Ⅰ 再開
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始業式が終わり、今は休み時間。
私は何をしているかと言うと、
「なぁ明瀬って部活入っとるん?」
「えっと、入ってないですね」
隣の席の人から話し掛けられています。
あ、初対面です。
ちなみにイケメン眼鏡男子です。
「へぇ~そうなんや。晴は運動神経がええから、運動部に入っとるんやと思っとったわ」
呼び方しれっと変えてない?
「そこまで良くないですよ」
って言うか何で私の名前知ってるの?
私は知らないのに。
「敬語じゃなくて、タメで大丈夫やで!同い年やろ!」
満面の笑みで言う男子。
私の霊力から言うと、この笑顔は作っている。
「ではお言葉に甘えて。申し訳ないんだけど、私あなたの名前知らないんだよね……教えてもらっても?」
彼は驚いた表情をしつつも教えてくれた。
「俺は千野橙真っていうんや。チーノって呼んでな!」
千野橙真__チーノは続けて言った。
「じゃあ俺は晴って呼ぶから。よろしゅうな」
いや、さっきもそう呼んでたでしょ。
私はよろしく、とだけ言って話し掛けられないように机の中から本を取り出した。
私今、目立ってる。
私が晴明だとわかる人はいないとは思うが、万が一、恨みをかっている妖怪の生まれ変わりとかがいた場合、バレて殺されかねない。
「あんな……」
私が本を読み始めると案の定、話掛けにこなくなった。
しかし、“奴”が来てしまった。
「ねぇねぇ、明瀬さん。ちょっといいかな?」
周りの男子が一斉にこちらを見る。
もちろん、チーノも例外ではない。
「……うん」
本を机に戻し、彼女に付いていった。
白金は人気の無い渡り廊下に私を連れて行くと、先ほどのニヤリとした笑みを浮かべる。
「やっぱり!お久しぶりではないですか~!晴明?」
やはり、バレていたか。
「玉藻前、次は何をしに来た?」
「今は玉藻前ではありませんわ。みおりちゃん、とお呼びになって?」
相変わらず何を考えているかわからない女狐だ。
「却下だ。質問に答えろ。お前は何をしに来た?」
「別に何もしませんけど?こんなちっぽけな国、妾には似合いませんもの。それにしても、晴明が人間の女に転生するなんて笑いますわ!」
ケラケラと笑う白金。
「ではなぜ呼び出した?」
「そうですねぇ……“妾”と話せる人なんて晴明しかいませんもの。それに1000年振りですから」
「……」
私が睨むと、皮肉な笑みを浮かべる白金。
口を開こうとしたとき、授業開始5分前を知らせる予鈴がなった。
「では最後に一つだけ。ここにいるのは妾だけではない」
は?もしかして、
「まだお前の他に妖怪がいるのか?」
白金はこの質問には答えず、教室へ行ってしまった。
“日本三大妖怪”でなければいいが……
さすがに2体は“俺”でもきついぞ。
「ちょっと、晴どうしたの!?授業遅れるよ!?」
トイレに行っていた友人に声を掛けられ、私も教室へ戻った。
私は何をしているかと言うと、
「なぁ明瀬って部活入っとるん?」
「えっと、入ってないですね」
隣の席の人から話し掛けられています。
あ、初対面です。
ちなみにイケメン眼鏡男子です。
「へぇ~そうなんや。晴は運動神経がええから、運動部に入っとるんやと思っとったわ」
呼び方しれっと変えてない?
「そこまで良くないですよ」
って言うか何で私の名前知ってるの?
私は知らないのに。
「敬語じゃなくて、タメで大丈夫やで!同い年やろ!」
満面の笑みで言う男子。
私の霊力から言うと、この笑顔は作っている。
「ではお言葉に甘えて。申し訳ないんだけど、私あなたの名前知らないんだよね……教えてもらっても?」
彼は驚いた表情をしつつも教えてくれた。
「俺は千野橙真っていうんや。チーノって呼んでな!」
千野橙真__チーノは続けて言った。
「じゃあ俺は晴って呼ぶから。よろしゅうな」
いや、さっきもそう呼んでたでしょ。
私はよろしく、とだけ言って話し掛けられないように机の中から本を取り出した。
私今、目立ってる。
私が晴明だとわかる人はいないとは思うが、万が一、恨みをかっている妖怪の生まれ変わりとかがいた場合、バレて殺されかねない。
「あんな……」
私が本を読み始めると案の定、話掛けにこなくなった。
しかし、“奴”が来てしまった。
「ねぇねぇ、明瀬さん。ちょっといいかな?」
周りの男子が一斉にこちらを見る。
もちろん、チーノも例外ではない。
「……うん」
本を机に戻し、彼女に付いていった。
白金は人気の無い渡り廊下に私を連れて行くと、先ほどのニヤリとした笑みを浮かべる。
「やっぱり!お久しぶりではないですか~!晴明?」
やはり、バレていたか。
「玉藻前、次は何をしに来た?」
「今は玉藻前ではありませんわ。みおりちゃん、とお呼びになって?」
相変わらず何を考えているかわからない女狐だ。
「却下だ。質問に答えろ。お前は何をしに来た?」
「別に何もしませんけど?こんなちっぽけな国、妾には似合いませんもの。それにしても、晴明が人間の女に転生するなんて笑いますわ!」
ケラケラと笑う白金。
「ではなぜ呼び出した?」
「そうですねぇ……“妾”と話せる人なんて晴明しかいませんもの。それに1000年振りですから」
「……」
私が睨むと、皮肉な笑みを浮かべる白金。
口を開こうとしたとき、授業開始5分前を知らせる予鈴がなった。
「では最後に一つだけ。ここにいるのは妾だけではない」
は?もしかして、
「まだお前の他に妖怪がいるのか?」
白金はこの質問には答えず、教室へ行ってしまった。
“日本三大妖怪”でなければいいが……
さすがに2体は“俺”でもきついぞ。
「ちょっと、晴どうしたの!?授業遅れるよ!?」
トイレに行っていた友人に声を掛けられ、私も教室へ戻った。
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