『密着!どもマリ24時』(スカート編)
in my house
『うーん』
「おい、榊、まだか?」
『まだ、あともう少し!うーん………』
土門は首を傾げる。
先ほどから何度も声をかけるのだが、いつまでたっても部屋の中から聞こえるマリコの返事は『もう少し』か『まだ』なのだ。
この日、二人は映画を見に行く約束をしていた。
まだ時間に余裕はあるものの、痺れを切らした土門は強行突破を試みた。
「榊、入るぞ!」
ガチャリと開け放ったドアの向こうを目にしたまま、土門は固まってしまった。
「ちょっと!勝手に……」
一方のマリコも鏡の前で固まる。
「土門、さん?何とか言ってよ……」
「あ、ああ……」
「もぅ!何も言えなくなるほどおかしいの?」
マリコはその場にしゃがみこんでしまった。
土門は慌てて駆け寄ると、マリコの両腕を掴んで立ち上がらせる。
「すまん。その逆だ。似合いすぎて……その、見とれていた」
「……………」
マリコの頬がみるみるうちに赤く染まる。
「ほんとう?似合ってる……?」
「ああ」
土門は鏡の中のマリコへ頷いてみせた。
今日のマリコは珍しくスカートを履いていた。
それは、以前に不埒な土門が約束し、マリコへプレゼントしたものだった。
膝丈のふんわりとしたフレアーが愛らしく、でも大人の女性らしさも顕せるようにと落ち着いたサーモンピンクを選んだのだ。
今日の白いカットソーともよく似合っていて、マリコの美しさをより一層際立たせていた……。
『うーん』
「おい、榊、まだか?」
『まだ、あともう少し!うーん………』
土門は首を傾げる。
先ほどから何度も声をかけるのだが、いつまでたっても部屋の中から聞こえるマリコの返事は『もう少し』か『まだ』なのだ。
この日、二人は映画を見に行く約束をしていた。
まだ時間に余裕はあるものの、痺れを切らした土門は強行突破を試みた。
「榊、入るぞ!」
ガチャリと開け放ったドアの向こうを目にしたまま、土門は固まってしまった。
「ちょっと!勝手に……」
一方のマリコも鏡の前で固まる。
「土門、さん?何とか言ってよ……」
「あ、ああ……」
「もぅ!何も言えなくなるほどおかしいの?」
マリコはその場にしゃがみこんでしまった。
土門は慌てて駆け寄ると、マリコの両腕を掴んで立ち上がらせる。
「すまん。その逆だ。似合いすぎて……その、見とれていた」
「……………」
マリコの頬がみるみるうちに赤く染まる。
「ほんとう?似合ってる……?」
「ああ」
土門は鏡の中のマリコへ頷いてみせた。
今日のマリコは珍しくスカートを履いていた。
それは、以前に不埒な土門が約束し、マリコへプレゼントしたものだった。
膝丈のふんわりとしたフレアーが愛らしく、でも大人の女性らしさも顕せるようにと落ち着いたサーモンピンクを選んだのだ。
今日の白いカットソーともよく似合っていて、マリコの美しさをより一層際立たせていた……。
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