Severus Snape
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「スネイプ教授!今日も目の下の隈が最高に妖しげな大人な男性を演出してますね!大好きです!」
「そうか。誰かこいつの口を結んでやれ」
しんしんと雪が降り積もるホグワーツ。漆黒のローブを靡かせ、廊下を足早に歩くのは魔法薬学教授のセブルス・スネイプの姿がそこにはあった。
そしてその後ろを小走りで追いかけるのは、緑のローブに身を包んだスリザリンの四年生であるナマエ・ミョウジ。
この様子は、今ではホグワーツの日常と言ってもいいくらいには生徒達含めホグワーツ中に浸透していた。
すれ違う生徒や教師の「また今日もか」という生暖かい眼差しを受けて、スネイプの眉間にはいつも以上に深く谷間が刻まれていく。
そんな視線を気にも止めず――気づいているのかすら怪しいが――ナマエはスネイプへと問いかけた。
「スネイプ教授、今日はどちらへ?」
「なぜ貴様に告げねばならん」
スネイプの足の速さについて行くために、ランニングをしているかのようになるナマエ。
長い廊下を通り過ぎて、闇の魔術に対する防衛術の塔へと入る。スネイプが階段を一段飛ばしで降りれば、ナマエは最後の四段を飛び降りた。
べちゃ、と地面に手をつく音がホールに響く。
その音にスネイプがちらりと振り返れば、蛙のように手と足を地面につけて微動だにしないナマエの姿がそこにはあった。
「……何をしている」
「いや、ちょっと痺れまして……」
スネイプはふんと鼻を鳴らすと、くるりと踵を返してナマエへと近づく。二の腕を掴みぐっと力を込めれば、最も簡単にナマエの体躯は四つ足から二足歩行へと戻った。
「スコージファイ」
杖を出し軽く振ってやれば、ローブに着いた埃や、着地の時に擦りむいたであろう膝と手のひらの怪我は跡形もなく綺麗さっぱりと無くなった。
「わ!ありがとうございます!スネイプ教授ってば優しい!そんな不器用な優しさをくれるところも大好き!」
「陳腐な礼よりも、その止まらない口を一刻も早く噤んで頂ける方が我輩にとっては感謝を感じますな」
この小娘は一体全体どうして我輩なんぞに懐いてしまったのか――スネイプはまたしても自身への好意を紡ぎ出したナマエを後ろに連れて、目的地へまた足を動かし始めた。速度は先ほどよりも少し、ゆっくりと。
***
次の日――魔法薬学の授業は、これまたいつも通りグリフィンドールとスリザリンの合同授業だった。
一番前の席をいの一番に取り、教科書と羊皮紙に羽ペンと完璧な座学セットを机に出して、授業開始を今か今かと待ち望む。
懐中時計がかちり、と鳴った瞬間、扉がバタン!と大きな音を立てて開いた。風を切って教壇へと上るのは、待ちに待ったセブルス・スネイプだ。
「諸君にはこの後【頭冴え薬】を調合してもらう。その為にも、この薬がどういうものなのか……手順を羊皮紙に書き写していただくとしよう。諸君のそのちっぽけな頭の中に入るとは到底思ってはおらぬがな」
グリフィンドールの席を見て、ふんと小馬鹿にしたように鼻を鳴らすスネイプに、クスクスと笑いが上がるスリザリンの席。
スネイプの「教科書百二十四ページ」という言葉と共に、一斉に教科書を開く。
「……して、【頭冴え薬】は濃い緑になってはならぬ。肝に銘じておけ。諸君らには次回、これを作って頂くとしよう。そのボウトラックルも住めそうな頭の中に少しでも知識を詰め込んでくるのだな」
スネイプがそう言うが早いか、授業の終わりを告げる鐘が鳴り響く。
瞬く間に説明を終えたスネイプは杖を一振りして教科書を片付けると、来た時と同じように足早に扉へと向かった。
スネイプの授業は、皆からは「あまりにも説明が無さすぎる」という評価がおおよそなのだが、ナマエからしてみればとても端的に要点だけをまとめて教えてくれていると感じていた。
それは盲目的にスネイプしか見えていないナマエには仕方のない事だった。
そんな事はつゆ程も知らないスネイプ。漆黒のローブを翻し、大股でスリザリンのテーブル横を通り過ぎようとした時だった。
「スネイプ教授!」
ソプラノ調の声に振り向けば、自分を引き留めたのはナマエだという事がわかった。
「何だね。授業は終わりだ。何か質問でも?」
