thanks!《3》
スキ!を送りました
(コメントの返信は『Re:』ページをご覧ください)
馴染みのカウンターに二人並んで腰かけていると、しきりに隣のマリコが耳に手をあてていた。
「耳、どうかしたのか?」
「ううん。何となく…、相馬くんどうしてるかなって」
「ああ」と土門は得心がいった。
「そういえば、ダイエット菌の事件以来か?」
「うん」
「お前、よくあいつの耳をひっぱっていたもんな」
「相馬くんは何だかやんちゃな弟みたいな感じがするのよね。だからついつい手が出てしまって。そのうち癖みたいになって、あの触り心地はやみつきね。最近はできなくて、つまらないわ」
土門にしてみれば弟のようだとはいえ、マリコが他の男の体に触るのは嬉しくない。
「だったら俺の耳でも触っとけ」
「えー、土門さんの耳はちょっと…。あ、そうだわ。オパール!」
呼ばれた看板猫がマリコの膝に飛び乗る。
ふわふわの三角耳は相馬のそれとは全く違うけれど、触り心地は一級品だ。
「ふふふ。気持ちいい♡」
オパールも目を細めて、うっとりマリコの手を堪能する。
(“ちょっと”って何だ!“ちょっと”って!!)
完全に臍を曲げた土門は、ちびちびとグラスを傾けることに専念する。
マリコはそんな恋人をおかしそうに眺めると、その耳元に囁いた。
「土門さんの耳は、触り心地より噛み心地がいいわ」
途端にでれっと頬が緩む土門。
しかし。
「うっ!?」
鳩尾に強烈な猫パンチ。
「ニャニャアー!(ニヤニヤしてんじゃねーよ)」
チコちゃん風に叱られた土門であった。
(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」
(コメントの返信は『Re:』ページをご覧ください)
馴染みのカウンターに二人並んで腰かけていると、しきりに隣のマリコが耳に手をあてていた。
「耳、どうかしたのか?」
「ううん。何となく…、相馬くんどうしてるかなって」
「ああ」と土門は得心がいった。
「そういえば、ダイエット菌の事件以来か?」
「うん」
「お前、よくあいつの耳をひっぱっていたもんな」
「相馬くんは何だかやんちゃな弟みたいな感じがするのよね。だからついつい手が出てしまって。そのうち癖みたいになって、あの触り心地はやみつきね。最近はできなくて、つまらないわ」
土門にしてみれば弟のようだとはいえ、マリコが他の男の体に触るのは嬉しくない。
「だったら俺の耳でも触っとけ」
「えー、土門さんの耳はちょっと…。あ、そうだわ。オパール!」
呼ばれた看板猫がマリコの膝に飛び乗る。
ふわふわの三角耳は相馬のそれとは全く違うけれど、触り心地は一級品だ。
「ふふふ。気持ちいい♡」
オパールも目を細めて、うっとりマリコの手を堪能する。
(“ちょっと”って何だ!“ちょっと”って!!)
完全に臍を曲げた土門は、ちびちびとグラスを傾けることに専念する。
マリコはそんな恋人をおかしそうに眺めると、その耳元に囁いた。
「土門さんの耳は、触り心地より噛み心地がいいわ」
途端にでれっと頬が緩む土門。
しかし。
「うっ!?」
鳩尾に強烈な猫パンチ。
「ニャニャアー!(ニヤニヤしてんじゃねーよ)」
チコちゃん風に叱られた土門であった。
(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」