グロウアップ
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盆休みは何日か実家に帰省して。
実家は近いしいつでも帰れるからと逆にあんまり帰らなかったら顔くらい出しなさいと小言を言われたが、色々と美味いモンを食わせてもらったので大人しく返事しておいた。
ばーちゃんからは小遣いを貰った。俺もう21だけど。
何歳になっても可愛いマゴだそうだ。サンキューばあちゃん。
徳男に会ったり、同じく帰省していた赤木と木暮ともメシを食った。
アイツらも充実してるみてぇで何よりだ。
上げ膳据え膳で大助かりだがそろそろ退屈になってきたし、あとは家でのんびり過ごそうと実家を後にした。
なんか人多いな……?
帰りの電車、最寄りの駅、やたら人が多い。
その中でも目立つのが浴衣や甚平姿。
今日アレか、夏祭りかなんかあるんだな。
皆好きだな、人混みが。俺はゴメンだ。
さ、飲み物でも買って昼寝すっかな。
「いらっしゃいませー!」
コンビニに入ると若宮は忙しそうにレジをさばいていて。
いつもは大して混まないレジもずらりと行列ができていて、さっき電車で感じたような普段とは違う空気がここにもあった。
「あ!三井くんいらっしゃいませ!」
「オス、忙しそーだな」
「そーなの!花火大会の日のコンビニってやばいからね!」
「お疲れさん、じゃあな」
「ハーイ!ありがとうございました!」
家に帰ってからぼんやりテレビを眺めていたらいつの間にか寝ていたらしく、目が覚めたら夜になっていた。
腹減ったな………メシ……
ラーメン屋にでも行くかと財布を持って家を出たところで、さっき若宮とした会話を思い出した。
「花火大会の日のコンビニってやばいからね」
つーことは花火大会の日のラーメン屋も混んでんのか……?
メシぐらいのんびり食いてぇんだけど。
……しょーがねぇな、コンビニで済ますか。
「おーす」
「あれ?三井くん2回目だね!」
「若宮もう上がりだろ?一緒に飲むか?」
「うん!」
「先行って弁当食ってっから。後でな」
「ハーイ!ありがとうございました!」
買い物袋をぶら下げて公園までの道のりを歩いていると、おそらく祭の帰りらしき人たちがぞろぞろと駅方面に向かっている。
この暑いのに満員電車とか信じらんねぇ。
ご苦労なこった。
「三井くーん」
「おー」
「ジャジャーン!見て!」
バイト終わりに合流した若宮が嬉しそうに掲げた手には花火セットが握られていた。
「コンビニで買ったのか?」
「うん!一緒にしよ!ライターも買ってきたよ」
「花火か……いつぶりかな」
「私専門のとき友達とやったよ!」
「ガキかよ」
「今からそのガキみたいなことするんですけど!?」
「だな。おい、ライター貸せ。ローソクつけっから」
「してくれるの?ありがと」
ロウソクに火をつけて立てると、早速若宮が花火を持って近づける。
「三井くんも!ほら!選んで!」
「ん」
「ついた!うわぁ〜!キレイだね〜!」
「煙すげぇな」
「あっ!ピンク!次は黄色になったよ!」
「お、コイツ勢いあんな」
手持ち花火ってこんなに煙出たっけな。
小学生の頃やったっきりだからな、記憶がおぼろげだ。
カラフルに光る火と、想像以上の煙たさと、隣で楽しそうにハシャぐ若宮。
童心にかえるってこんなカンジか。前もブランコ乗ったりしたしな。
イヤ、ふたりして酒飲んでんだから童心は違うか。
「見て2本まとめ持ち〜!」
「火ィでけぇな」
「熱っ!!!」
「おい、大丈夫か!?」
「うん、ちょっと火の粉が散っただけ」
「冷やすぞ」
「大丈夫だって〜!」と渋る若宮を水道のある砂場まで連れて行って蛇口を捻る。
「つめたい。へへ、ドジっちゃった」
「女なんだから気をつけろよ」
「男だからって怪我していいとかないよ?」
「まぁそーだけどよ」
「三井くんバスケやってるし怪我には気をつけてね?」
「そーだな」
「あ、痛くなくなってきた」
蛇口を閉めると「もう平気だよ。ごめんね」と若宮は笑った。
「もう終わるか?」
「まだ!線香花火が残ってるもん!」
「いーけど火傷すんなよ」
「気をつけるから大丈夫!」
「ね、どっちが長く火がついてるか競争しよ!」
「よし、やるか」
線香花火に同時に火をつけて控え目に燃える姿を眺める。
ジジジ、と手に振動が伝わって線香花火ってこんな感じだったな、と懐かしい感覚がよみがえった。
「あーっ!落ちたぁ!」
「よっしゃ俺の勝ち〜」
花火で盛り上がるとかガラじゃねぇんだけど。
ついな、つい。
「ローソク触んなよ、俺が拾うから」
「うん」
まあ、こういう夏もたまにはあってもいいかもしんねぇ。
「三井くんありがとね、楽しい思い出できたよ」
「おー」
「花火大会?行ったよ。あと牧と藤真に会った」
「ふぅーん」
「三井クン、お盆にエェ事あったん?」
「バッ!何もねぇよ!」
「土屋は?」
「んー、去年と同じ、かな?」
「かなって何だよ、かなって」
別に、いーことって程じゃねぇしな。
実家は近いしいつでも帰れるからと逆にあんまり帰らなかったら顔くらい出しなさいと小言を言われたが、色々と美味いモンを食わせてもらったので大人しく返事しておいた。
ばーちゃんからは小遣いを貰った。俺もう21だけど。
何歳になっても可愛いマゴだそうだ。サンキューばあちゃん。
徳男に会ったり、同じく帰省していた赤木と木暮ともメシを食った。
アイツらも充実してるみてぇで何よりだ。
上げ膳据え膳で大助かりだがそろそろ退屈になってきたし、あとは家でのんびり過ごそうと実家を後にした。
なんか人多いな……?