歩みを止められた事で、少し苛立ちを含んだ声色で答えてしまった。
が、目の前の少女はそれを気にする素振りも見せず、少し頬を赤く染めた。
「いいえ!質問はありません!スネイプ教授、授業を行う教授も最高にクールでした!大好きです!」
授業の感想を伝えたくて!と教室の真ん中で頬を赤らめて発した少女に、グリフィンドールもスリザリンも目を丸くして渦中の二人を眺めていた。それはスネイプも同じ心境だった。
時が止まったのかというくらい長い沈黙の後、先に現実へと戻って来たのはスネイプだった。
「……くだらん」
眉間の皺を深めて、スネイプは再度振り返り足早に地下牢教室を出て行ってしまった。
残された生徒たちもハッと我に帰ると、そそくさと教室を出ていく。
スネイプの去った扉を眺めていると、肩に軽めの衝撃が走った。それに振り返れば、そこに居たのは綺麗なプラチナブロンドの髪に、同じスリザリンのローブ。あの有名なマルフォイ家の御子息、ドラコ・マルフォイだ。
ドラコは一つ短く息を吐くと、ナマエを座るよう促した。それに従って椅子に腰掛ければ、ドラコは嗜める様に「なぁ」と口を開いた。
「ミョウジ。お前が先生のことを好きなのは分かるが……あまりにも開けっぴろげすぎやしないか?」
「でも!口で言わないと伝わるものも伝わらないよ!」
むっと顔を顰めて勢い良く立ち上がるナマエに、ドラコは「落ち着け」とナマエのローブの裾を引く。
その引力に、ナマエは不服そうに、もう一度椅子に腰掛けた。
「なあ、ミョウジ。僕は何もスネイプ先生へのアタックを諦めろなんて言っているわけじゃない」
「じゃあなんだって言うのさ」
「お前なら先生の性格は分かるだろう?そんなに押せ押せとアタックされてしまうと、お前も先生も疲れてしまうんじゃないか?」
ドラコの言葉にナマエは思考を巡らせる。頭に思い浮かべるのは、あの黒いローブを身に纏い、眉間には深く谷を作っている想い人のスネイプの姿だ。
確かにあのスネイプの事だ。常に一人で居る彼は、人の好意というものには疎いだろう。
うんうんと考え始めたナマエを目の前にドラコは続けた。
「だから、先生のためになる事をするんだな。それなら先生もミョウジの事を少しは見てくれるんじゃないか?」
「……なるほど!」
「押してダメなら引いてみろってやつだな」
「さすがマルフォイ家の御子息だ!」
早速スネイプ教授のためになる事を探さないと!
ナマエは勢いよく立ち上がると、脇目も振らず教室から出ていった。
残されたドラコは、先ほどと寸分違わぬナマエの勢いに目を丸くして、ナマエの飛び出した扉を見やった。
「まるで嵐だな」と呟く他なかったが、その声色はまるでナマエの背中を押しているかのように優しく教室内に響いた。
***
「この日の薬学は最悪だった」と、のちにホグワーツ中で囁かれるくらいには、この日のスネイプの気は荒んでいた。
理由は簡単だった。あれだけ周りを彷徨いていたあの少女が、ある日を境に、全くもって纏わり付かなくなったのだ。
毎度授業では開けば鬱陶しく「教授、好きです」と告げていた口は、弧を描くだけで終わってしまった。
通路ではたりと出会えば笑顔を携えて「教授!」とかけられていた声も、今となっては視線が交わされても微笑みを貼り付けて頭を下げられるだけだった。
今までが異常だったのだ。普通に戻っただけ――そう言い聞かすも、何かが胸の奥に突っかかって取れなくなってしまった様なもどかしさに、スネイプは近場の生徒たちに手当たり次第に減点を振り撒いて気を紛らわせる他なかった。
何をそんな、小娘一人の言葉に翻弄されて――
チッと舌打ちをし、足早に地下へと歩みを進める。
こういう時は何かに没頭して忘れるのが一番だ。
ローブへ手を突っ込むのと同時に勢いよく扉を開ける。身を乗り出して扉を潜り、素早く杖を取り出し一振りすれば、ふわりと宙に浮いた鍋たちが定位置へと着く。
ぐつぐつと煮たつ鍋をぼんやりと眺める。
ぼこぼこと泡立つ鍋を、何も映していないかのように暗い瞳が瞬きもせずにじっと見つめる。
そんな心ここに在らずなスネイプが鍋の異変に気づいたのは、鍋の色がいつもと違う色へと変色して、鍋から鮮やかなショッキングピンク色の泡が零れ落ちた時だった。
やってしまった!
