グロウアップ
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「三井くん教育実習お疲れさま〜!」
「うぃー」
母校の教育実習から帰ってきた三井くんと久しぶりのお疲れ様会。
三井くんは体育の先生になりたいそうで。
それを聞いたとき、妙に納得してしまった。
結構いいんじゃない?って思ったもん。
「実習どうだった?」
「疲れた」
「あは!だよね」
「でも面白かったな、バスケ部の練習も参加できたし」
「そっち?先生の方は?」
「まーまーだな」
「女子高生にモテたんじゃない?」
「モテたなんてレベルじゃねぇな、大モテ」
「やばっ!」
「最終日は山ほど手紙もらったぜ?」
缶ビール片手にドヤ顔の三井くん。
その顔むかつくな〜って思うんだけど、三井くんが女子高生達に囲まれてる姿は容易に目に浮かんだ。
私だって教育実習の先生にこのルックスの人が来たら浮かれて絡みに行っちゃうような気がするし。
「ふぅ〜ん、ハーレムだったってワケだ?」
「やめろよその目。俺は学びに行ってたんだぞ?それに高校生なんかガキだろ」
「でも嬉しかったんじゃない?」
「まぁな。センセーって呼ばれんのもなかなか悪くねぇ」
本当に楽しかったんだろうなぁ。
それと同じくらい大変で疲れたと思うけど、すっごく充実した表情してるもん。
「いいなぁ、三井くんは夢があって」
「あ?」
「んーん。似合ってるよ体育の先生」
「若宮は?ねぇの?夢」
「夢〜?幸せな暮らし?」
「そりゃ誰だってそーだろ。なんかねぇの?なりてーモンとか」
ふいにぽろりとこぼれてしまった本音を慌ててはぐらかしたものの、私の内に秘めた気持ちを知ってか知らずか……三井くんは逃してくれなかった。
「………私専門行ってたって言ったじゃん?美容学校だったの。美容師になりたくて」
「あー、そんな感じするな」
「学校も楽しくてね、実習も行ったし、このまま美容師になるって思ってたんだけどさ、ならなかったの」
「なんかあったのか?」
「なーんにもないの。最後の最後でやりたいって気持ち、ぷつんって消えちゃって」
「ふぅん」
「惰性でできる仕事じゃないのはわかってたから、美容院には就職しないでコンビニでバイト三昧で今って感じ」
「そうか」
「ごめんね、つまんない話聞かせちゃった」
「いや」
未来に希望いっぱいの人に聞かせるようなことじゃなかったなぁ。反省。
何の理由もなく突然しぼんでしまった夢のことを自分自身だって理解できてないのに、ヒトにわかってもらえるはずもない。
意味わかんねぇ、って思っただろうな。
「コンビニ、面白くねぇ?」
「ううん、楽しいよ?やりがいあるし色んなお客さんと話せるし」
「そーだな。向いてると思うぜ?若宮にコンビニ」
「コンビニに向いてるってどうなの?」
「若宮がいっつも笑顔でレジ打ったりしてんのに元気もらってる人もいるんじゃねぇ?」
「そ、かな…?」
「そーそー」
「へへ、ありがとね、三井くん」
別に、と目をそらした三井くんは照れ臭そうに缶ビールを口にした。
励ましてくれてる気持ちが伝わって、申し訳ないやらありがたいやらで……ちょっとくすぐったいや。
「まぁ、俺もけっこーまわり道したクチだしよ」
「まわり道?」
「高校ンときケガしてな、うまくいかねーことに絶望してグレた」
「暴走族?」
「ぶはっ!違ぇよ、なんつーか、不良?」
「不良かぁ〜ちょっと憧れたことある」
「そんないーモンじゃねぇよ。少なくとも俺にはな。バスケしてぇんだから」
「そうだよね……どうやって立ち直ったの?」
「立ち直るっつーか、全部ぶっ壊してやろうと思ってめちゃくちゃしたけど結局諦めきれなくて今、だな」
「そっかぁ」
三井くんにもそういう過去があったんだ……
皆言わないだけで色々あるんだってこと、わかってたつもりだったけどちょっと忘れかけてたかもしれないなぁ。
「高校のバスケ部の監督、安西先生ってんだけど」
「うん」
「俺な、安西先生みたいになりてぇんだよ」
「だから先生?」
「そー。最初から監督ってワケにはいかねーし、公立の教師だから母校で働けるとは限んねぇけどな。俺みてぇなヤツ引っ張り上げてやりてぇっつーか」
「かっこいいね、三井くん」
「今頃気づいたか」
「うざっ!」
「テメ……」
かっこいいって思ったのは本当だよ。
夢があって、前向きで、素敵だね。
あと、ちょっと自信家な一面もあるのかなー?なんて。これ言ったら怒るかな?
