初恋cherry.番外編
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
大くんが試合に負けて帰ってきた。
大くんがいくらすごい選手でも、負けることはある。相手も全力なのだから当然だ。
それでもやっぱり悔しいことは事実で。
だから、今日の大くんは珍しくスネスネモード。
そんな彼は晩ごはんを済ませてからずっと横になっている。私の膝の上に。
太ももに頭を乗せて、最近膨らみが目立ってきた私のお腹をスリスリとさすっていて。
お腹をさする大きな手の動きはとても優しいのに、表情は……うん、やっぱりスネてる。唇、尖ってるから。
僅差で負けたから余計に悔しかったんだろうなあ。
私は大くんの髪の毛を撫でながら、どうすれば彼の気が晴れるか考え中。
もちろん次の試合に勝つことが一番だっていうことはわかってるんだけど……………あ、
「…大くん?」
「んー?」
「お散歩でも、行く?」
「散歩?」
「うん。夜風、気持ち良いと思うよ」
「咲季、体調は?」
「平気だよ。少しは運動もしていかなきゃね」
「ん、そっか、じゃあ行こう」
私の膝から起き上がった大くんは私にチュッと軽くキスをして、お腹をひと撫でしてから
「お腹冷やさないようにな?」
「うん」
「靴、歩きやすいヤツにしなよ?」
「ふふ、うん」
大くんは心配性だ。
私が妊娠してからは特に。
でも、こうやって気にかけてくれることには素直に愛情を感じるし、今日は試合に負けて悶々としてるはずなのに私への態度を変えたりはしない。
大くんのそういうところ、本当にすごい。
大きめのストールを肩に掛けて、かかとがぺたんこの靴に足をかける。
大くんが私の手をとって、いざ夜の散歩へ。
夜のひんやりとした空気が肌をかすめて気持ち良い。
「咲季、寒くない?」
「うん、大丈夫だよ」
「すげー、星めっちゃ出てんじゃん」
「すごい、いっぱい。綺麗だね」
空を見上げながら、歩く。
ゆっくり、ゆっくり。
「流れ星とか流れねぇかな」
「お願いごとするの?」
「赤ちゃんが元気に産まれてきますよーに、かな」
「そうだね」
「あ、あと、」
「あと?」
「今日試合したチームとまた近々当たりますよーに、だな。次は絶対負かす」
「うん、だね」
こういうとき、大くんは「勝てますように」とか絶対に言わない。
バスケのことは自分の実力で叶えたいんだと思う。
私には、食事のサポートとか、彼がスポーツ選手として健康に暮らせる手助けをすることくらいしかできないけど……
彼の隣にいられて、本当に幸せだ。
「コンビニでおやつでも買って帰ろうか」
「うん」
「俺プリン買おうかなー」
少しは気分転換できたかな?と安心しながら歩いていると、大くんの携帯から着信音が響いた。
「……げ。藤真から電話だ。あいつ今日来てたからな」
「お疲れさまの電話かな?」
「絶対違う!冷やかしに決まってる」
「良いの?出なくて」
「良い。無視無視」
一旦取り出された携帯はそのままポケットにしまわれるも、鳴り続ける着信音。
どうやら電話に出るまで鳴り止みそうになくて。
「くそ、しつけぇな」
「ふふ、出たら?」
「…ったく、しょうがねぇなあ」
大くんはもう一度ポケットから携帯を取り出してしぶしぶ電話に出る。
「はい」
「おー、冷やかしならいらねぇぞ」
「うるせーな」
「わかってるよ」
「次は勝つに決まってんだろ」
「あ?牧?」
「だなー」
藤真さんと会話する大くんの声に耳を傾けながら、私は星がいっぱいの空を眺めながら歩く。
大くんの右手には携帯、左手には私の手。
優しく握られたその手はとても温かい。
………あ、
あ!流れ星…!
わ、えっと、えっと、この幸せが続きますように!
