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夢小説設定
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あれは500年前、忘れもしない悪魔の囁きによって歯車が狂ったあの日―――
私は天界で神々の前で裁判に掛けられた。
神の使いであるにも関わらず汚らわしい悪魔の暗躍に気付かなかった責任、悪魔の転生魔法を阻止できなかったことへの責任、
そして慈愛と博愛を説いていたにも関わらず邪心を植え付けられたことへの職務の怠慢等々・・・説明責任や罰則を上げればキリが無い。
そして私は、反論の余地もなく天界を追放された。天界と現世の
「ああ、最悪のシナリオだ―――――」
白鳥のような純白の翼は瞬く間にカラスのような漆黒の翼に姿が変わる。
天界を追放された堕天使の証。それに加えて私は持っていた魔力を半分くらい減らされてしまった。
しかも、元々私は光魔法の使い手だったのに、剥奪され、悪魔に似た言霊魔法に属性を変えられたのは屈辱だった。転生体が光魔法を使えるのは本体の魔力の残滓らしい。
これ以上、失態は許されないのでクローバー王国は滅亡させられたら困る。
影の王宮でこれから500年前の決着を終わらせる――――そう心に決めて、私は浮遊魔宮に向かった。