スネイプが慌ててエバネスコを唱えると、泡でドロドロに溶け始めた鍋は綺麗さっぱり目前から消えた。
いつもなら間違い様のない実験なのにも関わらず大失敗をしてしまった現状に、スネイプは頭を抱えた。
「何を……そんなに焦っているのだ、セブルス・スネイプ……」
側にあった簡素な椅子に、半ばもたれ掛かるように座り込む。
ふぅ、と一息ついて目を閉じれば、脳裏へ思い浮かぶのはあの屈託のない笑みを浮かべた少女の姿であった。
もう、分かったじゃないか――
誰かが耳元で囁いた気がした。
認めてしまえよ、セブルス・スネイプ。お前はあの子の事が――
そこまで聞こえた気がして、はっと勢いよく目を開ける。
認めたくなかった。認めてしまえば、それは自身が彼女に執着しているという事を嫌でも思い知らされるからだ。
スネイプは臆病だった。この様な事など、学生の時――いや、もっと昔に、それこそ気の遠くなる様な過去に置いてきた物だったはずなのだ。それを今更。
そう思いつつも、あの甘く優しい魔法の様な笑みは、スネイプの心から離れていくことはなかった。
***
「ミョウジ、先生がお呼びだ」
ナマエがスネイプとの過度な接触を避け始めてから数週間が経ったある日。図書室で借りた本と談話室で格闘していると、呼び出しを受けた。自分を呼ぶ声に振り向けば、そこに居たのは不機嫌そうなドラコの姿があった。
「え?」
素っ頓狂な反応にドラコは一つ大きくため息をつくと、眉根に皺を寄せた。美形が台無しじゃないか。
「台無しにしているのはどこのどいつだ?全く。……スネイプ先生がお前をお呼びだ。本日午後八時、夕食後に地下牢教室へ一人でくるようにと伝言だ」
「あれ、聞こえてる。もしかして会心術?」
「全部口から出ていたぞ」
ドラコの指が目の前にぬるりと出てきたかと思うと、ばちんと小気味のいい音と共に、額に痛みが走った。
「い………………ったぁ…………!」
目に涙を溜めながらも、じんじんと痛む額を抑える。
「ふん、良い気味だ。……さて。僕はちゃんと伝えたからな、忘れずに行くんだぞ」
出血とかしてない?結構な痛みだけど?と、一人わたわたと慌てるナマエを他所にドラコはそう一言告げると、談話室から出ていってしまった。
本日午後八時、地下牢教室――……
今までならばワクワクと胸が躍るのだが、今は別だ。
スネイプ先生のためになることをする。その一心でこの数週間を頑張ってきたのに、今このタイミングで呼び出しだなんて、そんなもの今までの努力が水の泡になってしまう。
ちらりと時計に視線を合わせれば、時刻は午後六時。夕食の時間だ。
***
夕食は全くもって喉を通らなかった――と言えればよかった。ハウスエルフの出す食事はどれを取っても美味で、腹八分目までたらふく平らげてしまった。
懐に忍ばせた懐中時計にちらりと目をやれば、時刻はもう少しで八時というところを示していた。
重い足取りで寮生の波と反対方向へと足を進める。
地下牢教室への階段を降り始めれば、いつものように知らない何かと、知らなくても良い何かを混ぜ合わせた薬品の香りが鼻を掠める。そのはずだった。だがどうだろうか。今は不思議と何も香らず、代わりに漂ってくるのはほのかに甘い香りだった。
その香りに、不思議とナマエの足は階段を降りる速度を早めた。ゆっくり、そろりと一歩ずつだった足並みは、いつしか駆け出してしまうのではないかというくらい早くなっていた。
「これも教授の魔法か……?」
廊下は走らない!といつも言われていたのに、つい駆け出してしまった。そう我に帰った時には既に長い階段を降り切っていて、ナマエの目の前にはひとつの扉があった。
扉から漏れ出す光を前に、目を閉じて深呼吸をひとつする。
大丈夫だ。何を緊張しているんだナマエ。いつもの様にすれば良いだけじゃないか。
そう己に暗示をかけていたからか、目の前の扉がいつその重苦しい音を立てて開いたのか、ナマエは全く気づかなかった。
「……何をしているのかね」
久々に耳に溶け込んだ低く、そしていつもの様な訝しげな声に、ナマエは閉じていた目を勢いよく開いた。
視線を上にやれば、そこにはここの部屋の主人が眉間に深く谷を作って居た。
「あ……教授、どうも、こんばんは。あの、ドラコから八時にここに行けと聞きまして……」
いつもならすらりと出てくる言葉が、何故だか辿々しくなる。その原因は自分が作ったものだなんて、自分が一番分かっているのに。
