02 臆病アドマイア
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アズールが学校に帰ってしまう長期休みの最終日。
「また、春休みに帰ってきます。だから、いい子で」
そう言ってアズールは私の頭をぽんぽんと撫でて寂しそうな顔をした。
さみしくて、つめたくて、まっくらのせかいがまた、もどってくる。
心の中が何か真っ黒いもので私を覆う。いかないで。ずっと一緒にいて。独りにしないで。
せっかくもらった巻貝の髪飾りが、ずっと大切にしようと思ったのに、バリバリと音を立てて、崩れ落ちた。
制御していた魔力が暴走して、大きなうねりとなって私を飲み込もうとする。このままでは、本性を出した私が大好きなアズールを食い殺してしまう。
「逃げて、アズール、おねが、い」
ブラックアウトする間際に、私の紡ぎだした言葉は届いたかどうかわからないけれど、そこで記憶は途切れてしまった。
「また、春休みに帰ってきます。だから、いい子で」
そう言ってアズールは私の頭をぽんぽんと撫でて寂しそうな顔をした。
さみしくて、つめたくて、まっくらのせかいがまた、もどってくる。
心の中が何か真っ黒いもので私を覆う。いかないで。ずっと一緒にいて。独りにしないで。
せっかくもらった巻貝の髪飾りが、ずっと大切にしようと思ったのに、バリバリと音を立てて、崩れ落ちた。
制御していた魔力が暴走して、大きなうねりとなって私を飲み込もうとする。このままでは、本性を出した私が大好きなアズールを食い殺してしまう。
「逃げて、アズール、おねが、い」
ブラックアウトする間際に、私の紡ぎだした言葉は届いたかどうかわからないけれど、そこで記憶は途切れてしまった。