこっ、怒らないで聞いてね?」
「なんだよ怒んねぇよ」
さっきコンビニで話したときとは打って変わって歯切れ悪く話す若宮。
ソワソワと目を泳がせる様子に、昨日俺なんかしたかなと不安になってくる。
「き、昨日ね、三井くんのお家に行ったときね、」
「エロ本でも見つけたか?」
「ちがっ!………あるの?」
「ねぇよ」
「あはっ!そっか!っじゃなくて!」
違ったか。
そんなすぐ見えるようなトコには置いてねぇしな。
そーいう系じゃねぇとすると……なんだ!?
「私、昨日ね、」
「み、三井くんのほっぺにちゅーしちゃて」
「は?」
ちゅー?
「三井くんの寝顔見てたら可愛くて思わず……あっ!でも1回だけだから!ってそういう問題じゃないよね……」
ちゅー?俺に?若宮が?
「ごめん!ごめんね三井くん!痴女みたいなことしてごめんね!ごめん!本当にごめんなさい!それでは!さようなら!バイバイ!」
チジョ……
「若宮!」
「はいいぃ!」
早口言葉かと思うくらいペラペラと喋ってから勢いよく謝罪して逃げるように駆け出した若宮を呼び止めた。
俺の声に振り向いた若宮は完全に怯えてて。
オドオドっつーかキョドキョドっつーか、気まずさで死にそーって感じだ。
「おこっ、怒った?」
「怒ってねぇ」
「そ、そっか……」
「ビビんな。普通にしろって」
「……うん」
「俺な、次は天皇杯っつー大会があんだよ」
「まだ引退じゃないんだ?」
「で、それ終わったら地獄の卒論やんなきゃなんねーの」
「卒論かぁ……大変そう」
「それ終わるまで時間ねーから」
「忙しいんだね」
「そんな感じだ」
「?うん、頑張って」
「じゃあな」
「??バイバイ」
今後の自分の予定を一方的に話してから若宮と別れた。
若宮はなんのこっちゃわかんねーって顔してた。
まぁ、そりゃな。そうだろうな。
とにかく今は忙しいってことが言いたかったんだよ。
あいつほんと……キスしたとか……
俺は寝てたし言わなきゃわかんねーのによ。
ったく………馬鹿正直者め。
目が覚めてまず感じたのは足先のひんやりと冷たい感覚だった。
うわ、アッタマいてぇ……
昨日……そうか、打ち上げで酒飲み過ぎて……
どうやって家に帰ったか記憶にねぇんだけど。自力?いや、誰かが連れて帰ってきてくれた?土屋か諸星か……
おぼろげな記憶を辿りながら上体を起こすと頭がズキズキと脈打つように痛んだ。
ん?これ……
マフラー…?俺のじゃねぇし……つーか女物だろコレ。まさか見ず知らずの人間に世話になったかもしれねぇ!?やっべ……
自分の身体に掛かっていた布を手にとってまじまじと見つめてみるも、記憶もなければ手がかりもなさそうでもはや絶望しかない。
やべぇ、なんか、ほんとに、なんか手がかり……
回らない頭を無理矢理に回転させながら部屋をぐるりと見渡すと、ベッド横にあるテーブルに置かれたコンビニ袋が目に入った。
俺が買ったのか?いや、それどころじゃなかったハズだし……
袋の中を見ると食べ物がいくつか入っていて、その内容は自分の好きな雰囲気のパンやおにぎりで。
つーことはやっぱり土屋が諸星…?
でもじゃあこの赤いマフラーはどう説明するんだよ。諸星の女のヤツか…?