「そもそも教員免許受かんねぇと始まんねーけどな」
「あ!そーだよね!頑張んなきゃだ!」
「明日からまた部活もあるしレポート地獄だわ」
「勉強のお供には当コンビニのカップラーメンがオススメでーす!」
「おー、行く行く」
明日もコンビニで待ってるね、三井くん。
「うぃー」
母校の教育実習から帰ってきた三井くんと久しぶりのお疲れ様会。
三井くんは体育の先生になりたいそうで。
それを聞いたとき、妙に納得してしまった。
結構いいんじゃない?って思ったもん。
「実習どうだった?」
「疲れた」
「あは!だよね」
「でも面白かったな、バスケ部の練習も参加できたし」
「そっち?先生の方は?」
「まーまーだな」
「女子高生にモテたんじゃない?」
「モテたなんてレベルじゃねぇな、大モテ」
「やばっ!」
「最終日は山ほど手紙もらったぜ?」
缶ビール片手にドヤ顔の三井くん。
その顔むかつくな〜って思うんだけど、三井くんが女子高生達に囲まれてる姿は容易に目に浮かんだ。
私だって教育実習の先生にこのルックスの人が来たら浮かれて絡みに行っちゃうような気がするし。
「ふぅ〜ん、ハーレムだったってワケだ?」
「やめろよその目。俺は学びに行ってたんだぞ?それに高校生なんかガキだろ」
「でも嬉しかったんじゃない?」
「まぁな。センセーって呼ばれんのもなかなか悪くねぇ」
本当に楽しかったんだろうなぁ。
それと同じくらい大変で疲れたと思うけど、すっごく充実した表情してるもん。
「いいなぁ、三井くんは夢があって」
「あ?」
「んーん。似合ってるよ体育の先生」
「若宮は?ねぇの?夢」
「夢〜?幸せな暮らし?」
「そりゃ誰だってそーだろ。なんかねぇの?なりてーモンとか」
ふいにぽろりとこぼれてしまった本音を慌ててはぐらかしたものの、私の内に秘めた気持ちを知ってか知らずか……三井くんは逃してくれなかった。
「………私専門行ってたって言ったじゃん?美容学校だったの。美容師になりたくて」
「あー、そんな感じするな」
「学校も楽しくてね、実習も行ったし、このまま美容師になるって思ってたんだけどさ、ならなかったの」
「なんかあったのか?」
「なーんにもないの。最後の最後でやりたいって気持ち、ぷつんって消えちゃって」
「ふぅん」
「惰性でできる仕事じゃないのはわかってたから、美容院には就職しないでコンビニでバイト三昧で今って感じ」
「そうか」
「ごめんね、つまんない話聞かせちゃった」
「いや」
未来に希望いっぱいの人に聞かせるようなことじゃなかったなぁ。反省。
何の理由もなく突然しぼんでしまった夢のことを自分自身だって理解できてないのに、ヒトにわかってもらえるはずもない。
意味わかんねぇ、って思っただろうな。
「コンビニ、面白くねぇ?」
「ううん、楽しいよ?やりがいあるし色んなお客さんと話せるし」
「そーだな。向いてると思うぜ?若宮にコンビニ」
「コンビニに向いてるってどうなの?」
「若宮がいっつも笑顔でレジ打ったりしてんのに元気もらってる人もいるんじゃねぇ?」
「そ、かな…?」
「そーそー」
「へへ、ありがとね、三井くん」
別に、と目をそらした三井くんは照れ臭そうに缶ビールを口にした。
励ましてくれてる気持ちが伝わって、申し訳ないやらありがたいやらで……ちょっとくすぐったいや。
「まぁ、俺もけっこーまわり道したクチだしよ」
「まわり道?」
「高校ンときケガしてな、うまくいかねーことに絶望してグレた」
「暴走族?」
「ぶはっ!違ぇよ、なんつーか、不良?」
「不良かぁ〜ちょっと憧れたことある」
「そんないーモンじゃねぇよ。少なくとも俺にはな。バスケしてぇんだから」
「そうだよね……どうやって立ち直ったの?」
「立ち直るっつーか、全部ぶっ壊してやろうと思ってめちゃくちゃしたけど結局諦めきれなくて今、だな」
「そっかぁ」
三井くんにもそういう過去があったんだ……
皆言わないだけで色々あるんだってこと、わかってたつもりだったけどちょっと忘れかけてたかもしれないなぁ。
「高校のバスケ部の監督、安西先生ってんだけど」
「うん」
「俺な、安西先生みたいになりてぇんだよ」
「だから先生?」
「そー。最初から監督ってワケにはいかねーし、公立の教師だから母校で働けるとは限んねぇけどな。俺みてぇなヤツ引っ張り上げてやりてぇっつーか」
「かっこいいね、三井くん」
「今頃気づいたか」
「うざっ!」
「テメ……」
かっこいいって思ったのは本当だよ。
夢があって、前向きで、素敵だね。
あと、ちょっと自信家な一面もあるのかなー?なんて。これ言ったら怒るかな?
「そもそも教員免許受かんねぇと始まんねーけどな」
「あ!そーだよね!頑張んなきゃだ!」
「明日からまた部活もあるしレポート地獄だわ」
「勉強のお供には当コンビニのカップラーメンがオススメでーす!」
「おー、行く行く」
明日もコンビニで待ってるね、三井くん。