第二章
昨日の四葉ちゃんの台詞、なんだったんだろう。その後、タイミングを見計らったようにチャイムが鳴った。四葉ちゃんに聞くタイミングを失い、昨日という一日は終わった。
今日、四葉ちゃんの身に何があるのだろう。そんな心配や不安を抱え、登校する。
「四葉ちゃんおはよう。」
と、言いかけた。私の朝の心配や不安はなんだったのだろう。物理的に「いなくなる。」ではなく、精神的に「いなくなる。」だったのか。私の背筋はこれ以上にないほどの恐怖で凍りついた。四葉ちゃんがこれまでにないほどの憎悪の瞳でこちらを見つめていたのだった。
「ねぇ、四葉ー?ブスミレが怯えてるんだけど!」
「だねーウケるー!」
四葉ちゃん、どうして。……私は固まって声が出なかった。と、同時に出してはいけないと思った。四葉ちゃんが留美側にいる。ということはいじめに加担する。留美にいじめられるのは、なれたのに、四葉ちゃん……私の一番信用していた人に裏切られ、いじめられるのには、私の心は耐えられなかった。
嗚呼、やはり、四葉ちゃんとの関係は「自称」親友だったんだな。私の、早とちりだったんだな。
昨日の、慰めはなんだったの。私を、私の心を、少し絶望の淵からずらしてくれたんじゃなかったの。この出来事のために、精一杯の偽善で私を救って、今、最大限の絶望の淵へ落とそうとした、ということなのか。
嗚呼、私の人生終了したかも。
親は不倫、親友に裏切られ、彼氏に振られ、私の心の居場所はもうどこにもなかった。人を頼ることが怖くなった。パパも、四葉ちゃんも、大雅くんも、いつか私を捨てて遠いところへ行ってしまう。
「なぁ純恋、あんたさ、調子乗ってるよね。被害者ぶってさ、うちらの方が被害者なんですけど。その態度いつ見ても反吐が出る。」
被害者ぶってる、ね。四葉ちゃんも言ってくれるじゃん。でもね、一つ計算外。私の心はもうとっくに崩れている。だから、どれだけ怒りをぶつけても、私の精神を壊そうとしても、私にはこれっぽちも効かないんだよ。四葉ちゃんは私のこと観察できたのかな。もう少し、私のこと理解できた?
私は、二人の異常さに笑えてきた。口角が勝手に上がり、二人を死んだ目で見つめる。睨む、泣く、などは逆効果。だったら、この絶望の状況を楽しんでみようじゃないか。そうしたら二人は一瞬怯むでしょ。「何こいつ。異常だ。」と思わせる。どう、完璧でしょ。
「はぁ!?何こいつ、気持ち悪!」
「純恋、マジで気持ち悪いよ?何その顔。口は笑ってんのに目ぇ笑ってないの最高におかしい。」
褒め言葉ありがとうございますね。口は笑ってるのに、目は笑ってない。その通り。今の私は、今目の前にいるあなたたちが作った「春上 純恋」ですよ。
「チッ、四葉いくよ。」
「うん。」
留美が去る。四葉も去る。昨日まであんなに味方してくれたのに。でも、もう後戻りする必要はない、昔は昔、今は今。過去のことは引き摺らない。そう心に決めてこれからの人生を歩んでいく。
「あは……あはは。」
私の口から乾いた声が出た。どんなに心で強がっても、一度傷を覆った心は戻らない。流石に強がっただけではダメだった。開き直るだけではダメだった。人とはそういう生き物。一度傷ついた心には、どれだけ薬を塗っても、痛がろうとしなくても、最後は悲痛な叫びをあげて壊れていくのだった。
今日、四葉ちゃんの身に何があるのだろう。そんな心配や不安を抱え、登校する。
「四葉ちゃんおはよう。」
と、言いかけた。私の朝の心配や不安はなんだったのだろう。物理的に「いなくなる。」ではなく、精神的に「いなくなる。」だったのか。私の背筋はこれ以上にないほどの恐怖で凍りついた。四葉ちゃんがこれまでにないほどの憎悪の瞳でこちらを見つめていたのだった。
「ねぇ、四葉ー?ブスミレが怯えてるんだけど!」
「だねーウケるー!」
四葉ちゃん、どうして。……私は固まって声が出なかった。と、同時に出してはいけないと思った。四葉ちゃんが留美側にいる。ということはいじめに加担する。留美にいじめられるのは、なれたのに、四葉ちゃん……私の一番信用していた人に裏切られ、いじめられるのには、私の心は耐えられなかった。
嗚呼、やはり、四葉ちゃんとの関係は「自称」親友だったんだな。私の、早とちりだったんだな。
昨日の、慰めはなんだったの。私を、私の心を、少し絶望の淵からずらしてくれたんじゃなかったの。この出来事のために、精一杯の偽善で私を救って、今、最大限の絶望の淵へ落とそうとした、ということなのか。
嗚呼、私の人生終了したかも。
親は不倫、親友に裏切られ、彼氏に振られ、私の心の居場所はもうどこにもなかった。人を頼ることが怖くなった。パパも、四葉ちゃんも、大雅くんも、いつか私を捨てて遠いところへ行ってしまう。
「なぁ純恋、あんたさ、調子乗ってるよね。被害者ぶってさ、うちらの方が被害者なんですけど。その態度いつ見ても反吐が出る。」
被害者ぶってる、ね。四葉ちゃんも言ってくれるじゃん。でもね、一つ計算外。私の心はもうとっくに崩れている。だから、どれだけ怒りをぶつけても、私の精神を壊そうとしても、私にはこれっぽちも効かないんだよ。四葉ちゃんは私のこと観察できたのかな。もう少し、私のこと理解できた?
私は、二人の異常さに笑えてきた。口角が勝手に上がり、二人を死んだ目で見つめる。睨む、泣く、などは逆効果。だったら、この絶望の状況を楽しんでみようじゃないか。そうしたら二人は一瞬怯むでしょ。「何こいつ。異常だ。」と思わせる。どう、完璧でしょ。
「はぁ!?何こいつ、気持ち悪!」
「純恋、マジで気持ち悪いよ?何その顔。口は笑ってんのに目ぇ笑ってないの最高におかしい。」
褒め言葉ありがとうございますね。口は笑ってるのに、目は笑ってない。その通り。今の私は、今目の前にいるあなたたちが作った「春上 純恋」ですよ。
「チッ、四葉いくよ。」
「うん。」
留美が去る。四葉も去る。昨日まであんなに味方してくれたのに。でも、もう後戻りする必要はない、昔は昔、今は今。過去のことは引き摺らない。そう心に決めてこれからの人生を歩んでいく。
「あは……あはは。」
私の口から乾いた声が出た。どんなに心で強がっても、一度傷を覆った心は戻らない。流石に強がっただけではダメだった。開き直るだけではダメだった。人とはそういう生き物。一度傷ついた心には、どれだけ薬を塗っても、痛がろうとしなくても、最後は悲痛な叫びをあげて壊れていくのだった。