少しの沈黙の後、スネイプが息を吸う音が聞こえた。
「……入りたまえ」
その声にナマエは顔を上げた。長く闇の様に黒いローブを翻して、部屋の主人は扉を開いたまま、元いた部屋へと戻って行ってしまった。その背中を追う様に、ナマエの足もまたおずおずと扉を潜り部屋へと足を踏み入れた。
***
今までのナマエならば、スネイプ教授と二人きりの時間なんて夢みたいだ!とはしゃいでいただろう。今はどうかと問われれば、幸せなのは幸せなのだが――
「そこにかけなさい」
スネイプに言われた通り、来客用のソファに体を沈める。静かな室内に、スプリングがぎしりと悲鳴をあげた。
想い人と二人きり。だが、最近あまり会話もしていない。そして急遽呼び出された内容も分からない。ナマエの頭は緊張と気まずさで真っ白だった。
何かしてしまっただろうか。教授の為にと思った行動が、もしかして不利益になっていただろうか。教授に泥を塗ってしまったのではないか。
悶々と考えが悪い方向に向いてしまう。
「ミス・ミョウジ」
ふと呼ばれた苗字に顔を上げる。目の前に出されたマグカップは、ほくほくと白い湯気を立てていた。
「……飲みたまえ」
「あ……どうも、ありがとうございます」
気まずさにカップに口をつければ、そこから香ったのは、あの地下牢教室への階段を降りていた時に嗅いだ、チョコレートとミルクの混ざった香りだった。
ごくりと一口喉へ流せば、暖かさが体を包んだ。ほぅとカップから口を離す頃には、先程までの緊張は嘘の様に解れていた。
どれくらい沈黙をしていただろうか。先に口を開いたのはスネイプだった。
「君は――最近、変わった」
その一言にナマエは顔を上げ、スネイプを見た。目の前のスネイプはどう切り出して良いか分からないようで、口をまごまごと動かしていた。
「……何故だ」
「ええと……それは、どういう……」
「何故、目を合わさなくなった」
疑問系ではないそれに、ナマエはバツが悪そうに眉を顰め、視線を逸らした。そして、その変化を見逃すスネイプではなかった。スネイプの眉間で谷を作って居た皺は、もっと深度を深めた。
「……我輩は君を、稀有な生徒だと認識していた。皆が寄り付かぬ我輩の周りをちょろちょろと動き回り、声を掛け、そして笑顔を見せた。屈託のない、笑顔を。だが今は君も他の生徒と同じで我輩からは距離をとって――」
スネイプの言葉に、ナマエは目を開いた。
教授にはそう見えていたのかと。
視線を上げれば、スネイプの視線はテーブルの上のマグカップを右往左往していた。こんなスネイプは初めてだった。いつもなら視線で射殺してしまうようなそれは、不安に塗れていた。
そのスネイプの表情に、ナマエの口は咄嗟に開いてスネイプの言葉を遮った。
「あの!違うんです!」
ナマエの言葉に、スネイプは右往左往していた視線をナマエへと移した。
「それには訳があって!どこから話せば良いかな……うーんと……」
「……ゆっくりで構わん」
スネイプの言葉に、ナマエはひとつひとつゆっくりと順を追って話した。
最近は薬草学に没頭していた事。
そしてそれは魔法薬学で一目置かれる為にしていた事。
そしてどうしてそう考えたのかという事。
そして今でも、スネイプの事を大好きだという事。
全てを洗いざらい曝け出した。これでどう思われてもこれが私の全てだ。すっかり冷えてしまったマグカップに口をつける。冷えたココアはナマエの羞恥に塗れた赤い顔を冷ますにはちょうど良かった。
耳を傾けてくれていたスネイプにちらりと視線を戻せば、そこには先程までのナマエの様に、頬に赤みを灯したスネイプの姿がそこにはあった。
「えっ」
ナマエの口から漏れた声に、ばちりと視線が噛み合う。スネイプは咄嗟に節くれだった左手で自分の口を覆った。
「スネイプ教授?」
「言うな」
「いや、言うなってどういう」
「口を開くな」
「でも教授、顔が赤く――」
「黙れ」
スネイプの抵抗にナマエは口を噤んだ。部屋の中では暖炉の薪がぱきりと割れる音が響くのみだった。
どれくらいそうしていただろうか。先に息を吐いたのはスネイプだった。
「……ならば、今後は温室へ行くのは控える様に」
「えっ、何故ですか!」
今まで頑張ってきたのに!ナマエの頭はマンドレイクの鳴き声を聞いた時くらいに衝撃が走った。
「魔法薬学で一目置かれたいのであろう?それならばここへ来るのが妥当ではないのかね?」
「でも、スネイプ教授にご迷惑がかかるのではないでしょうか……?」
