シーサイドパニック





本日は晴天なり。
科捜研&捜一コンビ&風丘一家は、奇跡的に重なった非番と休暇を利用して海水浴へやって来ていた。

海と言えば!
気になるのはやはり、女性陣だろう。

着替えを済ませた彼女たちが、順に姿を現した。

まず、トップバッターは亜矢だ。
弾けんばかりの瑞々しい四肢を、スポーティーなストライプの水着が健康的で爽やかに見せている。

続いては、科捜研から亜美だ。
こちらは亜矢よりもやや大人めだが、それでもビタミンカラーが夏らしいビキニにパーカーを羽織っている。

「……………」
そしてそんな亜美の様子に無言で見入っているのは……お分かりだろう(笑)


三番手は、早月だ。
こちらはぐっと大人の色気ムンムンの黒のビキニに、シースルーのロングカーデガンを羽織っている。
周囲の男性の目までくぎづけにしている早月へ、素早く手を差し出したのは宇佐見だ。
早月は彼の手を借り、足をとられる砂浜を優雅に歩いて行く。

そして最後はマリコだ。
だが、マリコは水着を着用していなかった……傍目には。
パーカーを羽織り、ショートパンツを身に付けている。
辛うじてパーカーの胸元からバイオレットカラーがちらりと見え隠れしている。
それでも土門は仏頂面だ。
なぜなら、土門の危惧したとおり、マリコのショートパンツから伸びるすらりとした白い足にいくつもの視線が絡み付いているからだ。

今日の水着は、女性陣そろってこの日のために新調したのだという。
『それが着れないのは絶対にイヤ』と引かないマリコに、仕方なく、土門はパーカーとショートパンツを上に着ることでOKを出した。
その代わりに、今度二人でナイトプールへ行くという約束までさせられたのだ。

もっとも土門は、夜、自宅の狭いプールへ二人で入ることで一石二鳥を狙っている。
どこのプールへ行くかは約束していないのだ。
何よりも、『マリコの水着姿を世間に晒すなど絶対にゆるせん!』…と、それが一番の要因である。





1/8ページ
スキ