心理テスト、してみませんか?[第2弾]
③の頭のてっぺんを選んだあなたは…“ホンネのトークでONに”
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「土門さん、飲み過ぎよ!」
珍しく深酒をした土門に肩を貸し、二人はよろよろとマリコのマンションへと向かっていた。
「うるさい。俺だってな、酒を浴びたいときぐらいあるんだ」
「暴れないで!土門さん、重いんだから……」
「セクハラだぞー、それ」
「まったく、困った酔っぱらいね」
マリコは呆れる。
「……………誰のせいだと思ってるんだ」
「え?」
突然の低い声色に、マリコは足を止めた。
ふっ、と体が軽くなる。
土門がマリコから離れたのだ。
「十年以上も、家族より長い時間一緒にいる相手の気持ちに気づかないなんて。どんだけ鈍いんだよ。まあ、そんな奴に惚れ込んじまった俺も悪いんだろうがな」
独り言のような土門の言葉を聞いている間、マリコは呼吸すら忘れていた。
「……それって誰のこと?」
「知らん。自分で考えろ」
「わかったわ。今から考える。だから土門さんには、答え合わせに付き合ってほしいの」
「……………」
「今夜。私の部屋で。……ダメ?」
「……ちゃんと連れ帰ってくれよ」
再びマリコの肩にのしかかった土門は、随分と赤い顔をしていた。
それは、酔いゆえ…だろうか?
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