第一章
今日も憂鬱な学校に行く、と思っていた。だが、今日は留美が学校を休んだ。歌絵は留美がいないといじめをしてこない、いわゆる取り巻きみたいな存在だからだ。今日は四葉ちゃんとゆっくり喋って、いい学校生活を送れる。
「純恋〜昨日母ちゃん帰ってこやへんかったんやけど!」
「そうなんだ。」
「もう父ちゃんお怒りやったで。また浮気してるんちゃうかいなって。」
浮気……。何故か親近感が湧く言葉。パパと美咲さんの状況を考えると多分二人は浮気をしていてそこで生まれたのが私だ。浮気、というよりかは不倫なのか。不倫は日本では認めてられていないから、二人は悩まされてきたのだろうか。
「浮気?」
「そうや、うちの母ちゃん浮気癖がすごいんや。」
四葉ちゃんの話を聞くと、四葉ちゃんが生まれる前にマサヤさん(?)と浮気をして子供ができた。でも、四葉ちゃんのお父さんと寄りを戻して、結婚し、四葉ちゃんが生まれた。という経緯があるらしい。ということはお母さんには二人子供がいるということか。それをお父さんが知っていて、和解できるのもすごいな。
「そうなんだ、それ、お父さんから聞いたの?」
「ううん、母ちゃんから聞いた。父ちゃんに内緒ねって。まぁそういう話は昔から聞かされとったんやけど。」
お母さんから、小さい娘に不倫話をするのだろうか……。そして四葉ちゃんが不倫をしていい、と思ったらいけない、とかいう考えはなかったのだろうか。そのお母さんもなかなかすごい人だと思うな。
「すごく個性的なお母さんだね。」
「やろー?あ、今度授業参観あるでその時紹介したるわ!」
授業参観、いや、三ヶ月後くらいか?そういう四葉ちゃんの天然、時差ボケは結構お気に入りのポイントなのだが。天然って、性格を偽ることなくボケるから、私にとっては接しやすい性格の一つ。私の馬鹿さがそんなに目立たない、ということもあるが……。
「まだまだ先だけどね。」
「いいやーん!!あ、すみれも紹介してな。イケメンパパ。」
パパはイケメンか?と思いながらも、四葉ちゃんと話を進める。
「わかったわかった。イケメンって言ったらパパ調子乗るから。」
「えー!!いいやん!
それは写真写りが良かっただけ。普通化け物だから。パパを化け物、といじると怒られる。「おぉおい!!どこでそんな言葉覚えたの!!」ってね。想像つかないでしょ?いつもこんな感じなんだけどね。
「ほら、写真見してみ。」
と言われたので、渋々写真を見せる。よし、一番化け物な写真を……と探しているうちに四葉ちゃんにスマホを奪われた。四葉ちゃんは「ほーらイケメン!!」と言いながら、私に復唱を迫っている。
「パパはイケメン!!はい復唱!」
「パ、パパはイケメン……。」
「声が小さい!」とか「感情込めて!」とかいう四葉ちゃんを見て面白くなってくる。そんなに感情込めて大きな声で言っていると、本当にパパがイケメンに見えてきた。でも、そこら辺の芸能人さんの方がイケメンだしっと思ってたらパパは昔アイドルをしたかった、と話していた記憶が蘇ってきた。そして、昨日のこと、ちゃんと謝らないといけない、と思った。
- 帰宅 -
「ただいまー。」
パパは今日家にいるはず、いつも帰ってくるはずの「おかえり」は帰ってこなかった。私のただいまはリビングの闇に消えていった。そのままパパの部屋に行ったり、パパを探していると寝室からパパが出てきた。
「す、純恋、おかえり。」
「ただいま、こんなところで何してるの?」
「ごめんね、ちょっと寝不足で、」
「そっかちゃんと寝てね。」
パパが寝室で寝るのは珍しい。私とパパはいつも自分の部屋で寝ていて、寝室はお客様がきた時などにしか使わないからだ。誰か、お客様が来ているのかと思い、寝室を覗こうとした時、パパが私にとってのパワーワードを出してきた。
「推しのシングル買っといたから部屋に置いておいたよ。」
推しのシングル__私が一番食いつくもの。そんなこと言われたら早く部屋に戻って鑑賞しないと。寝室を除く気力はうせ、私の脳内は推し様でいっぱいに満たされた。
「ありがと!早速見てくる!パパ大好き!」
