青天に鐘がなる
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
好きだとか付き合うとかそんなことはひとっ飛びしてリンクに告げられた言葉に名前が最初に抱いた感想は「それはダメだ」だった。
なぜならリンクはこのハイラルを救う勇者様で、そんなリンクを留めることはできないからだ。
「リンクには……まだやることがあるでしょう?」
「うん」
「だから、私なんかに縛られちゃダメだよ」
「……」
黙ってしまったリンクは無表情というか考えが読めなくて、遥か未来を見ているのか遠い過去を見ているのか。口を固く結んで遠い目をしていた。
——きっと私たちは咲く場所が違うから。
リンクからもらったゴーゴースミレも、家の前の花壇で育てようとすると上手く育たないのだ。人や物にはそれぞれ居場所や役割があって。それが世界の掟なんだ。
エノキダの結婚式が終わり少ししたらリンクはまたガノン討伐のために旅立つ。
それ以来リンクがイチカラ村に戻ることはなかった。