初恋cherry.番外編
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あ~~~疲れた!
合宿の帰り道、足早に家路を急ぐ。
合宿や遠征でヤローばっかりと寝食を共にすることは高校時代から何度も経験していて慣れてるけど、やっぱりむさ苦しいことこの上ない。
バスケは充実してても、潤いが足りない。潤いが!
やっぱり咲季が作ったメシの方が美味いし、咲季が沸かしてくれた風呂の方が気持ち良い。
夜中ふと目覚めたときに咲季が隣で寝息たててるのが見えたときなんか、“しあわせ~”って寝ぼけながら思うもんな。
結婚って良いなあって思わせてくれる咲季に感謝。
咲季、寂しがってるかな…
遠征とか合宿のたびに1人にさせるから、その間は実家に帰ってたら?っていつも提案するんだけど、
「大丈夫だよ、子供じゃないもん」
って……イヤイヤ、俺が心配なの!
さっき帰る連絡は入れたし、きっとメシと風呂の準備をしてくれてるはず。
だから帰ったら一緒に風呂に入って、メシ食って……いや、メシ食ってから風呂かな…
風呂入って身体の疲れがとれたホワホワ~っとした感覚のまま一緒にベッドに入ってイチャイチャするのが最高だよな、うん。
ピンポーン
家に着いて、インターホンを鳴らす。
俺も鍵は持ってるからひとりで家には入れるんだけど
「大くんおかえりなさい」
こうやってドアを開けて迎えてくれることが嬉しいから、ついつい。
「ただいま」
数日振りに会う咲季の髪をクシャっと撫でると、嬉しそうに目を細めて笑う。
あー、家に帰って来たって感じするなあ。
不足してた潤いが少しずつ満たされていくのがわかる。
「合宿お疲れさま」
「寂しかった?」
「うん、待ってたよ」
あー、俺の奥さん可愛い。
“待ってたよ”、だって。
でも多分俺の方が会いたかったと思うけど。
「先にご飯食べる?」
「………」
んー、
んー、
「大くん?」
やっぱり先にイチャイチャしようかな、とか考えてる俺。
我ながらどうしようもないなーと思いつつも、まあ、しょーがない。
そんなもんだろ?男って。
「んー、」
「お風呂が良い?」
「先に咲季にする!」
「!」
リビングに向かう足を止めてムギュっと抱き締めると
「ちょっ!ちょっと待って!」
慌てて離れる咲季。
「ん?ダメ?」
今日アレの日だったっけ?
そういえばそろそろだったかも……
「ダメ、じゃないんだけど…ちょっと、話があって……」
「話?」
「うん。えっと、ここじゃアレだから、リビングで…」
話……話って何だろうな。
特別話さないといけないことって何かあったっけ?
咲季の仕事の話とか?
どことなくソワソワして見える咲季の感じからして、良い話かなーとは思うんだけど。
リビングのソファーに腰をおろした俺の足の間に咲季が立って、俺を見下ろす。
うん、可愛い。…じゃなくて、
「話って?」
「あのね、」
「うん」
「ふふっ」
「えっ、何なに?」
えっ、マジで、何?何??
「あのね、」
「うん」
やば、何かドキドキしてきた。
「赤ちゃん、できたみたい」
咲季の口から出てきたセリフは、俺の想像を遥かに越えたものだった。
赤ちゃんできたみたい
良い話、とかそういうレベルの話じゃなかった。
………赤ちゃん……
赤ちゃん……赤ちゃんっていうのは、あの、小さい、あかちゃん、だよな?
オギャーって泣いてミルク飲んだりする、赤ちゃん、だよな?
「あの……大くん?」
「あっ、えっ、マジで?えっ、調べたの?いつ?」
ちょっと、やばい。
俺、すげえ動揺してる。
いや、もちろん良い意味でだけど。俺達夫婦だし。
良い意味なのは当然なんだけど、
ちょっと、急すぎて……
えっ?ええぇ?
