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「11月11日といえば、ポッキーの日が有名ですけど、私、面白い記事を見つけたんです!」

そういう亜美がテーブルに広げた雑誌には、
『11月11日には誰かの1番だと思うところを4つ見つけてみませんか?』
そんな特集がされていた。


「それで、お前の1番4つは何だ?」

夕食後、ソファで寛いでいた土門はマリコから話を聞き、興味津々だ。

「ええとね。仕事のやりすぎ、無茶振りしすぎ、予算の使いすぎ……」
「アハハハ!」

土門は爆笑する。

「何よ、失礼ね」
「いや、みんなお前のことをよくわかってるな」
「…………」

あからさまにムッとするマリコ。

「悪かった。それで最後の一つは何なんだ?」
「それがね、『美人すぎ』ですって」
「それ、誰が言ったんだ?」

土門の眉がピクリと動く。
「佐沢先生よ。ちょうどその話をしているときに、科捜研にいらしたの」
「あいつ…まだ諦めてないのか」
「え?」
「いや。何でもない」
「『美人すぎ』なんてあり得ないわよ。みんなも困ったような顔をしていたもの」
「………………」

それはあえて口にしなかっただけで、みんなもそう思っているということだろう。

「そんなことはない。お前は美人すぎると思うぞ」
「え?土門さんまで…からかわないで」
「からかってなんていない。本気だ」
「だ、だ、だって。いつも、そんなこと………」

土門は、しどろもどろになるマリコを抱き寄せた。

「面と向かって言うのは恥ずかしくてな。でも本当にそう思っているぞ」
「あの。あ、ありがと」

顔を紅くして、伏し目がちに俯くマリコ。

「榊……」

土門はそんなマリコの頬に手を添えた。
しかし…。
いい雰囲気になりかけたところで、マリコは「あ!」と小さく叫んだ。
相変わらず、空気の読めなすぎる科学者だ。

「土門さんの1番て何かしら」
「俺?」
「そう。例えば正義感の強いところ、部下思いなところ、それから…」
「それから?」
「お腹の弾力?」
「おいっ!💢」
「ふふふ。冗談よ。あとは…そうね。優しいところ、かしら」
「それはお前限定だけどな」
「そうなの?初めて知ったわ」
「おいおい…」
「嘘よ。私、知ってる。土門さんは誰よりも私の鑑定を信頼してくれる。私が危険なときは、身を挺して守ってくれる。そんな土門さんが私は…」
危うく滑りそうになった口を、マリコはあわててつぐんだ。

「なんだ?最後までちゃんと言え」
「えっと」
「言えないのか?」
「私も面と向かって言うのは恥ずかしいわ」

土門はマリコの耳元に口を寄せた。

「聞かせてくれ」

そう囁くと、耳元にあった土門の口はあっという間にマリコの唇に重なった。

触れるだけのキスは問い。

「榊。『私は…』の続きは?」

しかしマリコが答えるより先に、我慢の効かない土門は続きを探してしまう。

幾度も。幾度も。
浅く。
深く。

見つけた答えは、唇の温もりと吐息の甘さに隠されて。



(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」
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