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私が別任務に行っている間に、アスタ君たちは初任務で魔法帝から星をもらい、さらに『金色の夜明け』の団員たちとともに魔宮でダイヤモンド王国との戦闘に勝っていた。
任務の帰り際、ともに戦った『碧の野薔薇』団長のシャーロットがその話を聞いて、「戦功叙勲式にそいつらは出ないのか」と聞かれたが、
「まだまだ功績をあげる程でもないからねえ」と答える。
「そうか、それは残念だ」とマントを翻し、騎士団本部に向かう彼女を見送った。
「やあ、リンくん。久しぶりだね」
後ろを振り返ると、そこには魔法帝がまぶしい笑顔で私を見ていた。
「あれ、お仕事・・・忙しいんじゃないですか、ユリウス様」
「まあまあかな。でも、仕事にうるさいお目付け役もいるからちゃんとやってるよ。
それよりも―――少し、時間いいかな?」
ぴりっとしたマナを感じた。私はユリウス様に嘘はつけない。きっとマナの波動で見破られるから。私はまるで獣に捕まった野ネズミのごとく固まった。
「はい――――何でしょう。」
「も~~~~~~この記事はなんだい!?!?
僕の愛弟子二人が熱愛だなんて知らなかったよ~~~~~~~~~!!!
ねえいつから!?いつから!?!?僕は初めて君がヴァンジャンス君を見た時の火照った顔を見て一目惚れだとは薄々気づいてたんだけどまさかと思ったよね~~~~
で、結婚式はいつ!?僕出席してもいい~~~~!?なんなら仲人だって「ユリウス様」ん!?!?どうしたの!?」
パパラッチに撮られた記事を私はユリウス様から奪い取って破り捨てた。
無残になった紙屑はひらひらと宙を舞い、ユリウス様の情けない声が響く。
「ヴァンジャンス団長と私は仕事の間柄です。何もありません」
「え~~~~~絶対嘘だよだってみんな付き合ってるの知っ「ありません」・・・君がそこまで言うならしょうがないなぁ・・・
っと―――――じゃあ、その話はまたの機会に取っておくとして――――」
相変わらず仕事のオンとオフの切り替えが上手い人だと尊敬する。
先ほどのキラキラとした少年のような顔から一変、魔法帝の顔となったユリウス様に背筋が思わず伸びた。
「これから戦功叙勲式が始まることは知っているね。そこに、最近活躍している『黒の暴牛』と『金色の夜明け』の新人の子達もゲストとして招待しようと思っている。
君はその団長代理として出席してほしい」
「お言葉ですが、私ユリウス様に星をいただいたことありませんけど――――」
「何を言ってるんだい。すべて相手にその星を渡しているからだろう。君個人で持つはずの星所得数は『金色の夜明け』の総獲得数と遜色ないと記憶しているよ」
「それは、同行した方の功績です。私は攻撃魔法が一切使えませんから」
「まあまあ、そう言わずに。とにかく今日のことは頼めるかな―――――?」
魔法帝への答えは「はい」以外ありえない。私は敬礼し「謹んでお受けいたします」と声を張った。
「じゃあ早速だけど一緒に彼らを迎えに行こうか」
そう言って私たちはシャーロットが向かった魔法騎士団本部へと足を運んだ。