実感
運命後
終わった....やっと、少しでも戦いのない平和に近づいたのかと、フリーダムの冷たいコックピットの中でたった1人パイロットキラ・ヤマトは思った。
最初はアスランがザフトに行ってしまって、彼とすれ違って不安で不安で仕方なかった。
彼に縋りたかった。片思いだけど少しでも彼の温かさを感じたくて。
アスランがAAに戻ってきてもミネルバから一緒に来ていたメイリンの面倒を見ていたし、AAの深刻な人手不足で話なんて業務的な内容ばかりだった。
寂しい、寂しい寂しいそう思っていた。
そんな思いが今弾けてしまった。
「こんな顔、誰かに見せれるわけない。」
涙があふれる。
何故だろう彼とは付き合ってる訳でもないのに。
視界が歪んで頬が冷たくなる。
久しぶりだったこんなに泣いたのは、何故だろう。
もう泣かないそう決めたはずなのに。
胸が苦しくて、でも彼に縋れない。
今彼は、ミネルバのパイロットたちの面倒を見ていた。
見たくない。彼はザフトでもモテていたのだろう憧れの目で見られている彼を。
他人に微笑む彼を。
「トリィ」
彼がくれたたった一つの大切なペットロボが鳴く。
「さっさと、すませて寝てしまおうね。」
こんな自分を忘れるために、フリーダムの整備を始めた。
見当たらない。たった1人誰よりも大事な人が。メサイアを落とし、シンとルナマリアを回収しAAに戻った。合流したミネルバ組の指示出しなどで、遅くなったが早く会いたいそう思っていた。
「どこにいるんだ、キラ。」
やっと思いを伝えられると思ったのに。
AAのクルーに言っても
「さっきまで、居たと思う。」やら
「見ていなかった。」となかなか有力なものは無い。
焦りが募る、会いたい早く彼に本当は誰よりも早く会ってしまいたかった。
自分の中に封じ込めていた、ワガママな気持ちを打ち明けたくて。
AAを走り回り、着いたのはキラが使っている部屋。
鍵がかかっていて、入れそうにない。
「仕方ないな。」
フリーダムの整備を終え誰も見ていないだろうタイミングで自分部屋に戻ってきた。
さっきからずっと色んなものがフラッシュバックして頭が痛い。
本当にこのままでいいのか、ほんとに覚悟はあったのか。
彼がいないだけで、彼に抱きつけないだけでこんなに弱るものなのだろうか。
そう思いながらベッドで1人沈んでいたら。
プシュー
ドアの開く音、振り返るとそこには1番会いたかった愛しい人が居た。
「見つけた。キラ、やっとゆっくり話せる。」
「アスラン....どうして....」
なぜ?彼はたくさんの人に必要とされてるはずだ。なのに、なぜ僕の所にいるのだろう。
「キラ?泣いているのか?」
まずい隠さなくては、急いで背を向けようとした。
やっと見つけたキラはベッドで1人泣いていた。
彼が泣いている原因は自分なのだろうか。
なぜ、隠すのだろうか。
今ここで逃げられるわけにはいかない、キラの腕を掴み強く引く自分の胸の中に収まるように。彼の温かさを感じた瞬間、腕を回し彼を抱きしめた。
「ど、どうして....!?」
「こんなに震えて、何があったんだ。」
彼に手を引かれ抱きしめられる。
ずるい、こんなにいて欲しいタイミングに抱きしめてくれるなんて。
まるで勘違いしているみたいだ。
それでも、好き。
好き好き好き好き好き。気持ちが溢れると同時に涙も溢れる。
「好き。好きだよ、あすらん」
「え?」
「ずっと前から、でも君はモテるし男は嫌でしょう?」
「だからもう、優しくしないで....」
勘違いしてしまいそう....
「何1人で勘違いしてるんだ。」
「アスラン???」
「俺もお前が好きだ。勝手に自己完結するな。キラとならキスもできるしそうゆうコトもできるけど?」
「へ?」
頬に熱が集まる。頭で何も考えられない。
「それともキラは、抱きしめられるのもキスされるのも嫌なわけ?」
「そんなことない!ただ君も同じ気持ちだったなんて....」
キラの頬が見たことないほど赤くなっていて愛おしく感じる。キラを抱きしめ、額、 頬、瞼、最後に唇にキスを落とす。
「好きだ、キラだけが。逃げないで。」
いきなり、抱きしめられ顔にキスが降ってくる。驚きと嬉しさで身動きが取れない。
「キラ?大丈夫か、嫌だったか?」
上から心配そうな声
「だめ。嬉しすぎて嫌だなんて思わない。逃げようとも思えない。」
「そう?良かった。緊張してたし、戦闘が終わったら伝えようと思ったのに一人で泣いていたから心配だったんだ。」
「だって君は人気者だし、僕は男だし。君に想いを伝えて拒絶されるのが嫌だったんだ。」
「そんな訳ないだろ、拒絶なんてする訳ない。逆にまぁまぁアピールしてたんだけどな。お前は気付いてなかったみたいだが。」
彼も同じ気持ちでそれだけでも嬉しいのに、もうこんなに愛されている。こんなにいいのだろうか自分だけが貰っても。
「これからも、一緒に居てくれる?」
「当たり前だろ?可愛い恋人の願いくらい叶えてやるよ。」
「ばか....」
FIN
おまけ?
