『密着!どもマリ24時』(女の子の日編)

in Mariko’s house




部屋に着くと、土門は“よっ”という掛け声とともにマリコを抱き上げる。

「ちょっ!」
「文句は後にしろ。重いんだ」
「!!!!!」

スタスタと寝室へ向かい、ベッドへマリコを下ろす。

「薬はあるのか?」
「あ、うん。キッチンに救急箱があるわ」

「貧血の薬もあるのか?」
「ええと、今日は市販の鎮痛剤でいいわ」

「鎮痛剤?貧血じゃないのか?」
「うん、あの……」

「どこか痛みがあるのか?やはり病院へ……」
「だ、大丈夫!お腹と腰が痛むだけだから」

「腹と腰?全然大丈夫じゃないだろう。何で早く言わない!」

土門は眉を釣り上げ、今にもマリコを病院へ担ぎそうな勢いだ。

「もう……!」

腹痛と腰痛だけでもうんざりしていたマリコは、ついに叫んでしまった。


「生理痛なだけよ!!!」

「「………………」」

しーん、と気まずい沈黙のカーテンがしばらく下りる。

「あ、と……。すまん」

土門はマリコから視線をそらす。

「……謝るのは私よ。土門さんは心配してくれただけなのに。イライラして」

ごめんなさい、とマリコは目を伏せる。

「そんなもんだろ?美貴はもっと酷かったぞ」

土門はぷりぷり怒る妹を思い出し、苦笑した。

「まあ、それなら、鎮痛剤を飲んで寝てろ」

そういうと、土門は薬と水を運んでくれた。

「ありがとう。はぁ…、それにしても辛いわ」

マリコは、コクンと薬を飲み込む。

「誰か止めてくれないかしら?」

何の意図もない呟きだったが、再び二人は沈黙し固まる。

「じ、じゃあ、俺は戻るぞ」
「う、うん。ありがとう」

土門は玄関に向かう途中で、ふと窓に視線を向けた。


そこには確かに……干されていた。
(黒か?意外だが……似合いそうだな( ̄ー ̄))

土門はピタリと足を止めると、寝室まで声が届くかどうか…といったくらいの大きさで言った。

「そのうち、俺が協力してやろうか?」



――――― パタン。
玄関の扉が閉まる。


マリコは、一人ベッドの中で。
……真っ赤な顔を隠すように、じりじりと布団に隠れるのだった。

しっかり声は届いていたのである(笑)



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