帰りの電車、最寄りの駅、やたら人が多い。
その中でも目立つのが浴衣や甚平姿。
今日アレか、夏祭りかなんかあるんだな。
皆好きだな、人混みが。俺はゴメンだ。
さ、飲み物でも買って昼寝すっかな。
「いらっしゃいませー!」
コンビニに入ると若宮は忙しそうにレジをさばいていて。
いつもは大して混まないレジもずらりと行列ができていて、さっき電車で感じたような普段とは違う空気がここにもあった。
「あ!三井くんいらっしゃいませ!」
「オス、忙しそーだな」
「そーなの!花火大会の日のコンビニってやばいからね!」
「お疲れさん、じゃあな」
「ハーイ!ありがとうございました!」
家に帰ってからぼんやりテレビを眺めていたらいつの間にか寝ていたらしく、目が覚めたら夜になっていた。
腹減ったな………メシ……
ラーメン屋にでも行くかと財布を持って家を出たところで、さっき若宮とした会話を思い出した。
「花火大会の日のコンビニってやばいからね」
つーことは花火大会の日のラーメン屋も混んでんのか……?
メシぐらいのんびり食いてぇんだけど。
……しょーがねぇな、コンビニで済ますか。
「おーす」
「あれ?三井くん2回目だね!」
「若宮もう上がりだろ?一緒に飲むか?」
「うん!」
「先行って弁当食ってっから。後でな」
「ハーイ!ありがとうございました!」
買い物袋をぶら下げて公園までの道のりを歩いていると、おそらく祭の帰りらしき人たちがぞろぞろと駅方面に向かっている。
この暑いのに満員電車とか信じらんねぇ。
ご苦労なこった。
「三井くーん」
「おー」
「ジャジャーン!見て!」
バイト終わりに合流した若宮が嬉しそうに掲げた手には花火セットが握られていた。
「コンビニで買ったのか?」
「うん!一緒にしよ!ライターも買ってきたよ」
「花火か……いつぶりかな」
「私専門のとき友達とやったよ!」
「ガキかよ」
「今からそのガキみたいなことするんですけど!?」
「だな。おい、ライター貸せ。ローソクつけっから」
「してくれるの?ありがと」
ロウソクに火をつけて立てると、早速若宮が花火を持って近づける。
「三井くんも!ほら!選んで!」
「ん」
「ついた!うわぁ〜!キレイだね〜!」
「煙すげぇな」
「あっ!ピンク!次は黄色になったよ!」
「お、コイツ勢いあんな」
手持ち花火ってこんなに煙出たっけな。
小学生の頃やったっきりだからな、記憶がおぼろげだ。
カラフルに光る火と、想像以上の煙たさと、隣で楽しそうにハシャぐ若宮。
童心にかえるってこんなカンジか。前もブランコ乗ったりしたしな。
イヤ、ふたりして酒飲んでんだから童心は違うか。
「見て2本まとめ持ち〜!」
「火ィでけぇな」
「熱っ!!!」
「おい、大丈夫か!?」
「うん、ちょっと火の粉が散っただけ」
「冷やすぞ」
「大丈夫だって〜!」と渋る若宮を水道のある砂場まで連れて行って蛇口を捻る。
「つめたい。へへ、ドジっちゃった」
「女なんだから気をつけろよ」
「男だからって怪我していいとかないよ?」
「まぁそーだけどよ」
「三井くんバスケやってるし怪我には気をつけてね?」
「そーだな」
「あ、痛くなくなってきた」
蛇口を閉めると「もう平気だよ。ごめんね」と若宮は笑った。
「もう終わるか?」
「まだ!線香花火が残ってるもん!」
「いーけど火傷すんなよ」
「気をつけるから大丈夫!」
「ね、どっちが長く火がついてるか競争しよ!」
「よし、やるか」
線香花火に同時に火をつけて控え目に燃える姿を眺める。
ジジジ、と手に振動が伝わって線香花火ってこんな感じだったな、と懐かしい感覚がよみがえった。
「あーっ!落ちたぁ!」
「よっしゃ俺の勝ち〜」
花火で盛り上がるとかガラじゃねぇんだけど。
ついな、つい。
「ローソク触んなよ、俺が拾うから」
「うん」
まあ、こういう夏もたまにはあってもいいかもしんねぇ。
「三井くんありがとね、楽しい思い出できたよ」
「おー」
「花火大会?行ったよ。あと牧と藤真に会った」
「ふぅーん」
「三井クン、お盆にエェ事あったん?」
「バッ!何もねぇよ!」
「土屋は?」
「んー、去年と同じ、かな?」
「かなって何だよ、かなって」
別に、いーことって程じゃねぇしな。