動物好きな彼
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春休みに入った。やっぱりみんな帰るみたいで、一年生で残るのは私とニュートだけだった。…まぁ、ニュートがいるからいいけどさ。
私達は、休み中いつも一緒にいた。時々、先輩達ともいるけどやっぱりニュートが一番だ。多分、ニュートもそうだと思うけど…。
最近ニュートの様子が変だ。よく考えてみるとあの物置の一件からなんとなく違う気がする。まず、あまり触らなくなった。いや、触ってるよ?でも、前みたいにおもいっきり抱きしめてこないし、触る前に一旦停止したりしている。そして何より、私といるとき顔が赤い気がする。…自惚れていいなら、ニュートは私のこと女の子として意識しているような気がする。多分自覚したんだと思う。…なんてね?思い上がりもいいところだわ。恥ずかしい。
…だと、いいな。
まぁ、することは変わらず。動物見に行ったり、一緒に宿題したり、時々箒に乗るのに付き合ってもらう。ニュートといるときは、あんまりビュンビュン飛べないけど、楽しいからいい。むしろ、ニュートは箒に乗りながら動物を探してる。…器用だな。でもニュートだ。時々落ちそうになったり、木にぶつかりそうになっている。そういう時はニュートの腕を引っ張る。
「ニュート!木!」
今だってそうだ。
「え?わぁ!」
なんとか避けられた。もう!探すのはいいけど、ちゃんと前見て!
「えへへ、ありがとう。カホ。」
「もー。気をつけてね!」
「うん。」
もう!かわいい顔しちゃって。あんまり怒れない。はぁ。惚れた弱味かな?
「カホ、楽しい?」
飛んでいるとニュートに声をかけられた。見ると、すぐ横を飛んでいる。
「え?」
いつの間に…。ぽかんとしてると、ニュートは優しい顔で言った。
「すごく嬉しそうな顔してる。」
「え!」
つい、片手で頬を触った。…そんな顔してるの?
「やっぱりカホ。箒乗るの好きなんだね。」
そうだね。
「うん!好きだよ。とっても気持ちいい。」
すごく魔女って感じがするからってのもある。やっぱり嬉しいよ。箒にのって空を飛べるのは。
「そうだね。気持ちいいね。」
ニュートもそう言って笑った。
ーーーー
春休みのある夜。マクゴナガル先生の私室へ向かった。昼に大広間であった時、行くことを伝えておいた。
「マクゴナガル先生?カホです。」
扉を叩いてそう言うと、扉が開いた。
「カホ!どうぞ入って!」
そう言われ、部屋に入った。ソファーに座ると、コップやティーポットがふよふよやって来た。いつみてもすごいなぁ。
「あなたから来るなんて珍しいですね!」
そう言われた。そうかなぁ?
「あ、今日は。その、ミネルバに言いたいことがあって…。」
遅くなったけど、ニュートと付き合ってることを伝えに来た。
「なんです?」
優しく声をかけてくれて続きを促される。ヤバい…恥ずかしい。
「あ、えっと。…彼氏が、出来ました…。」
言葉にしてみると、余計恥ずかしさが込み上げる。うーわー!言っちゃったー!
恥ずかしさで先生の目が見れない。…うう。なにか言って!
「…相手は、ニュート・スキャマンダーですか?」
その言葉に頷く。
「まぁ!噂には聞いていましたが、やっと、付き合いはじめたんですね。付き合ったらすぐ言って欲しかったですけど、カホから言ってくれたのでよしとしましょう。」
あれー?なんで、ばれてるのー?つか噂?
「噂になってましたよ。」
「え!」
まじか。まぁ、目立つもんなぁ。私とニュート。いろんな意味で…。
「良かったですね!何はともあれ、仲良くするんですよ!」
「はぁーい。」
それから、ニュートのどこが好きなのかとか付き合うまでの経緯を聞かれた。…アリーとおんなじ。先生、マジ女子だ。目が超キラキラしてる。恥ずかしかったけど、答えた。…だって、言わないと解放してくれなかったんだもん!
