グロウアップ
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今日は三井くんのインカレ決勝戦。
私も応援に行きたかったんだけど、急に昼も夜もシフトに入らないといけなくなっちゃって。
こういう日に限って……って思ったけど仕方ない。お互い様だもんね。
三井くんには行けなくてごめんねと頑張ってのメールを送って、私はコンビニで働きながらいっぱい念を送った。頑張れ!三井くん!!!
ふー、さすがに1日中立ちっぱなしだと疲れるなぁ。
でももうちょっとであがりだから頑張ろ〜!
「いらっしゃいませー!」
あ、
あの人……
入店してきたのは三井くんのお友達だった。
あの、茶髪のサラッとした人。名前なんだったっけ。
ひとりかな?三井くんは一緒じゃないみたいだし。
「若宮サンこんばんは」
レジに置かれたカゴには、お茶や栄養ドリンクと食べ物がいくつか入っていた。
「こんばんは!三井くんのお友達の…」
「土屋です」
「土屋さんか!今日、決勝戦でしたよね?」
「あ、知ってるんやね。ボクら準優勝」
「そうなんですね、お疲れ様でした!」
そっか、準優勝………
準優勝ってめちゃくちゃスゴイけど、負けちゃったってことだよね。
三井くん、悔しかっただろうなぁ。
「若宮サン、申し訳ないんやけどこれ三井クンの家に持って行ってくれへん?仕事終わってからでエェから」
たった今レジで袋詰めしたばかりのビニール袋を差し出された。
「三井くんに?」
「三井クン打ち上げで潰れてもうてな、さっき家にかついで帰ってんけどちょっと心配やし」
「えっ、でも……」
「ボクな、これからメッッッッチャ大事な用事があんねん」
「メッッッッチャ……」
「そう。メッッッッチャ!」
メッッッッチャ………
メッッッッチャ大事なんだ………
そっか……
「じゃあ、ハイ。でもあの、私三井くんのお家知らなくて」
「そうなん?ちょっと待って」
土屋さんは携帯とノートを取り出して
「ゴメン、ボールペン貸して?」
「あっ、ハイ!」
三井くんのお家の住所をサラサラと書き写してからノートをちぎって渡してくれた。
「じゃあコレ三井クン家の鍵。多分寝てるから鍵開けて入ってエェよ。若宮さんゴメンけどよろしくお願いします」
「ハイ!ありがとうございました!」
土屋さんは優しく笑いながら手を振って店を出て行った。
メッッッッチャ大事な用事って何だろう。
気になっちゃうなぁ。
しばらくして上がりの時間になったから急いで帰り支度を済ませた。
背中にはリュック、右手には頼まれた袋を持って、いざ三井くんのお家へ。
土屋さんにもらったメモと携帯の地図を照らし合わせながら三井くんのアパートに着くことができた。
ここかぁ。結構近いね、コンビニ。
ダメ元でチャイムを1回だけ鳴らしてみたけど反応はなくて。
土屋さんの言う通り寝てるのかな…
カチャリ。
鍵を開けてドアノブを回したところで私は手の動きを止めた。
鍵まで開けておいてアレだけど、本当に入っていいのかな?
でも引き受けちゃったし、これはちゃんと渡さないとだよね。
「お、お邪魔しまーす」
恐る恐るドアを開けて玄関に足を踏み入れる。
やっぱり何の反応もないや……
潰れちゃったって言ってたもんなぁ。
玄関には三井くんの大きなスニーカーが転がっていて、私はそれを端に揃えてから靴を脱いだ。
短い廊下を通って部屋に入ると、
あ、いた。三井くん。やっぱり寝てる……
三井くんはジャージ姿のままベッドでスヤスヤ眠っていた。
お布団、掛かってない……寒くないのかな。
土屋さんから預かった買い物袋をそーっとテーブルに置いて、よし、オッケー!
このまま起こさないように部屋を出て、鍵を閉めてからドアポストに入れれば任務完了!なんだけど……
これ、このまま置いてていいのかな…
飲み物入ってるし冷蔵庫に入れた方がいいよね?
ごめん三井くん、ちょっと失礼しまーす。
飲み物を冷蔵庫に移して、他の物はテーブルに置いた。
足音や物音をたてないようにコソコソと動く自分がまるでドロボーみたいに思えてちょっと笑えてくる。
ダメダメ、笑っちゃ!三井くん起きちゃう!
よし、今度こそ大丈夫。
三井くんお疲れ様、また打ち上げしようね。
寝ている三井くんに無言で手を振った。
………あ、そうだ。
掛け布団の上でそのまま寝ている三井くんを見て、自分のリュックの中身を思い出した。
バイト帰りに寒いかもしれないからストール入れてたんだよね。
リュックから赤いチェック柄のストールを取り出して三井くんの身体にふわりと掛けてあげる。
足、はみ出てるけど……いいか。
とりあえずこれで風邪は引かないよね。
よし、今度こそ。今度こそミッションコンプリートだ。
三井くん、全然起きないや。
疲れたんだろうな。
そうだよね、あんなに動き回るんだもん。
負けちゃって悔しかったよね。
頑張ったね、三井くん。
えらいぞー、三井くん。
また公園で飲もうね。
ちゅ
我に返った私は慌てて部屋を飛び出した。
震える手で鍵をかけてからドアポストに鍵を入れて家までダッシュした。
バイトで疲れてるけど、そんなの忘れて走った。
ごめんごめんごめんごめんごめん三井くんごめんごめんごめんごめん!!!!!
ほっぺにちゅーしちゃった!!!!!
ごめんごめんごめんごめんごめんなさい三井くん!!!!!
