『密着!どもマリ24時』(捻挫編)
in SRI
「失礼します」
土門の声に、パブリックスペースで休憩していたマリコが振り返る。
「土門さん!?どうしたの?こんな時間に……急ぎの鑑定?」
「いや、違う」
土門は日野に顔を向ける。
「今日の鑑定は、終了ですか?」
「うん…。そうだね。特に急ぎのものは残ってないですね」
「そうですか。それなら、こいつは連れて帰っても?」
土門は顎をしゃくって、こいつを示す。
「もちろんだよ!僕からもお願いします。いくら言っても帰らないんだ…こういうときは早く帰って休んだ方がいいのに。土門さん、お願いします!」
「承知しました」
土門は一礼すると、マリコを振り返る。
「帰るぞ!」
「え?あ、うん。お疲れさま」
「………」
土門は肩をがっくりとおとす。
「お前も帰るんだ!行くぞ!!」
「ええ!ちょっ、待ってよー」
土門はさっさとマリコの研究室へ入ると、見慣れたトートーバックにデスクの上の荷物を手際よく片付けながら、持ち帰る物をしまっていく。
「これでいいか?」
「あ、この資料も……」
マリコが慌てて取り上げた紙の束を引ったくるように受け取り、マリコのバッグに突っ込むと、土門はそのバッグを担いだままマリコを促す。
「早く白衣を着替えろ」
「あ、うん……」
マリコが白衣を脱ぐと、土門はそれも引ったくりハンガーにかける。
「よし!帰るぞ!」
気合いを入れてずんずんと歩きだすのかと思えば……。
土門はマリコへ肘を差し出す。
「?」
「つかまれ」
「あ!……ありがとう」
マリコは土門の腕に寄りかかる。
そして二人はマリコの歩くスピードにあわせ、ゆっくりと科捜研を後にした。
「やれやれ、やっと帰ってくれた……」
「マリコさん、大丈夫でしょうか?」
「捻挫だって言ってたけどね。風丘先生は酷く捻ってるから熱が出るかもしれないって注意していたよ。そんなときくらい早く帰ればいいのに。……まぁ、土門さんが付いていてくれるなら安心だ」
「そうですね」
科捜研のアダルト二人は互いに頷きあった。
そう。
今回は足を怪我したマリコを世話する土門の24時に密着し、その様子をお届けしようという企画です(〃ω〃)
「失礼します」
土門の声に、パブリックスペースで休憩していたマリコが振り返る。
「土門さん!?どうしたの?こんな時間に……急ぎの鑑定?」
「いや、違う」
土門は日野に顔を向ける。
「今日の鑑定は、終了ですか?」
「うん…。そうだね。特に急ぎのものは残ってないですね」
「そうですか。それなら、こいつは連れて帰っても?」
土門は顎をしゃくって、こいつを示す。
「もちろんだよ!僕からもお願いします。いくら言っても帰らないんだ…こういうときは早く帰って休んだ方がいいのに。土門さん、お願いします!」
「承知しました」
土門は一礼すると、マリコを振り返る。
「帰るぞ!」
「え?あ、うん。お疲れさま」
「………」
土門は肩をがっくりとおとす。
「お前も帰るんだ!行くぞ!!」
「ええ!ちょっ、待ってよー」
土門はさっさとマリコの研究室へ入ると、見慣れたトートーバックにデスクの上の荷物を手際よく片付けながら、持ち帰る物をしまっていく。
「これでいいか?」
「あ、この資料も……」
マリコが慌てて取り上げた紙の束を引ったくるように受け取り、マリコのバッグに突っ込むと、土門はそのバッグを担いだままマリコを促す。
「早く白衣を着替えろ」
「あ、うん……」
マリコが白衣を脱ぐと、土門はそれも引ったくりハンガーにかける。
「よし!帰るぞ!」
気合いを入れてずんずんと歩きだすのかと思えば……。
土門はマリコへ肘を差し出す。
「?」
「つかまれ」
「あ!……ありがとう」
マリコは土門の腕に寄りかかる。
そして二人はマリコの歩くスピードにあわせ、ゆっくりと科捜研を後にした。
「やれやれ、やっと帰ってくれた……」
「マリコさん、大丈夫でしょうか?」
「捻挫だって言ってたけどね。風丘先生は酷く捻ってるから熱が出るかもしれないって注意していたよ。そんなときくらい早く帰ればいいのに。……まぁ、土門さんが付いていてくれるなら安心だ」
「そうですね」
科捜研のアダルト二人は互いに頷きあった。
そう。
今回は足を怪我したマリコを世話する土門の24時に密着し、その様子をお届けしようという企画です(〃ω〃)
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