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「おい、着替えたのか?」
「………う、ん………」

土門が呼びかけると、扉の向こうからは返事とも、唸り声とも判断できない答えが返ってきた。

「着替えたのなら入ってこい!」

ドアノブがゆっくりと動き、開いた扉の向こうからマリコが姿を見せた。

「こっちへ来たらどうだ?」
「……………」

マリコは立ち尽くしたままだ。

仕方なく、土門は自分からマリコへ近づく。
そして。

「邪魔だな」

そう呟くと、マリコの羽織ったパーカーを床へ落とした。


そろそろデパートの特設ブースでは、水着フェアーが始まる頃だ。
科捜研女子プラス1の間でも、今年水着を新調するかどうかで白熱の議論が交わされた。

その話題を何気なく持ち出したマリコに、思いのほか土門は食いついた。
というのも、マリコは新しい水着を買うつもりがないらしいからだ。

「今の水着は着てみたのか?サイズが変わっている可能性もあるんじゃないのか?」
「そんなことは……」

言いかけたが、マリコも年々体型の変化には悩まされている。

「やっぱり着てみるわ」

その一言で、マリコは今の状況に陥っているのだ。

土門の目には、昨年の夏、とある事件の際と同じ水着をまとったマリコの姿が映っている。

濃い紫が妖艶なビキニ。

今のマリコにも、もちろん似合っている。
しかし…。

「土門さん、あまり見ないで」

凝視する視線に羞恥を感じ、マリコは身をよじる。

「やっぱりな」

土門は確信した。

「榊、水着は買い直したほうがいいな。サイズが変わっているようだ」
「え!?どの辺が?」

マリコはあちこち自分の体をチェックするが、よくわからない。

「ここだ!」

“ぽよん”と弾むそれらを、土門の手のひらが包む。

ムニュ。ムニュ。

「うむ。やっぱりな……確実に大きくなっている」

ふっ、と土門はニヒルに笑う。

「俺の努力の賜物だな」
「…………………………エッチ!!!」


さて、今年の水着は何色になるのかな?

ビキニの日(7月5日)の妄想でした(笑)



(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」


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