偶像の花

桔梗のはなし(単話)

10年前の世界で普通の大学生として生活を送っていた桔梗。ある日突然、何の前触れもなく、世界を蹂躙する巨悪の手先となった未来の記憶を受け取ったとき。天下を取れない道に立っていると知らされたとき。
それまで平凡なりにも確かに持っていた幸せを幸せと思えるのか? 彼は未来の記憶を受け取らないほうが幸福に生きられたのではないか? 白蘭の下にいても「天下を取れていたはずの自分」しか見えていなかった彼が、〝もしも〟の世界を知っても尚幸せに生きていけるのか? 

未来編終了〜代理戦争でしれっと白蘭とともに再登場した瞬間までの行間を深読みした産物です。

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