日常の一コマシリーズ





昼時、府警の食堂は主に制服組で埋まっていた。
そんな中、屋上会議の流れのままマリコと土門が食堂に足を踏み入れた。


「あれ?珍しい……。一課の土門さんと科捜研の榊さんだ!」

入り口を向いて座っていた若い婦警の一人が声をあげた。
「え?」
一緒に食べていたもう一人が思わず振り返る。
「ホントだ!」
「あの二人、付き合ってると思う?」
ひそひそと話しながら、二人を盗み見る。

「『メシ、ついてるぞ!』とかやってくれないかな?」
「ベタ~(笑)」
あはは!と笑っている背後で……。

「土門さん、ここ。ついてるわよ!」
もぉー、子どもみたい!などと言いながら、マリコは土門の頬についた米粒をとり、パクリと口に含む。


「「!Σ( ̄□ ̄;)」」
婦警二人が固まる。

「ま、まさかアーンとかはないよね?」
「ま、まさかね……」

「それ、旨そうだな。一口くれ」
土門はマリコの手首を掴むと、その手に握られたスプーンに食いついた。
「あー!最後の一口だったのに……」
「すまんな。代わりにこれをやる、ほら」
土門が差し出した箸が、今度はマリコの口内に消えていく。


――――― 食堂内は静かに騒然とする。


そんな中。
『やっぱり鯖味噌が一番だ!目がシャキッとする。なあ、広域○○号。お前もお袋さんの手料理食べたいだろうなぁ……』
食堂の片隅で一人、心中の手配犯に思いを寄せる桃井刑事であった。


京都府警食堂での一コマである。




fin.



■■■ どもマリに、一コマな質問…など(笑) ■■■
*管…わたくし、管理人でーす(^^)/


(管)食事のとき、お二人はいつもこんな感じなんですか?
(マ)え?何かおかしい??
(土)………
(マ)土門さん?
(土)いや。何でもない

(土)土門さん…。もしかしなくても、確信犯ですか?
(マ)確信犯?どういう意味かしら?
(土)ちょっと、こい!

管理人、土門氏に引っ立てられる……。

(土)榊に余計なことは吹き込むな!
(管)え?いいですけど……。もしかして何か理由があるんですか?黙っている代わりに教えて下さいよ!
(土)………

(管)マリコさ……
(土)待て!わかった、言う!
(管)では、どうぞ

(土)10月付けで生活安全課に移動してきた若手がいる
(管)はぁ…。それで?
(土)そいつの榊を見る目が怪しい
(管)はっ?
(土)デカの勘に間違いはない。あいつは榊を狙っている
(管)じゃぁ、さっきのは……
(土)牽制だ(キッパリ)

(管)ほんとーに、それだけですか?
(土)それだけだ!ふんっ!(ちょっとは楽しんでいたが)
(管)そういうことにしておきますね、今回は……(^^;)

(マ)ねぇ~!二人とも何話してるの?
(土)すまん、もう終わった。屋上でコーヒーでもどうだ?
(マ)土門さんの奢りよ?
(土)分かってるさ。行くぞ
(マ)ん

(管)いってらっしゃーい(* ̄∇ ̄)ノ




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