結
今日は12月25日、クリスマスだ。
「何がいいかしら……」
マリコはプレゼントを探して、店内をすでに3周以上していた。
いくつか候補は決まったが、そこから絞り込むことができないのだ。
でもそろそろ決めなければ、約束の時間になってしまう。
悩んだ末、予算オーバーだけれど、マリコは少し高価なモノを選んだ。
「贈り物ですか?」
店員の問いかけにマリコは頷く。
「リボンのお色はどうされますか?」
「あ、ええと……これにしてください」
マリコは差し出された見本から、オフホワイトにラメの散りばめられたリボンを選んだ。
それが、贈り主のイメージにピッタリだったから。
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