つ、疲れた。頑張ったよ、私!お疲れ。
やっと解放され、ニュートの部屋に入る。精神的にくたくただ。
「にゅーとー。」
「あ、カホ!…って、どうしたの?」
私が相当疲れているように見えたのか、ベッドから立ち上がって、こっちに来てくれる。
「にゅーとぉ。」
腕を広げて、ニュートに抱きつく。疲れた。めっちゃ疲れた。…女子のコイバナ恐るべし。生気吸いとられる…。
「すごく疲れてるね?…お疲れ様。」
そう言われ、頭を撫でられる。あー…癒される。
「うん。」
マジ頑張ったから。褒めて。撫でて。頭に乗っているニュートの手に頭をぐりぐりする。ニュートはたくさん撫でてくれた。
それから私は気がすむまで、ニュートに抱きついてから部屋に戻った。…もう寝る!
ーーーー
あっという間に春休みが終わり、授業が始まった。
もうすぐ、試験だー!嫌だー!
春休みが明けてから、勉強する人が増え出した。図書館も賑やかになっている。…あ、人の多さでね。まだ、何ヵ月も先じゃん。試験の前にクディッチだよ!ハッフルパフが出る!見に行こー!
テストかぁ。年に一回なのはいいけど。…範囲がヤバい。1年分だよ?授業でも、対策とかやってくれるけど…ねぇ。とりあえず、赤点とらなきゃいいや。むしろ進級出来れば、それでいい。いつも通りそのスタンスでいこう!勉強なんて、やってらんねーよ!…って、思ってたのに。
「カホ!一緒に勉強しよう?」
ある日ニュートが、満面の笑みで鞄を持ってやって来た。…う。勉強したくないけど…なんなのよ!その笑顔!可愛くて、つい頷いてしまう。ああ。
付き合ってからニュートが可愛く見えて仕方がない。…ニュートバカっていうの?こういうの。
「カホ?どうしたの?」
そう言って、ニュートが顔を覗きこんできた。図書館の奥にあるテーブルに二人で座る。…とても静か。
「ううん!なんでもない。何勉強する?薬草学とか?」
「そう?うん。薬草学にしよう!魔法薬学にも使えるし。」
「そうだね!…今度勉強するときは魔法薬学教室で薬作ろう?」
「うん!」
二人で教科書を開いた。…勉強しているときは特に何かを話すわけでもなく集中力が切れた時やわからない時に声をかける程度で黙々と取り組んだ。…ニュートって、物知り。動物だけじゃないんだ。
ーーーー
「んー!」
とりあえず、薬草学は一通りやった。…疲れた。肩や腰が痛い!たまらず声を出して伸びをした。隣から声が聞こえて見ると、ニュートも同じように伸びをしていた。
「お疲れ様、ニュート。」
「あ、カホもお疲れ様。」
「ん。ありがとー。」
伸びをし終わって、椅子の背もたれに背をくっつけると、ニュートがこちらを見ていた。
「?」
どうしたん?
「カホ。」
不思議に思って、見てると名前を呼ばれた。
…ぎゅっとされた。
へ?
とっさのことで、呆然としてされるがままになってる。
「ニュート?」
とりあえず、ニュートの肩口で名前を呼んでみる。
「なに?」
「えっと…。」
この状況は、なに?そう思ってると、
「ごほうび。」
「え?」
…。
「…僕、今日勉強頑張った。そのごほうび。」
私をぎゅっとすることが?…!
「~!」
かぁっと顔が熱くなる。ななな!なんてこと、言うの!この子は!!