………ダメだ。ますますわかんねぇ。
とりあえず、なんか飲み物………
「いらっしゃいませー!」
結局あの後は頭が痛すぎてもう一回寝てから大学に行った。
部活が終わってからコンビニに入ると若宮がレジにいるのが見えて、弁当と飲み物を選んでからレジに向かった。
「三井くんいらっしゃいませ!」
「おす」
「昨日はお疲れさま!」
「ん。コレ、若宮のだろ?」
「あ、うん」
カバンから例の赤いマフラーを取り出して若宮に渡した。今朝俺の身体に掛かってたヤツ。
今日若宮がコンビニにいるかわかんねぇんだからメールしろよって話なんだけどな、忘れるんだよ。
ま、若宮いたし結果オーライ。
「今日土屋に聞いた。悪かったな」
「ううん。こちらこそ勝手に入っちゃってゴメンね」
「別にいーよ。あ、あとコレ部屋に落ちてたぞ」
「あ、デイジーちゃん…」
冷蔵庫に飲み物を取りに行くときに部屋の床にコイツが転がっててピンときた。
このマフラーもしかして若宮のじゃねぇ?って。
で、大学で土屋に聞いたらやっぱりそうだった。
つーかアイツ今日やたら機嫌良かったけどなんかあったのか?昨日負けたっつーのによ。
「もう金具がバカになってんじゃねぇの?交換しろよ」
「あはは、だね」
そういやこのキーホルダーを拾ったところから若宮と話すようになったんだよな。
ドナルドの女の、そうそう、デイジーな、デイジー。しっかしよく落ちるヤツだ。
「じゃ、サンキューな。またな」
「はーい!ありがとうございました!」
いやぁ、負けたとはいえヤケ酒は良くなかったな。若宮にも世話になっちまったし。
禁酒すっか。
まぁまた試合あるからしばらくは飲めねぇけど。
さ、メシ食ったら走るかなー。
「三井くんっ!」
コンビニを出て大通りを歩いていたら名前を呼ばれて振り向くと、若宮が走ってこちらに向かってきていて。
「おー、あがったのか?」
「うっ、うん」
「お疲れさん」
「三井くん、」
「おう」
「あのね、あの、あのね?」
「ん」
「おこっ、怒らないで聞いてね?」
「なんだよ怒んねぇよ」
さっきコンビニで話したときとは打って変わって歯切れ悪く話す若宮。
ソワソワと目を泳がせる様子に、昨日俺なんかしたかなと不安になってくる。
「き、昨日ね、三井くんのお家に行ったときね、」
「エロ本でも見つけたか?」
「ちがっ!………あるの?」
「ねぇよ」
「あはっ!そっか!っじゃなくて!」
違ったか。
そんなすぐ見えるようなトコには置いてねぇしな。
そーいう系じゃねぇとすると……なんだ!?
「私、昨日ね、」
「み、三井くんのほっぺにちゅーしちゃて」
「は?」
ちゅー?
「三井くんの寝顔見てたら可愛くて思わず……あっ!でも1回だけだから!ってそういう問題じゃないよね……」
ちゅー?俺に?若宮が?
「ごめん!ごめんね三井くん!痴女みたいなことしてごめんね!ごめん!本当にごめんなさい!それでは!さようなら!バイバイ!」
チジョ……
「若宮!」
「はいいぃ!」
早口言葉かと思うくらいペラペラと喋ってから勢いよく謝罪して逃げるように駆け出した若宮を呼び止めた。
俺の声に振り向いた若宮は完全に怯えてて。
オドオドっつーかキョドキョドっつーか、気まずさで死にそーって感じだ。
「おこっ、怒った?」
「怒ってねぇ」
「そ、そっか……」
「ビビんな。普通にしろって」
「……うん」
「俺な、次は天皇杯っつー大会があんだよ」
「まだ引退じゃないんだ?」
「で、それ終わったら地獄の卒論やんなきゃなんねーの」
「卒論かぁ……大変そう」
「それ終わるまで時間ねーから」
「忙しいんだね」
「そんな感じだ」
「?うん、頑張って」
「じゃあな」
「??バイバイ」
今後の自分の予定を一方的に話してから若宮と別れた。
若宮はなんのこっちゃわかんねーって顔してた。
まぁ、そりゃな。そうだろうな。
とにかく今は忙しいってことが言いたかったんだよ。
あいつほんと……キスしたとか……
俺は寝てたし言わなきゃわかんねーのによ。
ったく………馬鹿正直者め。