thanks!


スキ!を送りました
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7月7日。
科捜研、マリコの研究室にて。


土「スキ!が届いたらしいな?」

マ「ええ。最近沢山いただいているのよ!願いが叶って嬉しいわ」

マリコはデスクから短冊を取り出す。
書かれた願いは『スキ!が届きますように』。

土「そんなの書いてたのか!」

マ「土門さんは書いてないの?受付に置いてあったでしょう?」

土「あれは見学の子ども用じゃないのか?」

マ「いいじゃない、別に。婦警さんがくれたんだもの……」

土「ほぅ、そうなのか…。ん?もう一枚あるのか?」

引き出しにはもう一枚同じ色の紙の端がのぞいていた。

マ「あっ!こ、こ、これはまだ何も書いてないの!!」

土「で?何て書いたんだ?」

マ「……………」

土「刑事じゃなくても、分かるくらいの反応だったぞ?(笑) さあ、吐け!」

マ「私は容疑者じゃないわよ!もう…!」

マリコがプンプン怒っている間に、土門の腕が伸び、短冊を引き抜いた。

マ「あっ!」

土「………………。お前、もう今日は上がりか?」

マ「えっ?……ええ」

土「奇遇だな。俺もだ。さて、それなら……2枚目も叶えに行くか?」

マ「!?」

土「晩飯つきだぞ?(笑)」

2枚目の短冊には『天の川が見られますように……一緒に』。

10分後、マリコの研究室の灯りは消えていた。

そして。

『おい、暗いから足元に気を付けろ!』
そんな台詞とともにマリコの手のひらが包まれたかどうかは……二人にしか分からない。



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