《 at 7:00 AM 》
side マリコ
♪ジリジリジリ!
――― パシッ。
♪ジリジリジリジリ!!
――― パシッ。
♪ジリーーーーーーー!!!
「あー、もう!」
目覚まし時計を布団の中に押し込み、音を小さくする。
二度寝という誘惑がマリコを襲う。
その時、今度はスマホがな鳴った。
マリコの瞳がパチリと開く。
画面には、『起きたか?30分で着く』の一文だけ。
マリコは飛び起きると、洗面所へ駆け込む。
顔を洗い、メイクを始める。
跳ねた髪を何とか直し、クローゼットの前に仁王立つ。
ここまでで、20分。
残りはあと10分だ。
黒のパンツを手に取り、悩んだ末にトップスは柔らかなピンクのブラウスを選んだ。
そして、冷蔵庫へ向かう。
ずらりと並んだウィ○ーインゼリーから今日は鉄分を選び、チューと吸いながら荷物を準備する。
飲み終えたゼリーをゴミ箱に放り投げ、急いで歯を磨く。
ブラウスとコーディネートしたルージュを塗ってリビングへ戻ると、再びスマホが鳴った。
『着いたぞ』のメッセージ。
マリコは最後に香水をひと吹きすると、自宅を出る。
マンションの駐車場には見慣れた車が停車し、土門が車体に寄りかかるようにして待っていた。
「おはよう、土門さん!」
♪ジリジリジリ!
――― パシッ。
♪ジリジリジリジリ!!
――― パシッ。
♪ジリーーーーーーー!!!
「あー、もう!」
目覚まし時計を布団の中に押し込み、音を小さくする。
二度寝という誘惑がマリコを襲う。
その時、今度はスマホがな鳴った。
マリコの瞳がパチリと開く。
画面には、『起きたか?30分で着く』の一文だけ。
マリコは飛び起きると、洗面所へ駆け込む。
顔を洗い、メイクを始める。
跳ねた髪を何とか直し、クローゼットの前に仁王立つ。
ここまでで、20分。
残りはあと10分だ。
黒のパンツを手に取り、悩んだ末にトップスは柔らかなピンクのブラウスを選んだ。
そして、冷蔵庫へ向かう。
ずらりと並んだウィ○ーインゼリーから今日は鉄分を選び、チューと吸いながら荷物を準備する。
飲み終えたゼリーをゴミ箱に放り投げ、急いで歯を磨く。
ブラウスとコーディネートしたルージュを塗ってリビングへ戻ると、再びスマホが鳴った。
『着いたぞ』のメッセージ。
マリコは最後に香水をひと吹きすると、自宅を出る。
マンションの駐車場には見慣れた車が停車し、土門が車体に寄りかかるようにして待っていた。
「おはよう、土門さん!」