動物好きな彼
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あれから部屋に戻ったら、アリーと他の友人もいて、今日の手紙の数だのコイバナをしてた。幸い、質問攻めにはされなかったので良かった。友人の一人は彼氏が出来ていた。はやいねー。
ーーーー
バレンタインデーの次の日、授業はレイブンクローと合同。昨日告白してきた彼もいた。とりあえず、目があったから手を振って微笑んどいた。なんとなく気恥ずかしい。
「では、皆さん。四人一組のグループを作ってください!」
先生に指示され、アリーに手を引かれた。…いつものグループかな?そう思って、アリーの後ろを着いていくと、突然反対の腕を引っ張られた。
「カホ。」
珍しく授業中にニュートが声をかけてきた。私が止まったのでアリーもどうした?という顔で振り返った。
「ニュート?どうしたの?」
珍しいね。
「あ、カホ。…一緒に組まない?」
は!?どうしたの?
はじめてのことで、固まってしまった。
「カホ?」
アリーの声ではっとする。
「あ、えと…。」
言葉につまり、ニュートを見た。アリーは気づいたようで、ニュートに目を向けると少し驚いたような顔をして言った。
「あら?スキャマンダー。」
アリーに声をかけられ、ニュートが私の手をぎゅっと握った。
「アリー…。」
どうしよう?アリーを見つめる。
「…なーんだ!スキャマンダーと組む予定だったの?先に言ってよ!もー。私、アンナ達と組むわね?」
そう言うと、友人達のところへ行ってしまった。うう。ごめん、アリー…。
「あ、あの。カホ。」
「ごめんね、ニュート。一緒に組もう!」
申し訳なさそうな顔をして私を見るニュートに笑いながらそう言った。
「うん!」
ぱぁっとニュートの顔が明るくなる。かわいいな。…私、珍しくもなんともないぞ?
「あと二人は決まってるの?」
「あ、まだ…。」
「そっかぁ。」
辺りをキョロキョロ見回す。…残ってる人いるかな?ちょうど端の方に、レイブンクローの二人組がいた。
「ニュート、レイブンクローの子と一緒でも大丈夫?」
一応聞いとく。
「うん、大丈夫。」
返事を聞くと、私はニュートの手を引いてレイブンクロー生の子達のところに行った。ちょうど二人だって、ラッキー!
それから授業は滞りなく進んだ。
ーーーー
私は夜、ニュートの部屋へ来ていた。小腹が空いたので、ニュートの部屋にお菓子を持ち込んで二人で食べていた。…ニュートからもお菓子を貰った。
「ニュート、今日は珍しかったね。」
私の横に座るニュートに声をかける。ニュートは食べかけのビスケットを持ってぽかんとしていた。
「なにが?」
「んー?いや。授業中とか組んだりしないから。珍しかったなーと思って。」
「あぁ。…そうだね。」
それだけ言うと、ニュートはビスケットをもぐもぐしていた。
んー?なんかニュート、変?…いや、いつもと一緒か。なんかもやもや。
「ねぇ、カホ。」
「んー?なに?」
「…。」
どうした?…時々こういうことがある。ニュートが声をかけてきても続かず黙ってしまう。今日の授業の時もそうだったっけ?…あれ。他の人が居るから緊張してんだと思ってたけど、さっきからこれだし。その状態がずっと続いているのは珍しい。今日は、なんか変だな?
ニュートの顔を見るが、具合が悪そうな訳でもなく、いつもと変わらない。若干頬が赤い気もするけど、気のせいだな。
時々、こっちを向いて何か言いたそうな顔をするが何も言わない。…とりあえず、待ってみるか…そう思ってお菓子を口に運んだ。
一時間ほどして、ニュートが口を開いた。
「ねえ、カホ。」
「なに?」
ニュートの方を向いた。ニュートはこっちを向いていた。
「…僕ね、カホのこと好きだよ。」
え?
昨日、キールに言われたこともあって、胸がドキドキした。…顔も赤い気がする。
「えっ?…私もニュートのこと好きだよ?」
いつも言っているように、そう答える。いつもより、声が小さい気がする。ホントに好きだよ?
…時々、こういうこと言うんだよね。ニュートって。…天然?
