thanks!《2》


スキ!を送りました
(コメントの返信は『Re:』ページをご覧ください)

*****

マ「ねえ、土門さん。今夜、食事に行かない?」

土「珍しいな…。お前からのお誘いとは」

マ「だって、今日はバレンタインデーだもの。私がご馳走するわ」

そういってマリコに連れられたレストランで、二人は美味しいイタリアンを堪能した。

チェックにホール係がやってくる。

マリコは土門の傍へ移動すると、立ち上がらせ、徐に抱きついた。

土「お、おい!お前何を……」

マ「いいから!土門さんも私の背中に腕を回して!!」

土「お、おう」

ぎゅっ。

店「はい!確認しました。ありがとうございます。10%OFFになります」

土「どういうことだ?」

マ「このお店、バレンタインデーにハグすると、料金が10%OFFになるのよ」

店「ちなみに、お客様。キスまでなさいますと30%OFFでこざいますが。いかがなさいますか?」

土「ほう……。どうする、榊?」

マ「どうする……って」

土「節約して、鑑定道具を買うんだろう?協力してやろうか?」

マ「でも、それとこれとは……」

土「往生際が悪いぞ?」

マ「ちょっ!!!」

フッと笑う土門の顔が近くに迫る。
マリコは思わず目を閉じた。

ちゅぅーーっ♡♡♡

店「しっかり、確認しました。30%OFFでございます。お二人で素敵なバレンタインデーを!」

真っ赤な顔のマリコはもう何も言えず、土門の背中に隠れる。

土門はそんなマリコの手を引いて、颯爽とレストランを後にするのだった。
もちろん、自宅に向かって。

『こんな榊を食べずにいられるか!』

どうやらドルチェはもう一品……それも極上品が残されていたらしい。


*****

管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」




9/28ページ
スキ