初恋cherry.番外編
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「私と仕事とどっちが大事なの?」
テレビ画面には
イケメン俳優が演じる主人公の彼氏に、これまた綺麗な彼女役の女優が詰め寄るシーンが映っている。
このドラマは今クールで話題の作品らしい。
いわゆる“お仕事モノ”で、今回は仕事に熱を入れている主人公に対する彼女の不満が爆発するといった話……
ということを、東京に遊びにきている咲季から一通り説明してもらった。
咲季はこのドラマを毎週楽しみにしているらしい。
真剣にテレビを見つめる咲季を可愛いなーと思いながら、俺もぼんやりとドラマを見ていると
俺の頭の中にひとつの疑問が浮かんだ。
「なあ咲季」
「ん?」
「咲季はさ、俺にムカついたりしないの?」
「?」
CMに入ったタイミングで発された俺の急な質問に、咲季はぽかんとした顔をする。
何で?と言わんばかりの顔。
「だってさ、俺バスケばっかりしてるじゃん?バスケが理由で会えないことなんかしょっちゅうだし」
「試合前に連絡取れないことだってあるし、なんかもう、色々」
実際、咲季と付き合う前に付き合った彼女達からは
「私のこと本当に好きなの?」
「バスケばっかりで全然会えない」
なんて言われたこともある。
高校生の俺はその言葉にそれなりに傷ついたし、そう思わせてしまった自分が情けないし、どっちが好きかと聞かれて即答できないことにも苦笑いするしかなかった。
ところが咲季はこの手の不満は全く口に出さない。態度にも。
とはいえ、咲季は優しいから言わないだけで、実際はかなり寂しい思いをさせていると思う。
ただでさえ今は遠距離だし……
咲季は少しだけうーんと考えてから
「諸星くんは、バスケ大好きだよね?」
「ん?うん」
うん、好きだ。
バスケ、すっげえ好き。
咲季のことが好きだとか家族や友達が好きだとかっていう感情とはまた別の好き。
毎回練習で吐きそうって思うけど、それでも全然嫌いにはなんいし、もっと上手くなりたいって思う。
まあ、それを理解してもらうのが難しいんだっていう話なんだけど。
「私ね、諸星くんが大事なものは私にとっても大事だし、好きな人の好きなものは、私も好きになりたいなって思うんだ」
「それに、私は諸星くんがバスケしてるところが何より大好きだから、平気だよ?」
………俺は、咲季のことをまだまだ理解しきれてなかったのかもしれない。
咲季は本当に本当に優しくて、俺はこんなに大切に想われてるんだって、わかっていたようで、そうじゃなかった。
俺、こんなに嬉しいこと言ってもらったことないかも。
そのぐらい嬉しかった。今の。
“こういうの言うのって、ちょっと照れくさいね”って笑う咲季のことを、思わずギュッと抱き締めた。
「俺さ、咲季のこと、バスケと同じくらい好き」
「ふふ、それ、すごい褒め言葉だね」
俺、すっげーすっげーすっげーバスケ好きだからさ
バスケと同じくらい好きな人に出逢えた俺は、めちゃくちゃ幸せ者だ。
CMがあけてドラマが再開すると、咲季は俺の腕に包まれたまま真剣にテレビ画面を眺め始める。
それに付き合って俺も最後まで鑑賞。
本当はこのままイチャイチャタイムに入りたいトコロだったけど、仕方ない。
咲季の言葉を借りると、好きな人の好きなものは俺も好きになりたいから、ってヤツ。
ドラマの内容は、最終的には主人公が彼女に
「俺は今、俺達の将来のために頑張っているんだ」
とかなんとかっていうよく聞くセリフで仲直りした。
それを観た咲季は、良かったねぇなんて言って嬉しそうにしていて。
そんな咲季を見て俺も満足した。
さっき勝手におあずけをくらった気分になっていた俺は
感想もそこそこに咲季を抱き上げてベッドに連行。
「さっきの、すげえ嬉しかったんだけど」
「ふふ、そっか」
ギュウっと抱き締めたら、咲季もギュウって抱き締め返してくれる。
俺はこの瞬間が最高に好きだ。
「でもね、」
「本当は、寂しいって思うこと、あるよ?」
「でも会えたときにこうやっていっぱい幸せをもらってるから、私、遠距離でも頑張れるよ」
「そっか、ありがとう」
いや、本当、マジで感謝。
「でもさ、何かあったら何でも言ってよ?ちゃんと聞くし」
「うん」
「あ、じゃあ、今俺にしてほしいことある?」
「今?」
「うん、今」
今、咲季の言うこと何でもきいてあげたい気分。
俺がこんなに満たされてるんだから、ちゃんと恩返ししたいっていうか。
「えっと…ギュウとか?」
「今してる」
「…………じゃあ、キス、は?」
「これからする」
「……いっぱい?」
「うん、いっぱい」
そんな可愛いお願いなら、いくらでも。