「ホントに?ずっと僕と一緒に居てくれる?」
少し上目がちで聞いてくる。狙ってるのか?…何も考えてないんだろうな。
「え?う、うん。…一緒にいたいな?」
にしても、どうしたの?急に。…寂しくなったとか?だから、今日変だったのか。納得。
「ホントに!?おじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に居てくれる?」
すごい笑顔になってる。…良かった。
「うん。…え?」
…。
いや、待て待て待て!今、なんつった?
「僕と付き合ってくれる?」
私の手を握って、目をキラキラさせながら問うてくる。
え…?ドキっとした。
って…ええー!?好きってそ、そっち?友達じゃなくて?ニュートがこんなこと言うなんて。どうした?…らしくない。
でも、すごく喜んでいる自分がいるのがわかった。…レイブンクローの男の子に告白された時よりも嬉しい。私、ニュートのこと好きなんだなぁ。
「え、えと…。ニュート。どうしたの?急に。」
「え?何が?」
これは…なに?
「あ、の。私と付き合いたいって…。」
うわぁ。言葉にしてみるとめっちゃはずい。顔が熱い。真っ赤なんだろうな。
ニュートはきょとんとしたあと、真っ赤になった。
「あ、だって…。カホ、レイブンクロー生に告白されてたでしょ?」
「う、うん。」
やっぱり、知ってたのね。
「カホ、かわいいから。…これからも、こんなこと、増えちゃうって思ったら…。」
「…。」
そんな増えないよ。私、ちんちくりんだもん。
ニュートの目がキラキラしてる。…泣きそうなんだ。お願いだから、泣かないで~!
「そしたらカホ、取られちゃう。…僕と一緒にいてくれなくなっちゃう。」
さっきよりも顔が熱くなった気がした。これは、独占欲っていうの?…多分、ニュートは、私のことを意識してる。ニュート本人、はっきりと自覚はしてないんだろうけど。
でも、なんで?…私がレイブンクロー生に告白されたのが原因だとは思う。でも、それでここまで行動するとは到底思えない。きっと、誰かに何か言われたんだ。
「ニュート、なんて言われたの?」
ちょっとカマをかけてみる。だって、普段のニュートがこんなこと言うはずない。絶対に何か言われたんだろう。
「付き合ったら、ずっと一緒にいられるって。…キールが言ってた。」
キール!?なんてこと言ってくれたんじゃー!殴るぞ!
「そっか、キールかぁ…。だから、私に付き合ってほしいと言ったのね。」
キールめ。
「うん。だって…カホ、かわいいから。早くしないと、誰かと付き合っちゃうかもって言われて…誰かと付き合ったら、僕とはもう、一緒にいられないんでしょ?」
ニュートはそう言うと、ポロポロ涙をこぼしはじめた。わー!
いや、一緒にいられなくなるわけでは…。まぁ、優先順位は下がるかもしれないが。でも、そうそう付き合わないわよ。私、モテないもん。それに…ニュートがいるもん。そう思いつつニュートの頭を撫でる。
「ニュート。別に、無理に付き合わなくても一緒にいられるよ。」
…まぁ、確かに付き合った方が確実に一緒にはいられるけど。
ニュートが顔をあげる。少し涙が止まってる。
「…ホントに?」
「うん。でも、確かに。大人になったらお仕事とか恋人ができたとかで一緒にいられないこともあるだろうね。」
それに、お互いに会おうとしなければ会えない。今よりもずっと会いにくくなる。…大人になりたくないなぁ。もう、大人なんだけどさ。…確かに子供の頃はそんな事考えてなかった。また、いつでも会えるって、また明日ねって、そう思ってた。でも、みんな大人になって、バラバラになって。連絡を取るので精一杯。会えるのなんて稀だ。…大人になると、大切な人が離れていっちゃうんだなぁ。
「カホ、恋人つくるの?」
「え?…どうだろう?まだ、わからないよ。」
ホントに未来のことなんてわからない。予定通りの未来なんて存在しない。…絶対何かが起きて、何かを失う。得られるものもあるけど、失うものの方が多かった気がする。…まぁまだ生きて22年ですけど!
