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「こんなデカイ荷物、橋口に運ばせればいいだろう?」

「呂太くんは、もう一つの方を運んでくれてるのよ」

実は今、土門とマリコはエレベーターに閉じ込められている。

コトのいきさつは、こうだ。

今日9月1日は防災の日。
京都府警でも防災訓練が行われることになっていた。
本来の予定では、各階のブレーカーが落ちるだけのはずだったのだが……。
なぜかエレベーターまで停止してしまったのだ。

そしてマリコは鑑定器具を定期検査へ出すため、大きな器具を地下へ運ぼうとエレベーターに乗った。
たまたま科捜研を訪れていた土門も一課に戻るため、一緒に乗り込んだその直後、現在の状況に至っている。

「全く身動きがとれん…」

器具はエレベーターの床面積の4分の3を占めているため、二人はほぼ密着した状態のまま動けずにいる。

「どうにかならないかしら…」

マリコがもぞもぞと身体をくねらせる。

「お、おい!動くな」

「どうして?」

「いや、そりゃ、お前…。男は色々とだなぁ……」

「?」

「だから……」

「だって、この隙間を通れれば、少しはスペースに余裕が……」

尚もマリコはごそごそと動く。
と、二人の体は向い合わせに、より近づいた。

ムニュ♡(←察してくださいね♪)

土門は諦め色のため息をついた。

「スペースなんて必要ない。いいから動くな!」

そういうと、逆にマリコを引き寄せた。

「ちょっと、土門さん?なにを、え?…………!!!」(←ここも察してください!)

「生理現象だ。仕方ないだろう?」

「生理現象?だったら亜美ちゃんでもこうなるの?」

マリコは上目使いで、土門を睨む。

「そんなわけあるか!」

「だって……」

「お前限定に決まってるだろ!」

「……………」

マリコは耳まで赤くなる。

――――― 勘弁してくれ……。

電気が復旧するまで、土門の苦悩は続くのであった。

ご愁傷さまです。ちーん(笑)

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(こっそり)
管「送信ありがとうございました!(≧∇≦)管理人の頑張る源です。ぜひまたお越しください(^^)」



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