ナマエの一言に、スネイプはふんと鼻を鳴らした。
「迷惑?こんなもの、迷惑の一つにもなりはせぬ。我輩が手取り足取り教えて差し上げよう。そして、いつもの調子で居てもらわねば困る」
「いつもの調子?」
「子犬の様に周りを駆けてもらわねば、こちらの調子が崩れると言うものだ」
「それって……」
ナマエが言うが早いか、スネイプはソファから腰を上げて扉へと向かった。
「寮まで送ろう」
スネイプの言葉に、ナマエは小走りでその後ろ姿を追った。その顔には、屈託なのない笑みを浮かべて。
「スネイプ教授、大好きです!」
「そうか。誰かこいつの口を結んでやれ」
しんしんと雪が降り積もるホグワーツ。漆黒のローブを靡かせ、廊下を足早に歩くのは魔法薬学教授のセブルス・スネイプの姿がそこにはあった。
そしてその後ろを小走りで追いかけるのは、緑のローブに身を包んだスリザリンの四年生であるナマエ・ミョウジ。
この様子は、今ではホグワーツの日常と言ってもいいくらいには生徒達含めホグワーツ中に浸透していた。
すれ違う生徒や教師の「また今日もか」という生暖かい眼差しを受けて、スネイプの眉間にはいつも以上に深く谷間が刻まれていく。
そんな視線を気にも止めず――気づいているのかすら怪しいが――ナマエはスネイプへと問いかけた。
「スネイプ教授、今日はどちらへ?」
「なぜ貴様に告げねばならん」
スネイプの足の速さについて行くために、ランニングをしているかのようになるナマエ。
長い廊下を通り過ぎて、闇の魔術に対する防衛術の塔へと入る。スネイプが階段を一段飛ばしで降りれば、ナマエは最後の四段を飛び降りた。
べちゃ、と地面に手をつく音がホールに響く。
その音にスネイプがちらりと振り返れば、蛙のように手と足を地面につけて微動だにしないナマエの姿がそこにはあった。
「……何をしている」
「いや、ちょっと痺れまして……」
スネイプはふんと鼻を鳴らすと、くるりと踵を返してナマエへと近づく。二の腕を掴みぐっと力を込めれば、最も簡単にナマエの体躯は四つ足から二足歩行へと戻った。
「スコージファイ」
杖を出し軽く振ってやれば、ローブに着いた埃や、着地の時に擦りむいたであろう膝と手のひらの怪我は跡形もなく綺麗さっぱりと無くなった。
「わ!ありがとうございます!スネイプ教授ってば優しい!そんな不器用な優しさをくれるところも大好き!」
「陳腐な礼よりも、その止まらない口を一刻も早く噤んで頂ける方が我輩にとっては感謝を感じますな」
この小娘は一体全体どうして我輩なんぞに懐いてしまったのか――スネイプはまたしても自身への好意を紡ぎ出したナマエを後ろに連れて、目的地へまた足を動かし始めた。速度は先ほどよりも少し、ゆっくりと。
***
次の日――魔法薬学の授業は、これまたいつも通りグリフィンドールとスリザリンの合同授業だった。
一番前の席をいの一番に取り、教科書と羊皮紙に羽ペンと完璧な座学セットを机に出して、授業開始を今か今かと待ち望む。
懐中時計がかちり、と鳴った瞬間、扉がバタン!と大きな音を立てて開いた。風を切って教壇へと上るのは、待ちに待ったセブルス・スネイプだ。
「諸君にはこの後【頭冴え薬】を調合してもらう。その為にも、この薬がどういうものなのか……手順を羊皮紙に書き写していただくとしよう。諸君のそのちっぽけな頭の中に入るとは到底思ってはおらぬがな」
グリフィンドールの席を見て、ふんと小馬鹿にしたように鼻を鳴らすスネイプに、クスクスと笑いが上がるスリザリンの席。
スネイプの「教科書百二十四ページ」という言葉と共に、一斉に教科書を開く。
「……して、【頭冴え薬】は濃い緑になってはならぬ。肝に銘じておけ。諸君らには次回、これを作って頂くとしよう。そのボウトラックルも住めそうな頭の中に少しでも知識を詰め込んでくるのだな」
スネイプがそう言うが早いか、授業の終わりを告げる鐘が鳴り響く。
瞬く間に説明を終えたスネイプは杖を一振りして教科書を片付けると、来た時と同じように足早に扉へと向かった。
スネイプの授業は、皆からは「あまりにも説明が無さすぎる」という評価がおおよそなのだが、ナマエからしてみればとても端的に要点だけをまとめて教えてくれていると感じていた。
それは盲目的にスネイプしか見えていないナマエには仕方のない事だった。
そんな事はつゆ程も知らないスネイプ。漆黒のローブを翻し、大股でスリザリンのテーブル横を通り過ぎようとした時だった。