「うん、ちょっと生理遅れてて気になったから今日調べたら陽性で……」
いつもと何ら変わりない咲季の身体の中には、赤ちゃんがいるらしい。
赤ちゃん……
俺の、いや、俺達の、赤ちゃん。
「ここ、いんの?」
咲季のまだぺったんこのお腹に手を当てると
「うん、いるよ」
嬉しそうに笑う咲季。
ここに、俺と咲季の赤ちゃん…
え、うわ、ちょっと泣きそうだわ俺……
「あっ!つ、つわり?つわりは?」
「まだそういうのはないから大丈夫、えっ!?ちょっ、諸星くん!?」
「つーか立ってたらダメじゃん!早く!早く座って!」
慌てて咲季の腕を引いてソファに座らせる。
いつもは突っ込む咲季の諸星くん呼びも、今日は見逃す。
ソファに座らせるやいなや、
「咲季!明日から俺が風呂掃除するから!」
「あっ、あと!ご飯も簡単で良いから!」
「あっ!咲季仕事は?どうする?無理だったら辞めても良いから!」
「あっ!それとも実家に帰った方が良い?」
自分がすっげえアタフタしてんのはよくわかってる。
けど、今アタフタしないでいつアタフタするんだよ。
「っ、ふふ、あははっ!私、大丈夫だよ?仕事もデスクワークだしご飯も作れるよ」
「これからつわりとかあって迷惑かけるかもしれないけど……」
「私、頑張るね」
いや、迷惑な訳ないんだけど
むしろ、俺的にはずっと家でいてほしいくらいに思ってるんだけど
何だかこう、咲季がいつもより頼もしく見える。
俺の母さんしかり姉ちゃんしかり、やっぱり女の人って強いんだな……
「大くん、パパになるね」
「………パパ……」
今まで、こんなに響きの良い言葉があっただろうか……
そりゃあ、“愛知の星”ってのも相当だったと思うけど、あれは生意気にももう慣れたというか…
パパ……………最高じゃん。
「咲季は、ママかあ」
「えへへ、ママ……ちょっとまだ実感わかないなあ」
これから俺は父親になって、咲季は母親になって、子供が生まれて……
男の子だったら一緒にバスケして
女の子だったら「パパ大好き」とか言われちゃったりして……
すげえ…
楽しいことしか思いつかねーじゃん。
「咲季、これから大変なことあるかもしれないけどさ、2人で頑張ろうな?」
「うんっ!」
こんな月並みなことしか言えない自分を情けなく感じるけど
いつでも俺のこと信じて笑ってくれる咲季がいてくれて、本当に良かったと思う。
頑張ろう、マジで、すっげえ、頑張ろ。
「あっ!子供が男の子だったら“大”っていう字入れたい!」
「ふふ、それ言うかなって思ってた」
合宿の帰り道、足早に家路を急ぐ。
合宿や遠征でヤローばっかりと寝食を共にすることは高校時代から何度も経験していて慣れてるけど、やっぱりむさ苦しいことこの上ない。
バスケは充実してても、潤いが足りない。潤いが!
やっぱり咲季が作ったメシの方が美味いし、咲季が沸かしてくれた風呂の方が気持ち良い。
夜中ふと目覚めたときに咲季が隣で寝息たててるのが見えたときなんか、“しあわせ~”って寝ぼけながら思うもんな。
結婚って良いなあって思わせてくれる咲季に感謝。
咲季、寂しがってるかな…
遠征とか合宿のたびに1人にさせるから、その間は実家に帰ってたら?っていつも提案するんだけど、
「大丈夫だよ、子供じゃないもん」
って……イヤイヤ、俺が心配なの!
さっき帰る連絡は入れたし、きっとメシと風呂の準備をしてくれてるはず。
だから帰ったら一緒に風呂に入って、メシ食って……いや、メシ食ってから風呂かな…
風呂入って身体の疲れがとれたホワホワ~っとした感覚のまま一緒にベッドに入ってイチャイチャするのが最高だよな、うん。
ピンポーン
家に着いて、インターホンを鳴らす。
俺も鍵は持ってるからひとりで家には入れるんだけど
「大くんおかえりなさい」
こうやってドアを開けて迎えてくれることが嬉しいから、ついつい。
「ただいま」
数日振りに会う咲季の髪をクシャっと撫でると、嬉しそうに目を細めて笑う。
あー、家に帰って来たって感じするなあ。
不足してた潤いが少しずつ満たされていくのがわかる。
「合宿お疲れさま」
「寂しかった?」
「うん、待ってたよ」
あー、俺の奥さん可愛い。
“待ってたよ”、だって。
でも多分俺の方が会いたかったと思うけど。
「先にご飯食べる?」
「………」
んー、
んー、
「大くん?」
やっぱり先にイチャイチャしようかな、とか考えてる俺。
我ながらどうしようもないなーと思いつつも、まあ、しょーがない。
そんなもんだろ?男って。
「んー、」
「お風呂が良い?」
「先に咲季にする!」
「!」
リビングに向かう足を止めてムギュっと抱き締めると
「ちょっ!ちょっと待って!」
慌てて離れる咲季。
「ん?ダメ?」
今日アレの日だったっけ?
