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情報収集のため、団員たちより先に強魔地帯 海底神殿の近くにある街―――ラクエについた私とヤミさんは、白い砂浜とどこまでも続く広いコバルトブルーの海を前にして住宅や屋台を走り回った。
珍しく何でこの人いつになくやる気だ・・・と思いながら、振り返って海を見つめる。
男女のきゃーきゃーといった楽しそうな笑い声が聞こえてきて、私はヤミさんの腕をつかんで振り回した。
「ねー団長おー私も海で泳ぎたいですーーーーーーーー」
「てめえ遊びじゃねえんだぞ、仕事しやがれこのクソ秘書」
掴んだ手を振り払おうとしてくるヤミさんに、諦めるものかと私は腕に抱き着いた。
「私もみんなと水着選んだんですよーーーヤミさんだって私の水着姿見たいでしょおおおおお」
「あーもーびーびーうるせえええええええ」
そして強い力で振りほどかれて、私は仏頂面でヤミさんの後ろを歩いて恨めしい気持ちで海を見つめた。
何人か哀れんだ目で私を見てきたものもいたが、眼光を飛ばして敵意をむき出しにした。
すると、砂浜の方から一際目立つ集団が雷を飛ばしたり火を飛ばしたりと魔法で遊んでいるのが見えた。
あれが『黒の暴牛』じゃなくてなんだというのだ・・・と頭を抱える。
「だんちょお」とヤミさんに声をかけると、彼もそれに気づかないふりをして、砂浜から遠ざかるように歩いて行った。
「だんちょおーうちの団員見ましたー?」
「なんだ、知らねえ」
「ふーん、私も砂浜いっていいですかー」
「秘書だろてめえ抜け駆けは許さねえ」
ほらやっぱり私連れてきたのは、一人で情報集めるのが嫌だっただけじゃないかと心の中で舌打ちをした。
これが終わったら私も海に入るんだからとぶつぶつ文句をいいながらヤミさんのあとをついていった。