恥ずかしくなってニュートの服を掴んだ。すると、ニュートがさっきよりも強く抱き締めてくる。
…どんだけ、私を甘やかしてくれるのよ。この子は…もう。ニュートは気づいてないんだろうな。
どうせ人も来ないし、いっか。…ありがとう。
そう思って、ニュートの頭を撫でた。頭を押し付けてきた。…撫でられるの好きだよね。お疲れ様。好きだよ。
しばらくニュートと抱き合っていた。
…って、頭擦り付ける時に髪の毛の匂いを嗅ぐな!恥ずかしい…昨日手入れサボったから。うう。
「…ニュートのばか。」
そう、ぽつりと呟いた。
私達は、休み中いつも一緒にいた。時々、先輩達ともいるけどやっぱりニュートが一番だ。多分、ニュートもそうだと思うけど…。
最近ニュートの様子が変だ。よく考えてみるとあの物置の一件からなんとなく違う気がする。まず、あまり触らなくなった。いや、触ってるよ?でも、前みたいにおもいっきり抱きしめてこないし、触る前に一旦停止したりしている。そして何より、私といるとき顔が赤い気がする。…自惚れていいなら、ニュートは私のこと女の子として意識しているような気がする。多分自覚したんだと思う。…なんてね?思い上がりもいいところだわ。恥ずかしい。
…だと、いいな。
まぁ、することは変わらず。動物見に行ったり、一緒に宿題したり、時々箒に乗るのに付き合ってもらう。ニュートといるときは、あんまりビュンビュン飛べないけど、楽しいからいい。むしろ、ニュートは箒に乗りながら動物を探してる。…器用だな。でもニュートだ。時々落ちそうになったり、木にぶつかりそうになっている。そういう時はニュートの腕を引っ張る。
「ニュート!木!」
今だってそうだ。
「え?わぁ!」
なんとか避けられた。もう!探すのはいいけど、ちゃんと前見て!
「えへへ、ありがとう。カホ。」
「もー。気をつけてね!」
「うん。」
もう!かわいい顔しちゃって。あんまり怒れない。はぁ。惚れた弱味かな?
「カホ、楽しい?」
飛んでいるとニュートに声をかけられた。見ると、すぐ横を飛んでいる。
「え?」
いつの間に…。ぽかんとしてると、ニュートは優しい顔で言った。
「すごく嬉しそうな顔してる。」
「え!」
つい、片手で頬を触った。…そんな顔してるの?
「やっぱりカホ。箒乗るの好きなんだね。」
そうだね。
「うん!好きだよ。とっても気持ちいい。」
すごく魔女って感じがするからってのもある。やっぱり嬉しいよ。箒にのって空を飛べるのは。
「そうだね。気持ちいいね。」
ニュートもそう言って笑った。
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春休みのある夜。マクゴナガル先生の私室へ向かった。昼に大広間であった時、行くことを伝えておいた。
「マクゴナガル先生?カホです。」
扉を叩いてそう言うと、扉が開いた。
「カホ!どうぞ入って!」
そう言われ、部屋に入った。ソファーに座ると、コップやティーポットがふよふよやって来た。いつみてもすごいなぁ。
「あなたから来るなんて珍しいですね!」
そう言われた。そうかなぁ?
「あ、今日は。その、ミネルバに言いたいことがあって…。」
遅くなったけど、ニュートと付き合ってることを伝えに来た。
「なんです?」
優しく声をかけてくれて続きを促される。ヤバい…恥ずかしい。
「あ、えっと。…彼氏が、出来ました…。」
言葉にしてみると、余計恥ずかしさが込み上げる。うーわー!言っちゃったー!
恥ずかしさで先生の目が見れない。…うう。なにか言って!
「…相手は、ニュート・スキャマンダーですか?」
その言葉に頷く。
「まぁ!噂には聞いていましたが、やっと、付き合いはじめたんですね。付き合ったらすぐ言って欲しかったですけど、カホから言ってくれたのでよしとしましょう。」
あれー?なんで、ばれてるのー?つか噂?
「噂になってましたよ。」
「え!」
まじか。まぁ、目立つもんなぁ。私とニュート。いろんな意味で…。
「良かったですね!何はともあれ、仲良くするんですよ!」
「はぁーい。」
それから、ニュートのどこが好きなのかとか付き合うまでの経緯を聞かれた。…アリーとおんなじ。先生、マジ女子だ。目が超キラキラしてる。恥ずかしかったけど、答えた。…だって、言わないと解放してくれなかったんだもん!
