thanks!《3》

スキ!を送りました
(コメントの返信は『Re:』ページをご覧ください)


今でも忘れない。
6月11日、産声を上げた君は真っ赤な顔で泣いていた。
小さな、小さな手をぎゅっと握って「生まれてきたよ」、「生きているよ」って僕らに一生懸命伝えていたね。

それから君はすくすくと育っていった。
親バカかもしれないが、利発で大きな瞳が可愛らしい女の子だった。
時々、強い正義感から人とぶつかってしまうこともあったけれど、そんな時はいつも君の周りには友達が、仲間がいた。
彼らは君の正しい心を信じ、支えてくれたね。
それは大人になった今も変わらない。
いや、少し違うかな。
今は友人、仲間だけじゃない。
君を心から大切にしてくれる人もそばにいる。

生まれ月に嫁ぐ君。
本当はもう少しだけ…ずっと見続けていた君の笑顔を守りたかった。
でもどうやら、それは叶いそうにない。
僕らは宝物を手放すときが来たようだ。
寂しくないといえば嘘になる。
でも君の幸せが僕らの幸せだ。
どうか次に会うときは、これまで以上に幸せな君の笑顔が見られますように。


「どうした?」
「ううん。何でもない」

今朝、母がこっそり読ませてくれた父の日記の1ページ。
思い出しては、何度も潤む瞳を瞬く。

「行こう」

差し出された手はこれまでも、そしてこれからも、きっと自分を護ってくれる。

「ええ!」

その手を取った彼女の笑顔は、まるで梅雨の晴れ間のように、眩しいくらいに耀いていた。



(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」


20/27ページ
スキ