ニュートがすがりついてきた。
「…やだ。お願い、つくらないで。」
「ニュート…。」
ポロポロ涙をこぼしながらそう言われた。…背中を撫でる。
「お願い、僕とずっと一緒にいて!お願いだから。」
ニュートが泣いている。…必要とされている。
…どうしよう?こんなこと、言われたことない。いや、あるか?…でも、それは女の子だった。男の子じゃ、ない。
「…カホと、離れたくない…。」
…。私だって、ニュートと一緒にいたいよ。
…私が受け入れればいいの?でも…。これがただの依存だったらと思うと、怖い。恋愛とか関係なく、お気に入りのおもちゃをとられたような感覚だったら…?そんなの耐えられない。だって、ニュートが好きだもん。
…あ。
…なんか、もういいや。犯罪者だろうが、変態だろうが。依存と言われようが。こんなに必要としてくれているのに、手放すの?…そんなこと私には、できない。
「…ニュート。」
…好きだよ。男の子として、好き。他の女の子と付き合わないで。ずっと一緒にいよう?
これがちゃんと両思いだったらいいのに。…どうして、現実はうまくいかないんだろう?
自覚していないニュートの前でこの気持ちは、言えない。今、ここでそう言えば、自覚してくれるかな?…でも、自分で気づいてほしい。そう思ってしまう。
私は、ニュートを抱きしめた。彼の耳元で囁く。
「ニュートと付き合うよ。」
「え?」
「うん。…ニュートと、付き合う。私もニュートと一緒にいたい。」
そう言うと、ニュートは私から身体を離して、泣き顔で頬を赤く染めながら笑った。すごく嬉しそうだ。
これでいい。…今は。たとえ、ニュートがはっきり自覚していなくても。
「ずっと、一緒にいようね。」
私はそう言って、にっこり笑った。
今付き合ったところで関係は変わらないと思う。友達のまま。
…多分ニュートは、私とずっと一緒にいるために付き合うんだろう。そんな感じがする。…彼氏彼女とかそーゆーことは考えてない。むしろそんな事とは無縁な関係だと思う。
もしも…これが依存で、ニュートに好きな女の子ができたら?…そうしたら、別れよう。
ニュートの人生だ。幸せになってほしい。…出来れば、私が幸せにしてあげたいけど。
どうか、ニュートの好きになる女の子が私でありますように。ニュートの想いがただの依存ではありませんように。…お願い、神様。
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バレンタインデーの次の日、授業はレイブンクローと合同。昨日告白してきた彼もいた。とりあえず、目があったから手を振って微笑んどいた。なんとなく気恥ずかしい。
「では、皆さん。四人一組のグループを作ってください!」
先生に指示され、アリーに手を引かれた。…いつものグループかな?そう思って、アリーの後ろを着いていくと、突然反対の腕を引っ張られた。
「カホ。」
珍しく授業中にニュートが声をかけてきた。私が止まったのでアリーもどうした?という顔で振り返った。
「ニュート?どうしたの?」
珍しいね。
「あ、カホ。…一緒に組まない?」
は!?どうしたの?
はじめてのことで、固まってしまった。
「カホ?」
アリーの声ではっとする。
「あ、えと…。」
言葉につまり、ニュートを見た。アリーは気づいたようで、ニュートに目を向けると少し驚いたような顔をして言った。
「あら?スキャマンダー。」
アリーに声をかけられ、ニュートが私の手をぎゅっと握った。
「アリー…。」
どうしよう?アリーを見つめる。
「…なーんだ!スキャマンダーと組む予定だったの?先に言ってよ!もー。私、アンナ達と組むわね?」
そう言うと、友人達のところへ行ってしまった。うう。ごめん、アリー…。
「あ、あの。カホ。」
「ごめんね、ニュート。一緒に組もう!」
申し訳なさそうな顔をして私を見るニュートに笑いながらそう言った。
「うん!」
ぱぁっとニュートの顔が明るくなる。かわいいな。…私、珍しくもなんともないぞ?
「あと二人は決まってるの?」
「あ、まだ…。」
「そっかぁ。」
辺りをキョロキョロ見回す。…残ってる人いるかな?ちょうど端の方に、レイブンクローの二人組がいた。
「ニュート、レイブンクローの子と一緒でも大丈夫?」
一応聞いとく。
「うん、大丈夫。」
返事を聞くと、私はニュートの手を引いてレイブンクロー生の子達のところに行った。ちょうど二人だって、ラッキー!
