thanks!《3》
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(コメントの返信は『Re:』ページをご覧ください)
「土門さん、いつがいいかしら?」
「それなんだがな、いい日をみつけたぞ」
「いつ?」
「1月11日だ」
「1が並んでいるから?」
「いや」
「え?誰かの誕生日とか?」
「いや、まったく」
「それじゃあ、なぜ?」
しきりに首をかしげるマリコに、土門は耳打ちした。
「ああ、なるほど!それはいいわね」
かくして、1月11日その日。
「聞きました!?」
出勤するなり、亜美は興奮した様子だ。
「何をだい?」
宇佐見が朝茶を注ぎながら、聞き返す。
「俳優の○○が結婚したんです!」
「ああ。朝のニュースで流れていたね」
「それに、今!速報ですよ、ほら!」
亜美はスマホの画面を突き出した。
「何だい、騒がしいね。ん?」
部屋から出てきた日野は、亜美のスマホ画面に目を凝らす。
「へー、あの芸人さん結婚したのかい?」
「ね!驚きですよね!?」
「そうだね。今日はもう一人…誰かの結婚もニュースになっていたね。大安なのかな?」
「今日は赤赦日と一粒万倍日が重なったおめでたい日ですからね」
宇佐見が解説していると、土門とマリコが揃ってやって来た。
「「おはようございます」」
二人は並んで挨拶する。
「おはよう、マリコくん。土門さんも」
「おはようこざいます。土門さんもお茶、いかがですか?」
「いただきます」
「みんな、おはよう〜」
続けて背後からの、のんびりした声は呂太だ。
しかしすぐに亜美に確保され、二人はスマホを見ながら、はしゃいでいる。
「みんな揃っているわね。ちょうどよかったわ。報告があるの」
「何だい、マリコくん?」
「私たち、結婚しました」
「そうかい………って、は?」
日野のメガネがずり落ちる。
「マリコさんと、土門さんが……です、よね?」
いつも冷静な宇佐見も、さすがに動揺を隠せない。
「はい。籍は入れましたが、榊はこれまで通り旧姓で通す予定です。ですから特に何が変わったというわけでもありません」
「はぁ…」
二人は呆然とするのみだ。
「では、自分は戻ります。宇佐見さん、お茶…ごちそうさまでした」
「いえ…」
「榊、帰りの時間がわかったら連絡しろ。迎えに来る」
「ええ」
「それと、今夜の食事当番はお前だぞ。忘れるなよ」
「わかってるわよ…」
やや拗ねた様子のマリコを見て、土門は仕方なく…。
「……………手伝ってやるから」
「ありがとう♪」
「じゃあな」
いつもより近い距離で会話を交わす二人。
多少なりともあった変化を目のあたりにして、どうやら結婚が事実らしいと、日野と宇佐見はようやく納得した。
「マリコくん、おめでとう」
「マリコさん、おめでとうございます」
「ありがとうございます。さあ、仕事!仕事!あ、所長。頼んでおいた筆跡鑑定、午前中にお願いしますね。宇佐見さんは手が空いたら、私の鑑定を手伝ってください」
「…はい」
「……はい」
マリコはコートを脱ぎながら、自分のラボへと消えた。
日野は未だ芸能人の結婚発表に盛り上がる二人に目を向ける。
「宇佐見くん。この衝撃の事実は、いつ伝えればいいのかな?」
今日は仕事になりそうにないな、と日野はため息をこぼす。
そんな所長を労るように、新しいお茶が差し出された。
科捜研の苦労人二人は、揃って茉莉花茶を喉に流し込んだ。
茉莉花茶(ジャスミンティー)
【効能】リラクゼーション←w
(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」
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「それなんだがな、いい日をみつけたぞ」
「いつ?」
「1月11日だ」
「1が並んでいるから?」
「いや」
「え?誰かの誕生日とか?」
「いや、まったく」
「それじゃあ、なぜ?」
しきりに首をかしげるマリコに、土門は耳打ちした。
「ああ、なるほど!それはいいわね」
かくして、1月11日その日。
「聞きました!?」
出勤するなり、亜美は興奮した様子だ。
「何をだい?」
宇佐見が朝茶を注ぎながら、聞き返す。
「俳優の○○が結婚したんです!」
「ああ。朝のニュースで流れていたね」
「それに、今!速報ですよ、ほら!」
亜美はスマホの画面を突き出した。
「何だい、騒がしいね。ん?」
部屋から出てきた日野は、亜美のスマホ画面に目を凝らす。
「へー、あの芸人さん結婚したのかい?」
「ね!驚きですよね!?」
「そうだね。今日はもう一人…誰かの結婚もニュースになっていたね。大安なのかな?」
「今日は赤赦日と一粒万倍日が重なったおめでたい日ですからね」
宇佐見が解説していると、土門とマリコが揃ってやって来た。
「「おはようございます」」
二人は並んで挨拶する。
「おはよう、マリコくん。土門さんも」
「おはようこざいます。土門さんもお茶、いかがですか?」
「いただきます」
「みんな、おはよう〜」
続けて背後からの、のんびりした声は呂太だ。
しかしすぐに亜美に確保され、二人はスマホを見ながら、はしゃいでいる。
「みんな揃っているわね。ちょうどよかったわ。報告があるの」
「何だい、マリコくん?」
「私たち、結婚しました」
「そうかい………って、は?」
日野のメガネがずり落ちる。
「マリコさんと、土門さんが……です、よね?」
いつも冷静な宇佐見も、さすがに動揺を隠せない。
「はい。籍は入れましたが、榊はこれまで通り旧姓で通す予定です。ですから特に何が変わったというわけでもありません」
「はぁ…」
二人は呆然とするのみだ。
「では、自分は戻ります。宇佐見さん、お茶…ごちそうさまでした」
「いえ…」
「榊、帰りの時間がわかったら連絡しろ。迎えに来る」
「ええ」
「それと、今夜の食事当番はお前だぞ。忘れるなよ」
「わかってるわよ…」
やや拗ねた様子のマリコを見て、土門は仕方なく…。
「……………手伝ってやるから」
「ありがとう♪」
「じゃあな」
いつもより近い距離で会話を交わす二人。
多少なりともあった変化を目のあたりにして、どうやら結婚が事実らしいと、日野と宇佐見はようやく納得した。
「マリコくん、おめでとう」
「マリコさん、おめでとうございます」
「ありがとうございます。さあ、仕事!仕事!あ、所長。頼んでおいた筆跡鑑定、午前中にお願いしますね。宇佐見さんは手が空いたら、私の鑑定を手伝ってください」
「…はい」
「……はい」
マリコはコートを脱ぎながら、自分のラボへと消えた。
日野は未だ芸能人の結婚発表に盛り上がる二人に目を向ける。
「宇佐見くん。この衝撃の事実は、いつ伝えればいいのかな?」
今日は仕事になりそうにないな、と日野はため息をこぼす。
そんな所長を労るように、新しいお茶が差し出された。
科捜研の苦労人二人は、揃って茉莉花茶を喉に流し込んだ。
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