「っていうか、なんで部屋に鍵かかってたのに入ってこれたの?」
ずっと疑問だったのだ確かにAAには人手不足で警備なんていないがそれなりのセキュリティシステムを組んであるはずなのに。
「あぁ。ハロでハッキングして開けたからだ。」
「何やっちゃってくれてんの....」
ほんとにFIN
漢字 漢字
終わった....やっと、少しでも戦いのない平和に近づいたのかと、フリーダムの冷たいコックピットの中でたった1人パイロットキラ・ヤマトは思った。
最初はアスランがザフトに行ってしまって、彼とすれ違って不安で不安で仕方なかった。
彼に縋りたかった。片思いだけど少しでも彼の温かさを感じたくて。
アスランがAAに戻ってきてもミネルバから一緒に来ていたメイリンの面倒を見ていたし、AAの深刻な人手不足で話なんて業務的な内容ばかりだった。
寂しい、寂しい寂しいそう思っていた。
そんな思いが今弾けてしまった。
「こんな顔、誰かに見せれるわけない。」
涙があふれる。
何故だろう彼とは付き合ってる訳でもないのに。
視界が歪んで頬が冷たくなる。
久しぶりだったこんなに泣いたのは、何故だろう。
もう泣かないそう決めたはずなのに。
胸が苦しくて、でも彼に縋れない。
今彼は、ミネルバのパイロットたちの面倒を見ていた。
見たくない。彼はザフトでもモテていたのだろう憧れの目で見られている彼を。
他人に微笑む彼を。
「トリィ」
彼がくれたたった一つの大切なペットロボが鳴く。
「さっさと、すませて寝てしまおうね。」
こんな自分を忘れるために、フリーダムの整備を始めた。
見当たらない。たった1人誰よりも大事な人が。メサイアを落とし、シンとルナマリアを回収しAAに戻った。合流したミネルバ組の指示出しなどで、遅くなったが早く会いたいそう思っていた。
「どこにいるんだ、キラ。」
やっと思いを伝えられると思ったのに。
AAのクルーに言っても
「さっきまで、居たと思う。」やら
「見ていなかった。」となかなか有力なものは無い。
焦りが募る、会いたい早く彼に本当は誰よりも早く会ってしまいたかった。
自分の中に封じ込めていた、ワガママな気持ちを打ち明けたくて。
AAを走り回り、着いたのはキラが使っている部屋。
鍵がかかっていて、入れそうにない。
「仕方ないな。」
フリーダムの整備を終え誰も見ていないだろうタイミングで自分部屋に戻ってきた。
さっきからずっと色んなものがフラッシュバックして頭が痛い。
本当にこのままでいいのか、ほんとに覚悟はあったのか。
彼がいないだけで、彼に抱きつけないだけでこんなに弱るものなのだろうか。
そう思いながらベッドで1人沈んでいたら。
プシュー
ドアの開く音、振り返るとそこには1番会いたかった愛しい人が居た。
「見つけた。キラ、やっとゆっくり話せる。」
「アスラン....どうして....」
なぜ?彼はたくさんの人に必要とされてるはずだ。なのに、なぜ僕の所にいるのだろう。
「キラ?泣いているのか?」
まずい隠さなくては、急いで背を向けようとした。
やっと見つけたキラはベッドで1人泣いていた。
彼が泣いている原因は自分なのだろうか。
なぜ、隠すのだろうか。
今ここで逃げられるわけにはいかない、キラの腕を掴み強く引く自分の胸の中に収まるように。彼の温かさを感じた瞬間、腕を回し彼を抱きしめた。
「ど、どうして....!?」
「こんなに震えて、何があったんだ。」
彼に手を引かれ抱きしめられる。
ずるい、こんなにいて欲しいタイミングに抱きしめてくれるなんて。
まるで勘違いしているみたいだ。
それでも、好き。
好き好き好き好き好き。気持ちが溢れると同時に涙も溢れる。
「好き。好きだよ、あすらん」
「え?」
「ずっと前から、でも君はモテるし男は嫌でしょう?」
「だからもう、優しくしないで....」
勘違いしてしまいそう....
「何1人で勘違いしてるんだ。」
「アスラン???」
「俺もお前が好きだ。勝手に自己完結するな。キラとならキスもできるしそうゆうコトもできるけど?」
「へ?」
頬に熱が集まる。頭で何も考えられない。
「それともキラは、抱きしめられるのもキスされるのも嫌なわけ?」
「そんなことない!ただ君も同じ気持ちだったなんて....」
キラの頬が見たことないほど赤くなっていて愛おしく感じる。キラを抱きしめ、額、 頬、瞼、最後に唇にキスを落とす。
「好きだ、キラだけが。逃げないで。」
いきなり、抱きしめられ顔にキスが降ってくる。驚きと嬉しさで身動きが取れない。
「キラ?大丈夫か、嫌だったか?」
上から心配そうな声
「だめ。嬉しすぎて嫌だなんて思わない。逃げようとも思えない。」
「そう?良かった。緊張してたし、戦闘が終わったら伝えようと思ったのに一人で泣いていたから心配だったんだ。」
「だって君は人気者だし、僕は男だし。君に想いを伝えて拒絶されるのが嫌だったんだ。」
「そんな訳ないだろ、拒絶なんてする訳ない。逆にまぁまぁアピールしてたんだけどな。お前は気付いてなかったみたいだが。」
彼も同じ気持ちでそれだけでも嬉しいのに、もうこんなに愛されている。こんなにいいのだろうか自分だけが貰っても。
「これからも、一緒に居てくれる?」
「当たり前だろ?可愛い恋人の願いくらい叶えてやるよ。」
「ばか....」
FIN
おまけ?
「っていうか、なんで部屋に鍵かかってたのに入ってこれたの?」
ずっと疑問だったのだ確かにAAには人手不足で警備なんていないがそれなりのセキュリティシステムを組んであるはずなのに。
「あぁ。ハロでハッキングして開けたからだ。」
「何やっちゃってくれてんの....」
ほんとにFIN
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