04 絶望シンフォニア
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放課後、オクタヴィネルの寮生とともにモストロ・ラウンジに向かうと、入り口にはフロイドが待っていた。
「あ~~~♡リン、来てくれたんだねえ。アズールが用があるって言ってたんだけど、今他のお客さんの相手してるから、別の部屋で待っててもらっていーい?」
「いいけど、別に個室じゃなくても」
「ん~ん、大切な女王様にもしものことがあったらいけないからさ~僕の言うこと、聞いてくれない?」
私もなかなか強情な性格をしているが気分屋なくせに頑固なフロイドには負ける。
へそを曲げられても困るので「わかったよ」というと、「だいすき~♡」と軽く絞められた。
たまにモストロ・ラウンジのお手伝いで接客をする私が、急に女王様扱いするのもとても不自然だし、
何よりラウンジを見ようとすると、遮るようにフロイドが隣を歩くので40cm程の身長差がある私には何も見えなかった。
「じゃ、終わったら声かけるから、それまで待ってて?」
それだけ言うと、フロイドは足早に個室から去っていった。
普段だったらもっと油を売ってジェイドに見つかって「また仕事をさぼって」と怒られているのが慣例なのに。
案内された個室には、視界全体に水槽が広がり、色とりどりの珊瑚の周りにクマノミ、ハギ等がふよふよと泳いでいる。
私はサメであるという理由だけで、エレメンタリースクールにも通えなかったので、何の害もない熱帯魚だったら人生は少し変わっていたのだろうかと感傷的になった。
30分は過ぎただろうか。何もかも忘れて、ぼうっと水槽を見ていると時間が立つのが早かった気がする。
コンコンとノックする音が聞こえて「どうぞ」というと、フロイドが扉を開けた。
「おまたせ~リン。ごめんねえ。今からアズールのところ連れてくね」
そう言われてVIPルームまで案内される。そこには、どことなく上機嫌なアズールが待っていた。
「あ~~~♡リン、来てくれたんだねえ。アズールが用があるって言ってたんだけど、今他のお客さんの相手してるから、別の部屋で待っててもらっていーい?」
「いいけど、別に個室じゃなくても」
「ん~ん、大切な女王様にもしものことがあったらいけないからさ~僕の言うこと、聞いてくれない?」
私もなかなか強情な性格をしているが気分屋なくせに頑固なフロイドには負ける。
へそを曲げられても困るので「わかったよ」というと、「だいすき~♡」と軽く絞められた。
たまにモストロ・ラウンジのお手伝いで接客をする私が、急に女王様扱いするのもとても不自然だし、
何よりラウンジを見ようとすると、遮るようにフロイドが隣を歩くので40cm程の身長差がある私には何も見えなかった。
「じゃ、終わったら声かけるから、それまで待ってて?」
それだけ言うと、フロイドは足早に個室から去っていった。
普段だったらもっと油を売ってジェイドに見つかって「また仕事をさぼって」と怒られているのが慣例なのに。
案内された個室には、視界全体に水槽が広がり、色とりどりの珊瑚の周りにクマノミ、ハギ等がふよふよと泳いでいる。
私はサメであるという理由だけで、エレメンタリースクールにも通えなかったので、何の害もない熱帯魚だったら人生は少し変わっていたのだろうかと感傷的になった。
30分は過ぎただろうか。何もかも忘れて、ぼうっと水槽を見ていると時間が立つのが早かった気がする。
コンコンとノックする音が聞こえて「どうぞ」というと、フロイドが扉を開けた。
「おまたせ~リン。ごめんねえ。今からアズールのところ連れてくね」
そう言われてVIPルームまで案内される。そこには、どことなく上機嫌なアズールが待っていた。