それから授業は滞りなく進んだ。
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私は夜、ニュートの部屋へ来ていた。小腹が空いたので、ニュートの部屋にお菓子を持ち込んで二人で食べていた。…ニュートからもお菓子を貰った。
「ニュート、今日は珍しかったね。」
私の横に座るニュートに声をかける。ニュートは食べかけのビスケットを持ってぽかんとしていた。
「なにが?」
「んー?いや。授業中とか組んだりしないから。珍しかったなーと思って。」
「あぁ。…そうだね。」
それだけ言うと、ニュートはビスケットをもぐもぐしていた。
んー?なんかニュート、変?…いや、いつもと一緒か。なんかもやもや。
「ねぇ、カホ。」
「んー?なに?」
「…。」
どうした?…時々こういうことがある。ニュートが声をかけてきても続かず黙ってしまう。今日の授業の時もそうだったっけ?…あれ。他の人が居るから緊張してんだと思ってたけど、さっきからこれだし。その状態がずっと続いているのは珍しい。今日は、なんか変だな?
ニュートの顔を見るが、具合が悪そうな訳でもなく、いつもと変わらない。若干頬が赤い気もするけど、気のせいだな。
時々、こっちを向いて何か言いたそうな顔をするが何も言わない。…とりあえず、待ってみるか…そう思ってお菓子を口に運んだ。
一時間ほどして、ニュートが口を開いた。
「ねえ、カホ。」
「なに?」
ニュートの方を向いた。ニュートはこっちを向いていた。
「…僕ね、カホのこと好きだよ。」
え?
昨日、キールに言われたこともあって、胸がドキドキした。…顔も赤い気がする。
「えっ?…私もニュートのこと好きだよ?」
いつも言っているように、そう答える。いつもより、声が小さい気がする。ホントに好きだよ?
…時々、こういうこと言うんだよね。ニュートって。…天然?
「ホントに?ずっと僕と一緒に居てくれる?」
少し上目がちで聞いてくる。狙ってるのか?…何も考えてないんだろうな。
「え?う、うん。…一緒にいたいな?」
にしても、どうしたの?急に。…寂しくなったとか?だから、今日変だったのか。納得。
「ホントに!?おじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に居てくれる?」
すごい笑顔になってる。…良かった。
「うん。…え?」
…。
いや、待て待て待て!今、なんつった?
「僕と付き合ってくれる?」
私の手を握って、目をキラキラさせながら問うてくる。
え…?ドキっとした。
って…ええー!?好きってそ、そっち?友達じゃなくて?ニュートがこんなこと言うなんて。どうした?…らしくない。
でも、すごく喜んでいる自分がいるのがわかった。…レイブンクローの男の子に告白された時よりも嬉しい。私、ニュートのこと好きなんだなぁ。
「え、えと…。ニュート。どうしたの?急に。」
「え?何が?」
これは…なに?
「あ、の。私と付き合いたいって…。」
うわぁ。言葉にしてみるとめっちゃはずい。顔が熱い。真っ赤なんだろうな。
ニュートはきょとんとしたあと、真っ赤になった。
「あ、だって…。カホ、レイブンクロー生に告白されてたでしょ?」
「う、うん。」
やっぱり、知ってたのね。
「カホ、かわいいから。…これからも、こんなこと、増えちゃうって思ったら…。」
「…。」
そんな増えないよ。私、ちんちくりんだもん。
ニュートの目がキラキラしてる。…泣きそうなんだ。お願いだから、泣かないで~!
「そしたらカホ、取られちゃう。…僕と一緒にいてくれなくなっちゃう。」
さっきよりも顔が熱くなった気がした。これは、独占欲っていうの?…多分、ニュートは、私のことを意識してる。ニュート本人、はっきりと自覚はしてないんだろうけど。
でも、なんで?…私がレイブンクロー生に告白されたのが原因だとは思う。でも、それでここまで行動するとは到底思えない。きっと、誰かに何か言われたんだ。
「ニュート、なんて言われたの?」
ちょっとカマをかけてみる。だって、普段のニュートがこんなこと言うはずない。絶対に何か言われたんだろう。
「付き合ったら、ずっと一緒にいられるって。…キールが言ってた。」
キール!?なんてこと言ってくれたんじゃー!殴るぞ!