「スネイプ教授!」
ソプラノ調の声に振り向けば、自分を引き留めたのはナマエだという事がわかった。
「何だね。授業は終わりだ。何か質問でも?」
歩みを止められた事で、少し苛立ちを含んだ声色で答えてしまった。
が、目の前の少女はそれを気にする素振りも見せず、少し頬を赤く染めた。
「いいえ!質問はありません!スネイプ教授、授業を行う教授も最高にクールでした!大好きです!」
授業の感想を伝えたくて!と教室の真ん中で頬を赤らめて発した少女に、グリフィンドールもスリザリンも目を丸くして渦中の二人を眺めていた。それはスネイプも同じ心境だった。
時が止まったのかというくらい長い沈黙の後、先に現実へと戻って来たのはスネイプだった。
「……くだらん」
眉間の皺を深めて、スネイプは再度振り返り足早に地下牢教室を出て行ってしまった。
残された生徒たちもハッと我に帰ると、そそくさと教室を出ていく。
スネイプの去った扉を眺めていると、肩に軽めの衝撃が走った。それに振り返れば、そこに居たのは綺麗なプラチナブロンドの髪に、同じスリザリンのローブ。あの有名なマルフォイ家の御子息、ドラコ・マルフォイだ。
ドラコは一つ短く息を吐くと、ナマエを座るよう促した。それに従って椅子に腰掛ければ、ドラコは嗜める様に「なぁ」と口を開いた。
「ミョウジ。お前が先生のことを好きなのは分かるが……あまりにも開けっぴろげすぎやしないか?」
「でも!口で言わないと伝わるものも伝わらないよ!」
むっと顔を顰めて勢い良く立ち上がるナマエに、ドラコは「落ち着け」とナマエのローブの裾を引く。
その引力に、ナマエは不服そうに、もう一度椅子に腰掛けた。
「なあ、ミョウジ。僕は何もスネイプ先生へのアタックを諦めろなんて言っているわけじゃない」
「じゃあなんだって言うのさ」
「お前なら先生の性格は分かるだろう?そんなに押せ押せとアタックされてしまうと、お前も先生も疲れてしまうんじゃないか?」
ドラコの言葉にナマエは思考を巡らせる。頭に思い浮かべるのは、あの黒いローブを身に纏い、眉間には深く谷を作っている想い人のスネイプの姿だ。
確かにあのスネイプの事だ。常に一人で居る彼は、人の好意というものには疎いだろう。
うんうんと考え始めたナマエを目の前にドラコは続けた。
「だから、先生のためになる事をするんだな。それなら先生もミョウジの事を少しは見てくれるんじゃないか?」
「……なるほど!」
「押してダメなら引いてみろってやつだな」
「さすがマルフォイ家の御子息だ!」
早速スネイプ教授のためになる事を探さないと!
ナマエは勢いよく立ち上がると、脇目も振らず教室から出ていった。
残されたドラコは、先ほどと寸分違わぬナマエの勢いに目を丸くして、ナマエの飛び出した扉を見やった。
「まるで嵐だな」と呟く他なかったが、その声色はまるでナマエの背中を押しているかのように優しく教室内に響いた。
***
「この日の薬学は最悪だった」と、のちにホグワーツ中で囁かれるくらいには、この日のスネイプの気は荒んでいた。
理由は簡単だった。あれだけ周りを彷徨いていたあの少女が、ある日を境に、全くもって纏わり付かなくなったのだ。
毎度授業では開けば鬱陶しく「教授、好きです」と告げていた口は、弧を描くだけで終わってしまった。
通路ではたりと出会えば笑顔を携えて「教授!」とかけられていた声も、今となっては視線が交わされても微笑みを貼り付けて頭を下げられるだけだった。
今までが異常だったのだ。普通に戻っただけ――そう言い聞かすも、何かが胸の奥に突っかかって取れなくなってしまった様なもどかしさに、スネイプは近場の生徒たちに手当たり次第に減点を振り撒いて気を紛らわせる他なかった。
何をそんな、小娘一人の言葉に翻弄されて――
チッと舌打ちをし、足早に地下へと歩みを進める。
こういう時は何かに没頭して忘れるのが一番だ。
ローブへ手を突っ込むのと同時に勢いよく扉を開ける。身を乗り出して扉を潜り、素早く杖を取り出し一振りすれば、ふわりと宙に浮いた鍋たちが定位置へと着く。
ぐつぐつと煮たつ鍋をぼんやりと眺める。
ぼこぼこと泡立つ鍋を、何も映していないかのように暗い瞳が瞬きもせずにじっと見つめる。
そんな心ここに在らずなスネイプが鍋の異変に気づいたのは、鍋の色がいつもと違う色へと変色して、鍋から鮮やかなショッキングピンク色の泡が零れ落ちた時だった。
やってしまった!
