『密着!どもマリ24時』(捻挫編)

in Domon’s house




土門はマリコを自分の自宅へと連れ帰った。
そのことにマリコは暫く文句を言い放っていたが、土門の『言うことを聞け!』の一言にピタリと口を閉ざした。
その口調が本気でマリコを心配して、怒っていたからだ。



「今夜は熱が上がるかもしれないんだろう?風呂はどうする」
「早月先生はシャワーならいいって」
「入りたいのか?」
「うん。……できれば」
「わかった。支度してくる。待ってろ」

土門はリビングを出ていくと、部屋を行き来して、てきぱきと準備を進める。
着替えやタオルはもちろん、包帯が濡れないようにラップやビニール袋、ガムテープ、椅子などを次々と洗面所に運び込む。

「よし、準備できたぞ!」

ドアからひょいと顔をのぞかせ、マリコに知らせる。
マリコはゆっくりと立ち上がる……前に土門に抱えられた。

「あ、歩けるわよ?」
「知ってる。だが、歩かない方がいいだろう……違うか?」
「……………」

そのまま洗面所の椅子に下ろされると、土門はマリコの正面に跪き、包帯の上からラップを巻き、さらにビニール袋を被せて水が入らないように固定する。

「あ、ありがとう」
「いや。立てるか?」

土門の手を借りてマリコが立ち上がると、土門はマリコのブラウスに手をかけた。

「ど、土門さん!」
「なんだ?」
「ここからは自分でできるわよ!」
「だから、それは知ってる」
そういうものの、土門の手は止まらない。

「足以外は問題ないんだから、シャワーから出たら……また手伝って!」
「……………」
「ね?」
「……断る」
「ど、どもんさん~!!!」
マリコが情けない声をあげる。

「怪我人にヘンなことはしない。安心しろ」
「……………」


確かにマリコが危惧したほど(!)ヘンなことはされなかった。
しかし、シャワーの間中ずいぶんと長い時間をかけてあちこち見られたり、洗われたりした気がするのは……果たしてマリコの気のせいだろうか???



***** side 土門


『くそっ…!捻挫さえしてなければ!!こんな美味しいシチュエーション、次いつになるかわからないのに!!!』

土門は目の前の裸体に泡を滑らす度に、それがシャワーで流され、露になる度に……血の滲むような努力で、理性を総動員させるのだった。

………ご愁傷さま( ̄▽ ̄)




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