『密着!どもマリ24時』(平日編)
in cafeteria
『後で、調べてもらえる?』
「分かった。ところでお前、もう飯は食ったのか?」
腕時計を見れば、もうすぐ1時になろうとしていた。
『ううん。今からよ』
電話の向こうで、マリコが答える。
すると、背後で電子音が鳴るのが聞こえた。
『あ!結果が出たわ!じゃぁ、土門さん、よろしくね!』
慌ただしく切られた電話に苦笑する。
――― 今から飯で、結果が出たとなると……。
土門は一度停めたコンビニの駐車場から車を発進させた。
寄り道はせず、府警まで20分ほどの距離を戻った。
食堂へ足を踏み入れると、昼時を過ぎ閑散とした窓際に目当ての人物を発見した。
遠目でトレーの上を確認すると、土門は自分の昼食選びに取りかかった。
「よお!」
「土門さん!今からお昼なの?」
「まあな……」
土門はマリコのトレーに小鉢を乗せる。
「これも食え」
「え?……いいわよ」
「そんな茸のパスタだけで栄養が足りるか。どうせ朝もゼリーだけだろう。ほら!」
小鉢にはしゃぶしゃぶサラダが盛られている。
マリコは『どうしてゼリーだと分かったんだろう?』と首をかしげつつ、尚も遠慮する。
「こんなに食べきれないわよ……」
すると、土門は無言で箸を伸ばし、マリコのパスタを山盛りすくいとる。
「土門さん!?」
そしてそのまま大きく開けた口の中へと放りこんだ。
暫くもぐもぐと咀嚼し、ごくんと飲みこむ。
「これなら食えるだろう?つべこべ言わずにさっさと食え」
仕方なく、マリコは小鉢に箸をつけた。
「……美味しい」
思った以上に気に入ったのか、小鉢の中身が減っていく。
土門は味噌汁を啜りながら、そんなマリコの様子に目を細めるのだった。
『後で、調べてもらえる?』
「分かった。ところでお前、もう飯は食ったのか?」
腕時計を見れば、もうすぐ1時になろうとしていた。
『ううん。今からよ』
電話の向こうで、マリコが答える。
すると、背後で電子音が鳴るのが聞こえた。
『あ!結果が出たわ!じゃぁ、土門さん、よろしくね!』
慌ただしく切られた電話に苦笑する。
――― 今から飯で、結果が出たとなると……。
土門は一度停めたコンビニの駐車場から車を発進させた。
寄り道はせず、府警まで20分ほどの距離を戻った。
食堂へ足を踏み入れると、昼時を過ぎ閑散とした窓際に目当ての人物を発見した。
遠目でトレーの上を確認すると、土門は自分の昼食選びに取りかかった。
「よお!」
「土門さん!今からお昼なの?」
「まあな……」
土門はマリコのトレーに小鉢を乗せる。
「これも食え」
「え?……いいわよ」
「そんな茸のパスタだけで栄養が足りるか。どうせ朝もゼリーだけだろう。ほら!」
小鉢にはしゃぶしゃぶサラダが盛られている。
マリコは『どうしてゼリーだと分かったんだろう?』と首をかしげつつ、尚も遠慮する。
「こんなに食べきれないわよ……」
すると、土門は無言で箸を伸ばし、マリコのパスタを山盛りすくいとる。
「土門さん!?」
そしてそのまま大きく開けた口の中へと放りこんだ。
暫くもぐもぐと咀嚼し、ごくんと飲みこむ。
「これなら食えるだろう?つべこべ言わずにさっさと食え」
仕方なく、マリコは小鉢に箸をつけた。
「……美味しい」
思った以上に気に入ったのか、小鉢の中身が減っていく。
土門は味噌汁を啜りながら、そんなマリコの様子に目を細めるのだった。