だからさ、これからもこのバスケ馬鹿のこと、どうぞよろしくお願いします。
テレビ画面には
イケメン俳優が演じる主人公の彼氏に、これまた綺麗な彼女役の女優が詰め寄るシーンが映っている。
このドラマは今クールで話題の作品らしい。
いわゆる“お仕事モノ”で、今回は仕事に熱を入れている主人公に対する彼女の不満が爆発するといった話……
ということを、東京に遊びにきている咲季から一通り説明してもらった。
咲季はこのドラマを毎週楽しみにしているらしい。
真剣にテレビを見つめる咲季を可愛いなーと思いながら、俺もぼんやりとドラマを見ていると
俺の頭の中にひとつの疑問が浮かんだ。
「なあ咲季」
「ん?」
「咲季はさ、俺にムカついたりしないの?」
「?」
CMに入ったタイミングで発された俺の急な質問に、咲季はぽかんとした顔をする。
何で?と言わんばかりの顔。
「だってさ、俺バスケばっかりしてるじゃん?バスケが理由で会えないことなんかしょっちゅうだし」
「試合前に連絡取れないことだってあるし、なんかもう、色々」
実際、咲季と付き合う前に付き合った彼女達からは
「私のこと本当に好きなの?」
「バスケばっかりで全然会えない」
なんて言われたこともある。
高校生の俺はその言葉にそれなりに傷ついたし、そう思わせてしまった自分が情けないし、どっちが好きかと聞かれて即答できないことにも苦笑いするしかなかった。
ところが咲季はこの手の不満は全く口に出さない。態度にも。
とはいえ、咲季は優しいから言わないだけで、実際はかなり寂しい思いをさせていると思う。
ただでさえ今は遠距離だし……
咲季は少しだけうーんと考えてから
「諸星くんは、バスケ大好きだよね?」
「ん?うん」
うん、好きだ。
バスケ、すっげえ好き。
咲季のことが好きだとか家族や友達が好きだとかっていう感情とはまた別の好き。
毎回練習で吐きそうって思うけど、それでも全然嫌いにはなんいし、もっと上手くなりたいって思う。
まあ、それを理解してもらうのが難しいんだっていう話なんだけど。
「私ね、諸星くんが大事なものは私にとっても大事だし、好きな人の好きなものは、私も好きになりたいなって思うんだ」
「それに、私は諸星くんがバスケしてるところが何より大好きだから、平気だよ?」
………俺は、咲季のことをまだまだ理解しきれてなかったのかもしれない。
咲季は本当に本当に優しくて、俺はこんなに大切に想われてるんだって、わかっていたようで、そうじゃなかった。
俺、こんなに嬉しいこと言ってもらったことないかも。
そのぐらい嬉しかった。今の。
“こういうの言うのって、ちょっと照れくさいね”って笑う咲季のことを、思わずギュッと抱き締めた。
「俺さ、咲季のこと、バスケと同じくらい好き」
「ふふ、それ、すごい褒め言葉だね」
俺、すっげーすっげーすっげーバスケ好きだからさ
バスケと同じくらい好きな人に出逢えた俺は、めちゃくちゃ幸せ者だ。
CMがあけてドラマが再開すると、咲季は俺の腕に包まれたまま真剣にテレビ画面を眺め始める。
それに付き合って俺も最後まで鑑賞。
本当はこのままイチャイチャタイムに入りたいトコロだったけど、仕方ない。
咲季の言葉を借りると、好きな人の好きなものは俺も好きになりたいから、ってヤツ。
ドラマの内容は、最終的には主人公が彼女に
「俺は今、俺達の将来のために頑張っているんだ」
とかなんとかっていうよく聞くセリフで仲直りした。
それを観た咲季は、良かったねぇなんて言って嬉しそうにしていて。
そんな咲季を見て俺も満足した。
さっき勝手におあずけをくらった気分になっていた俺は
感想もそこそこに咲季を抱き上げてベッドに連行。
「さっきの、すげえ嬉しかったんだけど」
「ふふ、そっか」
ギュウっと抱き締めたら、咲季もギュウって抱き締め返してくれる。
俺はこの瞬間が最高に好きだ。
「でもね、」
「本当は、寂しいって思うこと、あるよ?」
「でも会えたときにこうやっていっぱい幸せをもらってるから、私、遠距離でも頑張れるよ」
「そっか、ありがとう」
いや、本当、マジで感謝。
「でもさ、何かあったら何でも言ってよ?ちゃんと聞くし」
「うん」
「あ、じゃあ、今俺にしてほしいことある?」
「今?」
「うん、今」
今、咲季の言うこと何でもきいてあげたい気分。
俺がこんなに満たされてるんだから、ちゃんと恩返ししたいっていうか。
「えっと…ギュウとか?」
「今してる」
「…………じゃあ、キス、は?」
「これからする」
「……いっぱい?」
「うん、いっぱい」
そんな可愛いお願いなら、いくらでも。
だからさ、これからもこのバスケ馬鹿のこと、どうぞよろしくお願いします。