私も応援に行きたかったんだけど、急に昼も夜もシフトに入らないといけなくなっちゃって。
こういう日に限って……って思ったけど仕方ない。お互い様だもんね。
三井くんには行けなくてごめんねと頑張ってのメールを送って、私はコンビニで働きながらいっぱい念を送った。頑張れ!三井くん!!!
ふー、さすがに1日中立ちっぱなしだと疲れるなぁ。
でももうちょっとであがりだから頑張ろ〜!
「いらっしゃいませー!」
あ、
あの人……
入店してきたのは三井くんのお友達だった。
あの、茶髪のサラッとした人。名前なんだったっけ。
ひとりかな?三井くんは一緒じゃないみたいだし。
「若宮サンこんばんは」
レジに置かれたカゴには、お茶や栄養ドリンクと食べ物がいくつか入っていた。
「こんばんは!三井くんのお友達の…」
「土屋です」
「土屋さんか!今日、決勝戦でしたよね?」
「あ、知ってるんやね。ボクら準優勝」
「そうなんですね、お疲れ様でした!」
そっか、準優勝………
準優勝ってめちゃくちゃスゴイけど、負けちゃったってことだよね。
三井くん、悔しかっただろうなぁ。
「若宮サン、申し訳ないんやけどこれ三井クンの家に持って行ってくれへん?仕事終わってからでエェから」
たった今レジで袋詰めしたばかりのビニール袋を差し出された。
「三井くんに?」
「三井クン打ち上げで潰れてもうてな、さっき家にかついで帰ってんけどちょっと心配やし」
「えっ、でも……」
「ボクな、これからメッッッッチャ大事な用事があんねん」
「メッッッッチャ……」
「そう。メッッッッチャ!」
メッッッッチャ………
メッッッッチャ大事なんだ………
そっか……
「じゃあ、ハイ。でもあの、私三井くんのお家知らなくて」
「そうなん?ちょっと待って」
土屋さんは携帯とノートを取り出して
「ゴメン、ボールペン貸して?」
「あっ、ハイ!」
三井くんのお家の住所をサラサラと書き写してからノートをちぎって渡してくれた。
「じゃあコレ三井クン家の鍵。多分寝てるから鍵開けて入ってエェよ。若宮さんゴメンけどよろしくお願いします」
「ハイ!ありがとうございました!」
土屋さんは優しく笑いながら手を振って店を出て行った。
メッッッッチャ大事な用事って何だろう。
気になっちゃうなぁ。
しばらくして上がりの時間になったから急いで帰り支度を済ませた。
背中にはリュック、右手には頼まれた袋を持って、いざ三井くんのお家へ。
土屋さんにもらったメモと携帯の地図を照らし合わせながら三井くんのアパートに着くことができた。
ここかぁ。結構近いね、コンビニ。
ダメ元でチャイムを1回だけ鳴らしてみたけど反応はなくて。
土屋さんの言う通り寝てるのかな…
カチャリ。
鍵を開けてドアノブを回したところで私は手の動きを止めた。
鍵まで開けておいてアレだけど、本当に入っていいのかな?
でも引き受けちゃったし、これはちゃんと渡さないとだよね。
「お、お邪魔しまーす」
恐る恐るドアを開けて玄関に足を踏み入れる。
やっぱり何の反応もないや……
潰れちゃったって言ってたもんなぁ。
玄関には三井くんの大きなスニーカーが転がっていて、私はそれを端に揃えてから靴を脱いだ。
短い廊下を通って部屋に入ると、
あ、いた。三井くん。やっぱり寝てる……
三井くんはジャージ姿のままベッドでスヤスヤ眠っていた。
お布団、掛かってない……寒くないのかな。
土屋さんから預かった買い物袋をそーっとテーブルに置いて、よし、オッケー!
このまま起こさないように部屋を出て、鍵を閉めてからドアポストに入れれば任務完了!なんだけど……
これ、このまま置いてていいのかな…
飲み物入ってるし冷蔵庫に入れた方がいいよね?
ごめん三井くん、ちょっと失礼しまーす。
飲み物を冷蔵庫に移して、他の物はテーブルに置いた。
足音や物音をたてないようにコソコソと動く自分がまるでドロボーみたいに思えてちょっと笑えてくる。
ダメダメ、笑っちゃ!三井くん起きちゃう!
よし、今度こそ大丈夫。
三井くんお疲れ様、また打ち上げしようね。
寝ている三井くんに無言で手を振った。
………あ、そうだ。
掛け布団の上でそのまま寝ている三井くんを見て、自分のリュックの中身を思い出した。
バイト帰りに寒いかもしれないからストール入れてたんだよね。
リュックから赤いチェック柄のストールを取り出して三井くんの身体にふわりと掛けてあげる。
足、はみ出てるけど……いいか。
とりあえずこれで風邪は引かないよね。
よし、今度こそ。今度こそミッションコンプリートだ。
三井くん、全然起きないや。
疲れたんだろうな。
そうだよね、あんなに動き回るんだもん。
負けちゃって悔しかったよね。
頑張ったね、三井くん。
えらいぞー、三井くん。
また公園で飲もうね。
ちゅ
我に返った私は慌てて部屋を飛び出した。
震える手で鍵をかけてからドアポストに鍵を入れて家までダッシュした。
バイトで疲れてるけど、そんなの忘れて走った。
ごめんごめんごめんごめんごめん三井くんごめんごめんごめんごめん!!!!!
ほっぺにちゅーしちゃった!!!!!
ごめんごめんごめんごめんごめんなさい三井くん!!!!!