そういえばそろそろだったかも……
「ダメ、じゃないんだけど…ちょっと、話があって……」
「話?」
「うん。えっと、ここじゃアレだから、リビングで…」
話……話って何だろうな。
特別話さないといけないことって何かあったっけ?
咲季の仕事の話とか?
どことなくソワソワして見える咲季の感じからして、良い話かなーとは思うんだけど。
リビングのソファーに腰をおろした俺の足の間に咲季が立って、俺を見下ろす。
うん、可愛い。…じゃなくて、
「話って?」
「あのね、」
「うん」
「ふふっ」
「えっ、何なに?」
えっ、マジで、何?何??
「あのね、」
「うん」
やば、何かドキドキしてきた。
「赤ちゃん、できたみたい」
咲季の口から出てきたセリフは、俺の想像を遥かに越えたものだった。
赤ちゃんできたみたい
良い話、とかそういうレベルの話じゃなかった。
………赤ちゃん……
赤ちゃん……赤ちゃんっていうのは、あの、小さい、あかちゃん、だよな?
オギャーって泣いてミルク飲んだりする、赤ちゃん、だよな?
「あの……大くん?」
「あっ、えっ、マジで?えっ、調べたの?いつ?」
ちょっと、やばい。
俺、すげえ動揺してる。
いや、もちろん良い意味でだけど。俺達夫婦だし。
良い意味なのは当然なんだけど、
ちょっと、急すぎて……
えっ?ええぇ?
「うん、ちょっと生理遅れてて気になったから今日調べたら陽性で……」
いつもと何ら変わりない咲季の身体の中には、赤ちゃんがいるらしい。
赤ちゃん……
俺の、いや、俺達の、赤ちゃん。
「ここ、いんの?」
咲季のまだぺったんこのお腹に手を当てると
「うん、いるよ」
嬉しそうに笑う咲季。
ここに、俺と咲季の赤ちゃん…
え、うわ、ちょっと泣きそうだわ俺……
「あっ!つ、つわり?つわりは?」
「まだそういうのはないから大丈夫、えっ!?ちょっ、諸星くん!?」
「つーか立ってたらダメじゃん!早く!早く座って!」
慌てて咲季の腕を引いてソファに座らせる。
いつもは突っ込む咲季の諸星くん呼びも、今日は見逃す。
ソファに座らせるやいなや、
「咲季!明日から俺が風呂掃除するから!」
「あっ、あと!ご飯も簡単で良いから!」
「あっ!咲季仕事は?どうする?無理だったら辞めても良いから!」
「あっ!それとも実家に帰った方が良い?」
自分がすっげえアタフタしてんのはよくわかってる。
けど、今アタフタしないでいつアタフタするんだよ。
「っ、ふふ、あははっ!私、大丈夫だよ?仕事もデスクワークだしご飯も作れるよ」
「これからつわりとかあって迷惑かけるかもしれないけど……」
「私、頑張るね」
いや、迷惑な訳ないんだけど
むしろ、俺的にはずっと家でいてほしいくらいに思ってるんだけど
何だかこう、咲季がいつもより頼もしく見える。
俺の母さんしかり姉ちゃんしかり、やっぱり女の人って強いんだな……
「大くん、パパになるね」
「………パパ……」
今まで、こんなに響きの良い言葉があっただろうか……
そりゃあ、“愛知の星”ってのも相当だったと思うけど、あれは生意気にももう慣れたというか…
パパ……………最高じゃん。
「咲季は、ママかあ」
「えへへ、ママ……ちょっとまだ実感わかないなあ」
これから俺は父親になって、咲季は母親になって、子供が生まれて……
男の子だったら一緒にバスケして
女の子だったら「パパ大好き」とか言われちゃったりして……
すげえ…
楽しいことしか思いつかねーじゃん。
「咲季、これから大変なことあるかもしれないけどさ、2人で頑張ろうな?」
「うんっ!」
こんな月並みなことしか言えない自分を情けなく感じるけど
いつでも俺のこと信じて笑ってくれる咲季がいてくれて、本当に良かったと思う。
頑張ろう、マジで、すっげえ、頑張ろ。
「あっ!子供が男の子だったら“大”っていう字入れたい!」
「ふふ、それ言うかなって思ってた」