電話中の大くんに声を掛けて邪魔をするわけにもいかず、慌ててひとり心の中で叫んだ。
お願い事、ざっくりしすぎだったかな…
しかも3回言えてないし…
………まあ、良いか。良いよね。
自分で叶えれば良いんだもんね。
ね、大くん。
大くんがいくらすごい選手でも、負けることはある。相手も全力なのだから当然だ。
それでもやっぱり悔しいことは事実で。
だから、今日の大くんは珍しくスネスネモード。
そんな彼は晩ごはんを済ませてからずっと横になっている。私の膝の上に。
太ももに頭を乗せて、最近膨らみが目立ってきた私のお腹をスリスリとさすっていて。
お腹をさする大きな手の動きはとても優しいのに、表情は……うん、やっぱりスネてる。唇、尖ってるから。
僅差で負けたから余計に悔しかったんだろうなあ。
私は大くんの髪の毛を撫でながら、どうすれば彼の気が晴れるか考え中。
もちろん次の試合に勝つことが一番だっていうことはわかってるんだけど……………あ、
「…大くん?」
「んー?」
「お散歩でも、行く?」
「散歩?」
「うん。夜風、気持ち良いと思うよ」
「咲季、体調は?」
「平気だよ。少しは運動もしていかなきゃね」
「ん、そっか、じゃあ行こう」
私の膝から起き上がった大くんは私にチュッと軽くキスをして、お腹をひと撫でしてから
「お腹冷やさないようにな?」
「うん」
「靴、歩きやすいヤツにしなよ?」
「ふふ、うん」
大くんは心配性だ。
私が妊娠してからは特に。
でも、こうやって気にかけてくれることには素直に愛情を感じるし、今日は試合に負けて悶々としてるはずなのに私への態度を変えたりはしない。
大くんのそういうところ、本当にすごい。
大きめのストールを肩に掛けて、かかとがぺたんこの靴に足をかける。
大くんが私の手をとって、いざ夜の散歩へ。
夜のひんやりとした空気が肌をかすめて気持ち良い。
「咲季、寒くない?」
「うん、大丈夫だよ」
「すげー、星めっちゃ出てんじゃん」
「すごい、いっぱい。綺麗だね」
空を見上げながら、歩く。
ゆっくり、ゆっくり。
「流れ星とか流れねぇかな」
「お願いごとするの?」
「赤ちゃんが元気に産まれてきますよーに、かな」
「そうだね」
「あ、あと、」
「あと?」
「今日試合したチームとまた近々当たりますよーに、だな。次は絶対負かす」
「うん、だね」
こういうとき、大くんは「勝てますように」とか絶対に言わない。
バスケのことは自分の実力で叶えたいんだと思う。
私には、食事のサポートとか、彼がスポーツ選手として健康に暮らせる手助けをすることくらいしかできないけど……
彼の隣にいられて、本当に幸せだ。
「コンビニでおやつでも買って帰ろうか」
「うん」
「俺プリン買おうかなー」
少しは気分転換できたかな?と安心しながら歩いていると、大くんの携帯から着信音が響いた。
「……げ。藤真から電話だ。あいつ今日来てたからな」
「お疲れさまの電話かな?」
「絶対違う!冷やかしに決まってる」
「良いの?出なくて」
「良い。無視無視」
一旦取り出された携帯はそのままポケットにしまわれるも、鳴り続ける着信音。
どうやら電話に出るまで鳴り止みそうになくて。
「くそ、しつけぇな」
「ふふ、出たら?」
「…ったく、しょうがねぇなあ」
大くんはもう一度ポケットから携帯を取り出してしぶしぶ電話に出る。
「はい」
「おー、冷やかしならいらねぇぞ」
「うるせーな」
「わかってるよ」
「次は勝つに決まってんだろ」
「あ?牧?」
「だなー」
藤真さんと会話する大くんの声に耳を傾けながら、私は星がいっぱいの空を眺めながら歩く。
大くんの右手には携帯、左手には私の手。
優しく握られたその手はとても温かい。
………あ、
あ!流れ星…!
わ、えっと、えっと、この幸せが続きますように!
電話中の大くんに声を掛けて邪魔をするわけにもいかず、慌ててひとり心の中で叫んだ。
お願い事、ざっくりしすぎだったかな…
しかも3回言えてないし…
………まあ、良いか。良いよね。
自分で叶えれば良いんだもんね。
ね、大くん。