『密着!どもマリ24時』(スカート編)

in the restaurant




映画の後で、『少し早いけれどディナーにしよう』と二人は近くのレストランに足を踏み入れた。

生憎と空席はカウンターしかない。
カウンターでも構わない、そう答えようとして再び土門は考え込んだ。

カウンター席に目を向ければ、高めのテーブルに合わせて、スツールもかなり高くなっている。
あそこに座れば、マリコのすんなりとしたふくらはぎから、きゅっと締まった足首まで丸見えだろう。
自分には見えないのに、他の男たちは見放題なのだ……。

――――― 考えれば考えるほど、胸くそ悪い。

土門はテーブル席が空くまで待つことを店員に告げた。

楽し気に映画について語るマリコとは対照的に、ぐったりと疲れ果てた土門は、食事もそこそこにマリコを伴い帰途を急いだ。





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