日常の一コマシリーズ≪vol.2≫
「なあ、六月の結婚式をジューンブライドって言うだろう?」
土門はソファの隣で本を読むマリコに話しかけた。
「ええ。そうね」
「この前雑誌で、六月に結婚を控えた女性に、下着の適正サイズの確認を勧めている記事を読んでなぁ……」
「?」
土門は一瞬口ごもる。
「いや、だから…。ジューン“ブラ”イドと掛けてるらしいんだが……」
「…………呆れた!」
土門の台詞にマリコは肩を竦める。
「おい、最後まで聞け!そんな駄洒落はどうでもいいんだ。その記事には続きがあるんだ。女性がサイズの合わない下着を着用していると、肩凝りや頭痛を悪化させる要因にもなると書いてあった。だから、定期的にサイズを確認するべきだと……」
「そう、なの?」
少し興味を引かれたのか、マリコは本を閉じ、土門の話に耳を傾ける。
「お前、最近肩凝りが酷いってボヤいてたろ?サイズの見直しとかしてるのか?」
「全然。だってどうせ変わってないもの!」
マリコは自分の胸元に視線を落とす。
どうみてもサイズが変わっているようには思えない。
「そうか?」
土門もマリコのそこへ目を向ける。
「ちょっと!どこ見てるの!」
マリコは土門から胸を隠すように、上半身を捻る。
「いや、サイズ……変わってるんじゃないか?」
「えっ!?」
土門の言葉にマリコは自分の胸と土門の顔を見比べる。
「そう……かしら?」
「ああ。感触的にな……」
土門はその大きさを思い出すように、手のひらを丸めて形作る。
「や、やだ!土門さんのエッチ!」
マリコは顔を赤らめるものの、やはり気になるのか上目使いで土門にたずねる。
「す、少しは大きくなったのかしら……」
「心配するな!」
土門は妙に自信ありげに断定すると、マリコの耳元で囁いた。
「俺が責任もって協力してやる、任せておけ!」
鼻息荒く近づく土門に、身の危険を感じたマリコはソファから立ち上がる。
しかし、難なく捕まり、土門の足の間に閉じ込められた。
ぎゅっと目を閉じたマリコに、土門は。
「大きさ、まだ気にしてたのか?こんなに触り心地がいいのになぁ……」
「……………ふっ」
マリコは声を耐えるのに必死だ。
『あと、感度もな!』といたずらっ子のように笑う土門にも気づけないほど。
ジューン“ブラ”イドの一コマである。
fin.
■■■ どもマリに、一コマな質問…など(笑) ■■■
*管…わたくし、管理人でーす(^^)/
(土)榊のやつ、なんで気にするんだろうな…?
(管)そりゃ!女心ってやつですよ。いじらしいじゃないですか!
(土)そうかもしれんが…。俺にしてみれば、張りも形も触り心地も十分だと思うが……
恥ずかしげもなく、むしろドヤ顔で語る土門。
(こっちのほうが恥ずかしい…(*ノωノ))
(管)コホン!そういえば、手触りはスクイーズより最高だって言ってましたよね?
(土)そんな古い話、よく覚えてるな?
(管)自分で書いてますから!(笑)
何はともあれ、さっそく今夜(いや、今?)から……。
土門はマリコのために、協力は惜しまないことであろう(ムフッ♡)