つ、疲れた。頑張ったよ、私!お疲れ。
やっと解放され、ニュートの部屋に入る。精神的にくたくただ。
「にゅーとー。」
「あ、カホ!…って、どうしたの?」
私が相当疲れているように見えたのか、ベッドから立ち上がって、こっちに来てくれる。
「にゅーとぉ。」
腕を広げて、ニュートに抱きつく。疲れた。めっちゃ疲れた。…女子のコイバナ恐るべし。生気吸いとられる…。
「すごく疲れてるね?…お疲れ様。」
そう言われ、頭を撫でられる。あー…癒される。
「うん。」
マジ頑張ったから。褒めて。撫でて。頭に乗っているニュートの手に頭をぐりぐりする。ニュートはたくさん撫でてくれた。
それから私は気がすむまで、ニュートに抱きついてから部屋に戻った。…もう寝る!
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あっという間に春休みが終わり、授業が始まった。
もうすぐ、試験だー!嫌だー!
春休みが明けてから、勉強する人が増え出した。図書館も賑やかになっている。…あ、人の多さでね。まだ、何ヵ月も先じゃん。試験の前にクディッチだよ!ハッフルパフが出る!見に行こー!
テストかぁ。年に一回なのはいいけど。…範囲がヤバい。1年分だよ?授業でも、対策とかやってくれるけど…ねぇ。とりあえず、赤点とらなきゃいいや。むしろ進級出来れば、それでいい。いつも通りそのスタンスでいこう!勉強なんて、やってらんねーよ!…って、思ってたのに。
「カホ!一緒に勉強しよう?」
ある日ニュートが、満面の笑みで鞄を持ってやって来た。…う。勉強したくないけど…なんなのよ!その笑顔!可愛くて、つい頷いてしまう。ああ。
付き合ってからニュートが可愛く見えて仕方がない。…ニュートバカっていうの?こういうの。
「カホ?どうしたの?」
そう言って、ニュートが顔を覗きこんできた。図書館の奥にあるテーブルに二人で座る。…とても静か。
「ううん!なんでもない。何勉強する?薬草学とか?」
「そう?うん。薬草学にしよう!魔法薬学にも使えるし。」
「そうだね!…今度勉強するときは魔法薬学教室で薬作ろう?」
「うん!」
二人で教科書を開いた。…勉強しているときは特に何かを話すわけでもなく集中力が切れた時やわからない時に声をかける程度で黙々と取り組んだ。…ニュートって、物知り。動物だけじゃないんだ。
ーーーー
「んー!」
とりあえず、薬草学は一通りやった。…疲れた。肩や腰が痛い!たまらず声を出して伸びをした。隣から声が聞こえて見ると、ニュートも同じように伸びをしていた。
「お疲れ様、ニュート。」
「あ、カホもお疲れ様。」
「ん。ありがとー。」
伸びをし終わって、椅子の背もたれに背をくっつけると、ニュートがこちらを見ていた。
「?」
どうしたん?
「カホ。」
不思議に思って、見てると名前を呼ばれた。
…ぎゅっとされた。
へ?
とっさのことで、呆然としてされるがままになってる。
「ニュート?」
とりあえず、ニュートの肩口で名前を呼んでみる。
「なに?」
「えっと…。」
この状況は、なに?そう思ってると、
「ごほうび。」
「え?」
…。
「…僕、今日勉強頑張った。そのごほうび。」
私をぎゅっとすることが?…!
「~!」
かぁっと顔が熱くなる。ななな!なんてこと、言うの!この子は!!
恥ずかしくなってニュートの服を掴んだ。すると、ニュートがさっきよりも強く抱き締めてくる。
…どんだけ、私を甘やかしてくれるのよ。この子は…もう。ニュートは気づいてないんだろうな。
どうせ人も来ないし、いっか。…ありがとう。
そう思って、ニュートの頭を撫でた。頭を押し付けてきた。…撫でられるの好きだよね。お疲れ様。好きだよ。
しばらくニュートと抱き合っていた。
…って、頭擦り付ける時に髪の毛の匂いを嗅ぐな!恥ずかしい…昨日手入れサボったから。うう。
「…ニュートのばか。」
そう、ぽつりと呟いた。