解説


白バラの花言葉を知っているだろうか

『純粋（じゅんすい）』…交じり気ないこと。
『純潔（じゅんけつ）』…心に汚れがなく清らかなこと。
『私はあなたにふさわしい。』


白バラは
蕾（つぼみ）の時の花言葉もあるらしい
そして 白バラが枯れた瞬間
花言葉は絶望に変わる


そう、枯れた白バラの花言葉も存在するのだ
『純潔（じゅんけつ）を失ったが為に死を望む』

白いからこそ 黒に染まる
黒く染まった瞬間 白には戻れない
そう どんな色になったところで白には戻れぬのだ
だからこそ死を望む
よく出来た花言葉じゃないか


でも 唯一の抜け道が存在する
枯れた白バラを 蘇（よみがえ）らせることが可能なのだ
とても難しいが 実行に移せなくもない


枯れた白バラの花言葉は
本当は 希望なのかもしれない


そう、悪意は許し合うだけで救われるんだ
憎しみ合うこともなくなる
その悪意を 許せるかどうかだ
許すだけで 絶望は希望に変わる


そう
『希望』の反対は『絶望』だ
絶望に染まったなら
希望を与えてあげればいい
救える道を作ってやるんだ


黒に染まったなら
白に変えてやればいい
オセロのゲームがそうだ
そうやって色を変えて白くしてやるんだ


光もそう
『光』の反対は『闇』だ
闇に落ちてしまったなら
光を照らして救ってやればいい


あいさつだってそう
『ありがとう』の反対は『ごめんなさい』だ
ごめんなさい は 悲しい言葉ではない
何か悪いことをしてしまったなら 謝ればいい
申し訳ないと思うからこそ 謝るんだ
だからこその『ごめんなさい』だ
そしたら『ありがとう』と言ってあげるんだ
一言 言うだけで その人は救われる


実は 反発しているようで
これらは全て 向き合ってる状態
背を向けたままだと
笑顔で手を振ってくれていることすら分からず
背を向き合っていては
手が届く場所すら守れぬ


全てに対義語がある
救うための対義（大儀_たいぎ）


そう言えば、ギリシャ神話に
このような話があった
アフロディーナが瀕死（ひんし）の恋人に
アドニスに駆け寄ろうとした時
白バラの生垣（いけがき）に つまずいてしまい
バラの棘（とげ）で擦り傷を作り
その血がしたたり落ちた所に
赤いバラが育ったと いわれている


もしかしたら
枯れた白バラを救えるのは
この 赤いバラの
おかげなのかもしれない


赤いバラの花言葉は こうだ
『あなたを愛してます』
『愛情、美、情熱、熱烈な恋』

おさらいしよう
白バラの花言葉を
『純粋（じゅんすい）』…交じり気ないこと。
『純潔（じゅんけつ）』…心に汚れがなく清らかなこと。
『私はあなたにふさわしい。』


きっと 白バラと赤バラは
対になってるんだと思う
だから白バラの花言葉は
こんなにも誇らしいんだ

だから
枯れた白バラの花言葉もあるんだ

二つあるからこそ 救える
本当は 素晴らしい花言葉だったのだ