『密着!どもマリ24時』(スカート編)

in my house




「ふぅ……」
マンションに到着すると、土門はドサッとソファに沈みこんだ。

「疲れさせちゃったみたいね……。すぐにお風呂入れるわね」
「ああ」
返事をしたものの、次のマリコの台詞に土門はガバっと起き上がった。

「さてと、着替えなきゃ……」
「ちょっと、待て!」
「きゃぁ!」

突然ぐいっと腕を引かれて、バランスを崩したマリコを、土門は自分の膝の上に抱き上げた。

「土門さん、何?」
「もう少しその格好でいろ……」
やや視線をずらし、土門はぼそりと呟く。

「でも、皺になっちゃう……」
マリコは折れ目がつきそうに乱れたスカートを気にする。

「クリーニングに出せばいいだろう?何なら、また新しいのを買ってやる。ようやく…………」
「土門さん?」

「ようやく、今からが独り占めの時間だ」

土門は膝の上のマリコを引き寄せ、自分の首に腕を回す形で抱きつかせる。

「あの……」
「ずっと我慢してたんだぞ?他の男ばっかりじろじろ見やがって……」
「え?何の話?」

訝しげなマリコに、相変わらず“にぶちん”だと土門は笑う。

「何でもない。俺が買ったスカートだ。俺には一番堪能する権利があるはずだろう?」
土門はマリコの耳元で、吐息混じりに囁く。
そして『違うか?』という台詞と一緒に舌が差し込まれた。

「やだぁ……」
甘えるようなマリコの声に気を良くした土門は、マリコの足に手を伸ばした。

スカートの裾と足の境目をわざとゆっくり撫でる。
くすぐったいのか、マリコの体が揺れる。

「どもん、さん……」
珍しくねだるように名前を呼ばれ、土門はマリコの唇を啄んだ。
『もっと……』と、とろんとした表情のマリコに土門の箍が外れる。

やがて、吐息とリップ音と囁き声だけの室内で。
土門の手は、サーモンピンクの波間の奥に吸い込まれていった……。


そしてここから先は、また別のお話。
……か、どうかは皆さましだい(笑)




fin.

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