スネイプが慌ててエバネスコを唱えると、泡でドロドロに溶け始めた鍋は綺麗さっぱり目前から消えた。
いつもなら間違い様のない実験なのにも関わらず大失敗をしてしまった現状に、スネイプは頭を抱えた。
「何を……そんなに焦っているのだ、セブルス・スネイプ……」
側にあった簡素な椅子に、半ばもたれ掛かるように座り込む。
ふぅ、と一息ついて目を閉じれば、脳裏へ思い浮かぶのはあの屈託のない笑みを浮かべた少女の姿であった。
もう、分かったじゃないか――
誰かが耳元で囁いた気がした。
認めてしまえよ、セブルス・スネイプ。お前はあの子の事が――
そこまで聞こえた気がして、はっと勢いよく目を開ける。
認めたくなかった。認めてしまえば、それは自身が彼女に執着しているという事を嫌でも思い知らされるからだ。
スネイプは臆病だった。この様な事など、学生の時――いや、もっと昔に、それこそ気の遠くなる様な過去に置いてきた物だったはずなのだ。それを今更。
そう思いつつも、あの甘く優しい魔法の様な笑みは、スネイプの心から離れていくことはなかった。
***
「ミョウジ、先生がお呼びだ」
ナマエがスネイプとの過度な接触を避け始めてから数週間が経ったある日。図書室で借りた本と談話室で格闘していると、呼び出しを受けた。自分を呼ぶ声に振り向けば、そこに居たのは不機嫌そうなドラコの姿があった。
「え?」
素っ頓狂な反応にドラコは一つ大きくため息をつくと、眉根に皺を寄せた。美形が台無しじゃないか。
「台無しにしているのはどこのどいつだ?全く。……スネイプ先生がお前をお呼びだ。本日午後八時、夕食後に地下牢教室へ一人でくるようにと伝言だ」
「あれ、聞こえてる。もしかして会心術?」
「全部口から出ていたぞ」
ドラコの指が目の前にぬるりと出てきたかと思うと、ばちんと小気味のいい音と共に、額に痛みが走った。
「い………………ったぁ…………!」
目に涙を溜めながらも、じんじんと痛む額を抑える。
「ふん、良い気味だ。……さて。僕はちゃんと伝えたからな、忘れずに行くんだぞ」
出血とかしてない?結構な痛みだけど?と、一人わたわたと慌てるナマエを他所にドラコはそう一言告げると、談話室から出ていってしまった。
本日午後八時、地下牢教室――……
今までならばワクワクと胸が躍るのだが、今は別だ。
スネイプ先生のためになることをする。その一心でこの数週間を頑張ってきたのに、今このタイミングで呼び出しだなんて、そんなもの今までの努力が水の泡になってしまう。
ちらりと時計に視線を合わせれば、時刻は午後六時。夕食の時間だ。
***
夕食は全くもって喉を通らなかった――と言えればよかった。ハウスエルフの出す食事はどれを取っても美味で、腹八分目までたらふく平らげてしまった。
懐に忍ばせた懐中時計にちらりと目をやれば、時刻はもう少しで八時というところを示していた。
重い足取りで寮生の波と反対方向へと足を進める。
地下牢教室への階段を降り始めれば、いつものように知らない何かと、知らなくても良い何かを混ぜ合わせた薬品の香りが鼻を掠める。そのはずだった。だがどうだろうか。今は不思議と何も香らず、代わりに漂ってくるのはほのかに甘い香りだった。
その香りに、不思議とナマエの足は階段を降りる速度を早めた。ゆっくり、そろりと一歩ずつだった足並みは、いつしか駆け出してしまうのではないかというくらい早くなっていた。
「これも教授の魔法か……?」
廊下は走らない!といつも言われていたのに、つい駆け出してしまった。そう我に帰った時には既に長い階段を降り切っていて、ナマエの目の前にはひとつの扉があった。
扉から漏れ出す光を前に、目を閉じて深呼吸をひとつする。
大丈夫だ。何を緊張しているんだナマエ。いつもの様にすれば良いだけじゃないか。
そう己に暗示をかけていたからか、目の前の扉がいつその重苦しい音を立てて開いたのか、ナマエは全く気づかなかった。
「……何をしているのかね」
久々に耳に溶け込んだ低く、そしていつもの様な訝しげな声に、ナマエは閉じていた目を勢いよく開いた。
視線を上にやれば、そこにはここの部屋の主人が眉間に深く谷を作って居た。
「あ……教授、どうも、こんばんは。あの、ドラコから八時にここに行けと聞きまして……」
いつもならすらりと出てくる言葉が、何故だか辿々しくなる。その原因は自分が作ったものだなんて、自分が一番分かっているのに。
少しの沈黙の後、スネイプが息を吸う音が聞こえた。
「……入りたまえ」
その声にナマエは顔を上げた。長く闇の様に黒いローブを翻して、部屋の主人は扉を開いたまま、元いた部屋へと戻って行ってしまった。その背中を追う様に、ナマエの足もまたおずおずと扉を潜り部屋へと足を踏み入れた。