パパに謝ることも忘れ、私は一目散に、部屋に戻った。寝室のベッドで何かを隠すように布団にくるまっている美咲さんがいるとも知らずに。
「純恋〜昨日母ちゃん帰ってこやへんかったんやけど!」
「そうなんだ。」
「もう父ちゃんお怒りやったで。また浮気してるんちゃうかいなって。」
浮気……。何故か親近感が湧く言葉。パパと美咲さんの状況を考えると多分二人は浮気をしていてそこで生まれたのが私だ。浮気、というよりかは不倫なのか。不倫は日本では認めてられていないから、二人は悩まされてきたのだろうか。
「浮気?」
「そうや、うちの母ちゃん浮気癖がすごいんや。」
四葉ちゃんの話を聞くと、四葉ちゃんが生まれる前にマサヤさん(?)と浮気をして子供ができた。でも、四葉ちゃんのお父さんと寄りを戻して、結婚し、四葉ちゃんが生まれた。という経緯があるらしい。ということはお母さんには二人子供がいるということか。それをお父さんが知っていて、和解できるのもすごいな。
「そうなんだ、それ、お父さんから聞いたの?」
「ううん、母ちゃんから聞いた。父ちゃんに内緒ねって。まぁそういう話は昔から聞かされとったんやけど。」
お母さんから、小さい娘に不倫話をするのだろうか……。そして四葉ちゃんが不倫をしていい、と思ったらいけない、とかいう考えはなかったのだろうか。そのお母さんもなかなかすごい人だと思うな。
「すごく個性的なお母さんだね。」
「やろー?あ、今度授業参観あるでその時紹介したるわ!」
授業参観、いや、三ヶ月後くらいか?そういう四葉ちゃんの天然、時差ボケは結構お気に入りのポイントなのだが。天然って、性格を偽ることなくボケるから、私にとっては接しやすい性格の一つ。私の馬鹿さがそんなに目立たない、ということもあるが……。
「まだまだ先だけどね。」
「いいやーん!!あ、すみれも紹介してな。イケメンパパ。」
パパはイケメンか?と思いながらも、四葉ちゃんと話を進める。
「わかったわかった。イケメンって言ったらパパ調子乗るから。」
「えー!!いいやん!
それは写真写りが良かっただけ。普通化け物だから。パパを化け物、といじると怒られる。「おぉおい!!どこでそんな言葉覚えたの!!」ってね。想像つかないでしょ?いつもこんな感じなんだけどね。
「ほら、写真見してみ。」
と言われたので、渋々写真を見せる。よし、一番化け物な写真を……と探しているうちに四葉ちゃんにスマホを奪われた。四葉ちゃんは「ほーらイケメン!!」と言いながら、私に復唱を迫っている。
「パパはイケメン!!はい復唱!」
「パ、パパはイケメン……。」
「声が小さい!」とか「感情込めて!」とかいう四葉ちゃんを見て面白くなってくる。そんなに感情込めて大きな声で言っていると、本当にパパがイケメンに見えてきた。でも、そこら辺の芸能人さんの方がイケメンだしっと思ってたらパパは昔アイドルをしたかった、と話していた記憶が蘇ってきた。そして、昨日のこと、ちゃんと謝らないといけない、と思った。
- 帰宅 -
「ただいまー。」
パパは今日家にいるはず、いつも帰ってくるはずの「おかえり」は帰ってこなかった。私のただいまはリビングの闇に消えていった。そのままパパの部屋に行ったり、パパを探していると寝室からパパが出てきた。
「す、純恋、おかえり。」
「ただいま、こんなところで何してるの?」
「ごめんね、ちょっと寝不足で、」
「そっかちゃんと寝てね。」
パパが寝室で寝るのは珍しい。私とパパはいつも自分の部屋で寝ていて、寝室はお客様がきた時などにしか使わないからだ。誰か、お客様が来ているのかと思い、寝室を覗こうとした時、パパが私にとってのパワーワードを出してきた。
「推しのシングル買っといたから部屋に置いておいたよ。」
推しのシングル__私が一番食いつくもの。そんなこと言われたら早く部屋に戻って鑑賞しないと。寝室を除く気力はうせ、私の脳内は推し様でいっぱいに満たされた。
「ありがと!早速見てくる!パパ大好き!」
パパに謝ることも忘れ、私は一目散に、部屋に戻った。寝室のベッドで何かを隠すように布団にくるまっている美咲さんがいるとも知らずに。