「そっか、キールかぁ…。だから、私に付き合ってほしいと言ったのね。」
キールめ。
「うん。だって…カホ、かわいいから。早くしないと、誰かと付き合っちゃうかもって言われて…誰かと付き合ったら、僕とはもう、一緒にいられないんでしょ?」
ニュートはそう言うと、ポロポロ涙をこぼしはじめた。わー!
いや、一緒にいられなくなるわけでは…。まぁ、優先順位は下がるかもしれないが。でも、そうそう付き合わないわよ。私、モテないもん。それに…ニュートがいるもん。そう思いつつニュートの頭を撫でる。
「ニュート。別に、無理に付き合わなくても一緒にいられるよ。」
…まぁ、確かに付き合った方が確実に一緒にはいられるけど。
ニュートが顔をあげる。少し涙が止まってる。
「…ホントに?」
「うん。でも、確かに。大人になったらお仕事とか恋人ができたとかで一緒にいられないこともあるだろうね。」
それに、お互いに会おうとしなければ会えない。今よりもずっと会いにくくなる。…大人になりたくないなぁ。もう、大人なんだけどさ。…確かに子供の頃はそんな事考えてなかった。また、いつでも会えるって、また明日ねって、そう思ってた。でも、みんな大人になって、バラバラになって。連絡を取るので精一杯。会えるのなんて稀だ。…大人になると、大切な人が離れていっちゃうんだなぁ。
「カホ、恋人つくるの?」
「え?…どうだろう?まだ、わからないよ。」
ホントに未来のことなんてわからない。予定通りの未来なんて存在しない。…絶対何かが起きて、何かを失う。得られるものもあるけど、失うものの方が多かった気がする。…まぁまだ生きて22年ですけど!
ニュートがすがりついてきた。
「…やだ。お願い、つくらないで。」
「ニュート…。」
ポロポロ涙をこぼしながらそう言われた。…背中を撫でる。
「お願い、僕とずっと一緒にいて!お願いだから。」
ニュートが泣いている。…必要とされている。
…どうしよう?こんなこと、言われたことない。いや、あるか?…でも、それは女の子だった。男の子じゃ、ない。
「…カホと、離れたくない…。」
…。私だって、ニュートと一緒にいたいよ。
…私が受け入れればいいの?でも…。これがただの依存だったらと思うと、怖い。恋愛とか関係なく、お気に入りのおもちゃをとられたような感覚だったら…?そんなの耐えられない。だって、ニュートが好きだもん。
…あ。
…なんか、もういいや。犯罪者だろうが、変態だろうが。依存と言われようが。こんなに必要としてくれているのに、手放すの?…そんなこと私には、できない。
「…ニュート。」
…好きだよ。男の子として、好き。他の女の子と付き合わないで。ずっと一緒にいよう?
これがちゃんと両思いだったらいいのに。…どうして、現実はうまくいかないんだろう?
自覚していないニュートの前でこの気持ちは、言えない。今、ここでそう言えば、自覚してくれるかな?…でも、自分で気づいてほしい。そう思ってしまう。
私は、ニュートを抱きしめた。彼の耳元で囁く。
「ニュートと付き合うよ。」
「え?」
「うん。…ニュートと、付き合う。私もニュートと一緒にいたい。」
そう言うと、ニュートは私から身体を離して、泣き顔で頬を赤く染めながら笑った。すごく嬉しそうだ。
これでいい。…今は。たとえ、ニュートがはっきり自覚していなくても。
「ずっと、一緒にいようね。」
私はそう言って、にっこり笑った。
今付き合ったところで関係は変わらないと思う。友達のまま。
…多分ニュートは、私とずっと一緒にいるために付き合うんだろう。そんな感じがする。…彼氏彼女とかそーゆーことは考えてない。むしろそんな事とは無縁な関係だと思う。
もしも…これが依存で、ニュートに好きな女の子ができたら?…そうしたら、別れよう。
ニュートの人生だ。幸せになってほしい。…出来れば、私が幸せにしてあげたいけど。
どうか、ニュートの好きになる女の子が私でありますように。ニュートの想いがただの依存ではありませんように。…お願い、神様。