***
今までのナマエならば、スネイプ教授と二人きりの時間なんて夢みたいだ!とはしゃいでいただろう。今はどうかと問われれば、幸せなのは幸せなのだが――
「そこにかけなさい」
スネイプに言われた通り、来客用のソファに体を沈める。静かな室内に、スプリングがぎしりと悲鳴をあげた。
想い人と二人きり。だが、最近あまり会話もしていない。そして急遽呼び出された内容も分からない。ナマエの頭は緊張と気まずさで真っ白だった。
何かしてしまっただろうか。教授の為にと思った行動が、もしかして不利益になっていただろうか。教授に泥を塗ってしまったのではないか。
悶々と考えが悪い方向に向いてしまう。
「ミス・ミョウジ」
ふと呼ばれた苗字に顔を上げる。目の前に出されたマグカップは、ほくほくと白い湯気を立てていた。
「……飲みたまえ」
「あ……どうも、ありがとうございます」
気まずさにカップに口をつければ、そこから香ったのは、あの地下牢教室への階段を降りていた時に嗅いだ、チョコレートとミルクの混ざった香りだった。
ごくりと一口喉へ流せば、暖かさが体を包んだ。ほぅとカップから口を離す頃には、先程までの緊張は嘘の様に解れていた。
どれくらい沈黙をしていただろうか。先に口を開いたのはスネイプだった。
「君は――最近、変わった」
その一言にナマエは顔を上げ、スネイプを見た。目の前のスネイプはどう切り出して良いか分からないようで、口をまごまごと動かしていた。
「……何故だ」
「ええと……それは、どういう……」
「何故、目を合わさなくなった」
疑問系ではないそれに、ナマエはバツが悪そうに眉を顰め、視線を逸らした。そして、その変化を見逃すスネイプではなかった。スネイプの眉間で谷を作って居た皺は、もっと深度を深めた。
「……我輩は君を、稀有な生徒だと認識していた。皆が寄り付かぬ我輩の周りをちょろちょろと動き回り、声を掛け、そして笑顔を見せた。屈託のない、笑顔を。だが今は君も他の生徒と同じで我輩からは距離をとって――」
スネイプの言葉に、ナマエは目を開いた。
教授にはそう見えていたのかと。
視線を上げれば、スネイプの視線はテーブルの上のマグカップを右往左往していた。こんなスネイプは初めてだった。いつもなら視線で射殺してしまうようなそれは、不安に塗れていた。
そのスネイプの表情に、ナマエの口は咄嗟に開いてスネイプの言葉を遮った。
「あの!違うんです!」
ナマエの言葉に、スネイプは右往左往していた視線をナマエへと移した。
「それには訳があって!どこから話せば良いかな……うーんと……」
「……ゆっくりで構わん」
スネイプの言葉に、ナマエはひとつひとつゆっくりと順を追って話した。
最近は薬草学に没頭していた事。
そしてそれは魔法薬学で一目置かれる為にしていた事。
そしてどうしてそう考えたのかという事。
そして今でも、スネイプの事を大好きだという事。
全てを洗いざらい曝け出した。これでどう思われてもこれが私の全てだ。すっかり冷えてしまったマグカップに口をつける。冷えたココアはナマエの羞恥に塗れた赤い顔を冷ますにはちょうど良かった。
耳を傾けてくれていたスネイプにちらりと視線を戻せば、そこには先程までのナマエの様に、頬に赤みを灯したスネイプの姿がそこにはあった。
「えっ」
ナマエの口から漏れた声に、ばちりと視線が噛み合う。スネイプは咄嗟に節くれだった左手で自分の口を覆った。
「スネイプ教授?」
「言うな」
「いや、言うなってどういう」
「口を開くな」
「でも教授、顔が赤く――」
「黙れ」
スネイプの抵抗にナマエは口を噤んだ。部屋の中では暖炉の薪がぱきりと割れる音が響くのみだった。
どれくらいそうしていただろうか。先に息を吐いたのはスネイプだった。
「……ならば、今後は温室へ行くのは控える様に」
「えっ、何故ですか!」
今まで頑張ってきたのに!ナマエの頭はマンドレイクの鳴き声を聞いた時くらいに衝撃が走った。
「魔法薬学で一目置かれたいのであろう?それならばここへ来るのが妥当ではないのかね?」
「でも、スネイプ教授にご迷惑がかかるのではないでしょうか……?」
ナマエの一言に、スネイプはふんと鼻を鳴らした。
「迷惑?こんなもの、迷惑の一つにもなりはせぬ。我輩が手取り足取り教えて差し上げよう。そして、いつもの調子で居てもらわねば困る」
「いつもの調子?」
「子犬の様に周りを駆けてもらわねば、こちらの調子が崩れると言うものだ」
「それって……」
ナマエが言うが早いか、スネイプはソファから腰を上げて扉へと向かった。
「寮まで送ろう」
スネイプの言葉に、ナマエは小走りでその後ろ姿を追った。その顔には、屈託なのない笑みを浮かべて。
「スネイプ教授、大好きです!」
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